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血液製剤の値段の内訳について

病院で使っている血液製剤の値段のことで お聞きします。 血液製剤は、高額ですが、病院の利益は何%位なんでしょうか? 高額な理由は製薬会社が高額な値段で病院に卸すのですか? よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • hue2011
  • ベストアンサー率38% (2801/7250)
回答No.2

薬価基準というものがあります。 ひとつの医薬品があったら、日本全国どのような地域であっても同じ値段で売らなければいけない値段表だと思ってください。 厚生労働省保険局医療課の仕事です。 このため、何かの薬を安く手に入れて高く売って儲けようという発想は不可能になります。 そういうものは国外から密輸入するような非合法の薬物と言うことになります。 健康保険というものがあります。 医療行為があった場合、その負担額の7割を保険組合が負担しようという保険です。 ときに医療は、医業と薬業の2段です。 医者が診断し、処方箋を書く、ここまでが医業です。 その処方箋を受け取り、薬を構成して患者に渡す、これが薬業です。 医者をよく見てみましょう。検査だとかをすれば別途費用がかかりますが、処方だけであれば、3日分の薬を処方してもひと月分を処方しても、処方箋料は全く同じです。 また、A薬を処方してもB薬を処方しても処方箋料金に変わりはありません。 処方したという行動は薬にかかわらず同じなので、報酬に差はないのです。 薬局は、処方箋の薬を組み立てる必要があり、ここで一つ一つの薬に値段がついていますから、高い薬安い薬で値段はだいぶ変わります。 しかし、薬局は処方箋の通り薬を選ぶだけですから、特定の薬を使いたいとか分量を増やしたいという自由は全くありません。 書いてある薬が1万円なら1万円の薬を入れ、保険適用で3000円患者から受け取るだけです。保険組合から7000円もらうのです。 ひとつひとつの薬は在庫しておかなければいけないので仕入れる必要があります。当然売上と仕入れには差があり、それが儲けになります。 ごく普通の商行為です。 薬価基準がありますので、どこの薬局で依頼しても同じ値段になり、どの薬局の儲けも同じです。 整理しましょう。 医者は薬剤を選択する権限自由がありますが、その選択によって報酬は変わりません。 報酬を増やしたければ患者数を上げるしかありません。 診療時間を長くするとか休日診療に応ずるという方向性のみです。 薬局は薬剤選択に関する決定権は全くありません。薬価基準のため、値段も決められた通りです。薄利多売も付加価値商売もできません。 自分の個別努力では報酬を上げることはできず、やるなら処方箋の枚数を増やす方法になります。 これだけだと限界があるので、ドラッグストアにして日用雑貨や食品まで売ることになります。 どちらにせよ、私利私欲で特定薬剤を選んだりすることはできない。 血液製剤が高いというのは、薬価基準が高いのです。 原料が生きた人間の血液だったりするならば、それを確保するのが量産上のネックになりますので高価になります。 人間のものでないとしてもバイオ系は同じことが起きます。 また、開発時に多額の費用を使って仮説をたて検証する計算をしたり実験を繰り返したりしています。 それを償却しないと開発社の商売は成り立ちません。 それを薬の価格に入れます。この名前はライセンス料という扱いになります。 このライセンス料は一種の特許権であり、その薬を発明した会社のものですが、期限があります。 この期限が終わると、ライセンス料が無くなります。 そうなってから作られた薬剤をジェネリック医薬品と呼んでいますね。 薬価基準は、当然その中にライセンス料分もいれて設定されていますので、ライセンスが切れたとき、薬価もどんと落ちます。10円の薬の8円分がライセンス料というのもあります。 ここで、ライセンス料がいくらだったかが想像がつくことになります。 いきなり10円だった薬が2円になりますから。 当然このライセンス期限の中で、開発時に使った研究費実験費を償却しなければなりませんのでそれが当初の薬価になるわけです。 最後にちょっと言っておきます。 健康保険で出費となる予算が増加していることを厚生労働省では憂慮しており、なるべくジェネリック医薬品を渡してもらえないかと言っています。 これに対し、対応できるのは薬局側です。薬を渡すのは薬局ですから。 ただし、ジェネリックでいいと決断するのは患者です。 自分の飲む薬が正規品でないといやだという感覚の人がいますので。 正規品は正規品の薬価ですから、高くなりますが、患者はそのほうが安心する場合もある。 薬局では、患者の意思を訊き、ジェネリックを指向するのであればそれ以後ずっと何を処方されてもこの患者にはジェネリックという操作をいたします。 喜んで、厚生労働省のジェネリック指向を支援しています。 なぜか。 ジェネリックでも薬局の儲けは全く同じだからです。 ライセンス料は、仕入れ薬品自体の原価にふくまれており、それは薬価基準で設定されていますから、そのまま患者+健康保険が払ってくれる金額です。 右から左にスルーです。 あってもなくても、薬局の儲けに変わりはないのです。

  • askaaska
  • ベストアンサー率35% (1455/4149)
回答No.1

まず病院側の利益ですがたかが知れています 血液製剤が高いのは 製造工程や保存期間の短さ(使わず捨ててしまう)も影響しますが 何と言っても材料入手にお金がかかっています 材料は人間の血液であり、入手手段は献血です 献血ルームを想像していただければと思います 献血ルームに呼び込むための人やルーム内で作業する人たち ルームの設備費等、かなりの額をかけていますが 入手できる血液は本当少ないものです まさに血のにじむような努力で入手します それが価格に跳ね返っているのです 正確な価格の内訳は日赤さんに聞かないとわかりませんが 高いだけの理由はあるのです 世の中にはもっともっと高価な薬も多いですが 材料費は何よりも大きなウェイトを占めています

patagoniapengin
質問者

補足

ありがとうございます。 材料は、タダ(献血)でも、人件費がかかるのですね。 普通の薬剤の場合、薬局の利益は 風邪薬の場合などはかなりあったように 記憶していますが(アルバイト経験上) 仕入れ値が200円で売値が800円とかの割合。 消費期限も、込みで高く売っているのだろうと 思っていました。 有名チェーン薬局です。 病院の場合、利益があまりないとのことですが、 薬局のことなども考慮すれば、1~2割の利益ってことは ないと思うんですけど・・?

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