あんまり誰も言わないから話します。
テレビ局のホームページは、各セクションが別々に無連絡に作っているのです。
上位決裁は、形式的にはありますがまず無審査です。
土曜ドラマ「家政婦はひっくりかえった」ならそのスタッフが作るわけで、「はじめての使いぱしり」ならそのメンバーが作ります。
この単位で予算に応じて外部のデザイナーなんかを使うわけですけど、そんな経費はほとんど出ません。結局自分たちが原稿を書き画像を編集し作るのです。
各番組は、当てたいと思って作っていますので、強調したい場所が違います。
誰もたいしたもんだと思っていないような技法を自慢したりします。
また、可愛い子ちゃんを使っていると、無意味にこの子がいかに美しいかといいだし始めます。
やっているのがスタッフです。
この可愛い子ちゃんの鬼のような母親がずんと後ろにいたりします。
褒めるしか生きる道はないんです。
同じ枠で新番組になった場合、新たなスタッフが手をつけますから、フォーマットは近いけどやっぱり違うものができます。
ものを知らないスタッフだと、常識外れのことをしゃあしゃあと書いたりします。
上層部は何も言わないのか、というと、見てないし言えない。
ページを見ていないのではなく、番組自体を見ていないから、ページが番組と合っているかどうかの判断もつきません。
別の検証チームを作ってチェックしてから、なんてやっていると、放送とページが合わないなんて言うことになります。
また、その検証チームを食わせる給料を出す予算がどこからも出てこない。
まあ一番言うのはスポンサーです。
但しスポンサーも、ドラマなんかのプロではないので、自分の製品がドラマ中に不適正な使われ方をしたら文句いう程度にしか言いません。
やかんメーカーが、頭が特定の形状の人に自分の製品の名前をつけて呼ぶ、なんていうことを怒るのです。「インスタント食品でもあるまいし」などというセリフを、カップ麺のメーカーが消せと指示するのです。
なによりも、全体を見て温度差がないように、品を保つようにするというチェックをする人間がいません。
なぜかというと予算が出ないからです。
そして、そもそも不可能なのです。
番組はスポンサーの意向次第なので、トヨタが提供している番組とホンダが提供している番組のサイトの表現を統一するなんていうことができるわけがないのです。