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日本語で借用している漢語について

漢語はつまり中国語だ、ということは自分で調べた範囲でわかりました。 ということは音読みをする語は、全て中国語ということなのでしょうか。 また発音が中国語と酷似しているものもありますが、全く異なるものもあります。 それはどうしてでしょうか。 ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。 よろしくお願いします。

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noname#224207
noname#224207
回答No.7

No.6です わざわざお礼を記入頂きありがとうございます。 説明不足があり分かり難かったようですので追加の説明をさせて下さい。 中国語が日本語と大きく異なるのは、同じ語でも発音のトーンによって意味が違うという点があります。 トーンによる違いを四音とかピンインと呼ばれています。 いわゆるアクセントとも若干違います。 中国語会話の難しさの一つです。 関西弁と関東弁とでは同じ意味の言葉でもアクセントが異なります。 地方によって発音やアクセントが違うということは世界中の言葉で一般的に起きています。 いわゆる方言があるということです。 例えばアメリカでも南部へ行くとyouはヨウに聞こえます。 地方による違いだけではなく時代によっても違うという現象が起きています。 現在は区別されていなくても昔は発音が違っていたものがあると考えられています。 例えば「お」「を」やは現在は同じ発音ですが、文字が違うということは発音そのものが違っていたと考えられています。 「い」「ゐ」や「え」「ゑ」などもあります。 「へ」「え」も現代は文章上の使い方に差がありますが発音は同じです。 これも発音が違っていたと考えられています。 「~いう」を古文では「~いふ」と記載する場合があります。 同じように「~ん」を古文では「~む」と記載する場合があります。 これは明らかに発音そのものが違っていたと考えられています。 日本語の発音に漢字を当てはめた万葉仮名と呼ばれるものがありますが、これを調べると同じ音でも違う漢字が当てはめられていて一定の傾向があることが分かっています。 このことから万葉仮名が作られた時代には発音が違っていたと考えられています。 万葉集も現在は「まんようしゅう」と読みますが、時代によって「まんにょうしゅう」「まにえうしゅう」などと読まれていたと考えられています。 時代や地方によって発音が違うということは中国でも起きています。 以上のように中国での地方や時代による変化と日本における変化が重なっているのが現代の姿です。 結果として当初のご質問にある、酷似している音もあれば違う音もある、ということになります。 参考 下記のyou tubeで中国の地方による発音の違いを聞くことができます。 大伴旅人「世の中は」の歌の発音比較 Youwee5847 最後の方に古代日本語の発音であろうとされている発音もあります。 なにかあれば補足で追加質問をお願いします。

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 再度ご丁寧なご説明をいただきまして、感激しています。 どうもありがとうございました。 難しいながらも、大変わかりやすく噛み砕いてくださいましたので 今回はすぐに理解できました。 大変貴重な知識をご教示いただきまして、感謝にたえません。 誠にありがとうございました。

その他の回答 (6)

noname#224207
noname#224207
回答No.6

>漢語はつまり中国語だ、ということは自分で調べた範囲でわかりました。 漢語の漢は中国の古い王朝の国名です。 つまり上記の文章は書き変えますと、中国古代王朝語は中国語だ、となります。 >また発音が中国語と酷似しているものもありますが、全く異なるものもあります。 現在日本で中国語と呼ばれていますものは北京語です。 日本で使われている発音は、古代の中国王朝で使われていた音がもとになっていますので、結果として現代では日本での発音と中国での発音が違います。 >それはどうしてでしょうか。 日本に表記文字が入ってきた時期や中国から持ち帰った人の職業が大きく関係しています。 漢王朝から入ってきて広く普及しましたので、漢字、漢文というのが一般化しました。 古代には僧侶が中国へ留学したり、鑑真和上のように中国から僧侶が来て教えたりしていました。 この僧侶の人達がつかっていたのが呉王朝でつかわれていた発音です。 結果としてお経は今も呉音で発音しますので、漢音を聞きなれた一般の人にはチンプンカンプンです。 唐音は漢音や呉音よりも新しい時代に入ってきた発音です。 唐も王朝の名称ですが、当時の日本の人はしゃれた新しい外来のものという意味で唐という文字を使っていました。 お寺の屋根の形式や門のデザインに唐風とか唐門(からもん)という呼び名があるのはこの意味です。 必ずしも唐から入ってきたという訳ではありません。 下記の例のように同じ文字でも熟語になったとたんに発音が変わります。 行列→ぎょう:呉音 旅行→こう:漢音 行燈→あん:唐音 明日→みょう:呉音 明瞭→めい:漢音 日明貿易→みん:唐音 日々是好日 ひびこれこうじつ→ひ:和音 じつ:漢音 にちにちこれこうにち→にち:呉音  お坊さんは呉音で読みます。 蛇足 中国は国土が広いので汎用語として北京語が使われていますが地方によっては通じないことがあります。 香港や台湾の人達が使う発音は北京の人には分からないことがあります。 呉音はいまでも福建省つまり台湾の対岸付近の地方には残っています。 漢字の読みにこのように古代中国に由来する音があるだけではなくやまとことばに漢字を当てはめたりやまとことばで読んだりした結果、漢字の発音が増えました 高等学校などで漢文を習うとやたらに難しいのはこのこともあります。

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 ご丁寧なご回答を有難うございます。 ご回答いただいた通知がきておりませんで、いま改めて皆さんの回答を読み返していましたら このご回答に気がつきました。 お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 あまりに深くて、三度読み返しましてもまだよく理解できません。 複雑な事情なのだろうとは予想していましたが、ここまで複雑だったとは・・・。 大変勉強になります。 何度も読み返して、しっかり理解します。 どうも有難うございました。

  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.5

>>音読みをする語は、全て中国語ということなのでしょうか。 そうでない言葉も多数あります。 日本語に漢字をあてて書いているうちに、いつのまにか音読されるようになったもの。   こころくばり→心・配り→心配(shimpai)   でばる(何かをしにでかける)→出張る→(出張shutchooする)   をこ(woko・おろか・ふとどき)→尾(お)籠(こ)→びろう(biroo) 日本で最初から音読する漢語として造られたもの、   汽車・野球・映画  (中国では火車・棒球・電映) 日本で最初から音読する漢語として造られ、中国に逆輸入され中国語となったもの。   政府(seefu)    → 政府(tsengfuu)   哲学(tetsugaku) → 哲学(tseeshiao)   光線(koosen)   → 光線(kuangshian) >>中国語と酷似しているものもありますが、   府 piu → fuu → fuu 中国語     ↓   fu → fuu 漢音     pu → fu → fuu 呉音 >>全く異なるものもあります   若 niak → jriak → jrio → jruo 中国語     ↓    jiak → jaku→ jaku 漢音     niak → niak →nyaku→nyaku呉音 >>それはどうしてでしょうか。 中国語の発音も時代と共に変化します。 日本の漢語の発音も時代と共に変化します。 時には同じ方向に変化することもあります。 時には違う方向に変化することも有ります。

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 なぜか、ご回答の通知が届いておらず、いま他の方々の回答を読み返していて初めて気がつきました。 お礼が遅くなり申し訳ありません。 大変に詳しくまたわかりやすいご回答をいただきまして 有難うございました。 例をたくさんあげてくださいましたので本当にわかりやすいです。 驚きのあまり、言葉を失いました。 二番目にご回答くださった方が「大変な議題に手をつけられましたね」と打たれたのを見て 「そうなのかな?」と思っていましたが いまようやくその意味がわかりました。 本当に有難うございました。

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.4

 一口に「中国語」とお書きですが、現在、同じ漢字でも、中国の地域地域で読み方というか、発音というか、全然違いますよ。  日本語の標準語と方言どころではない、大きな違いがあります。  というのは、(NHKの特集の受け売りですが)漢字はもともと「王」と「神様」との交流のための図だった(だから発音はない?)のが、王朝の交代や領土の拡大にともなって、中央の意志を明確に理解させるために一般化(文字も増え、地方の役人にも意味がわかるように)されたものだからです。  つまり、意味が伝わって、地方が書かれた命令を実行できればOK、というものだったので、「発音はどうでもよかった」わけです。  で、地方ごとに、その地方の言葉にあわせて勝手読みしたので、発音はまったく違ってしまいました。  余談ですが、そういう歴史があるので、中国人は同じ漢字を見ても違うように発音すること(違う発音をされてしまうこと)に慣れてしまっているので、名前も、例えば「毛沢東」を日本人が「もうたくとう」と読んでも気にしません。  逆に、あちらはあちらで、日本人の名前を好き勝手に読んでいます。  韓国人は「金大中」を「金 大中」と分けて表記されることサエ嫌います。もちろん名前は韓国式に発音しないと怒ります。   閑話休題(話は戻りますが)、  その地域の別々な発音が、時代ごとに日本に伝わってきました。感じとしては、漢と日本がつきあえば「漢音」が、呉とつきあえば「呉音」が伝わる、という具合でした。  それが日本での「音」が違ってきた大きな原因です。  が、それ以外にも、異国「日本」とは風習も音も違うわけですから、読みが違ってしまいます。  これもある本の(わかりやすい音訓話の)受け売りですが、例えば「鮪」という字が伝わってきたとき、日本人はチョウザメなんて知らないわけです。見たことナイ。  中国人の書いた物を読んだり話を聴くと、「どうも大きな魚らしい」「大きな魚?」「じゃ、マグロだな」的に勝手に「発音(この場合は訓)」を作ってしまったりもしました。  また、例えば日本では占いにアユを使っていました。  で、「鮎」は(日本人もナマズは知っていたハズですがたぶん調べもせず)、「占いに使う魚なら、アユだろう」という発想で「鮎」を「アユ」と発音する、てな具合でドンドン変わってしまったわけです。  で、はっきりと音訓が区別されている漢字ならまだ分かり易いのですが、音だか訓だか分からないような漢字もあります(今パッと思い出せません)ので、そのあたりが、質問者さんの混乱の元になっています。  まあ、漢字の「音」についての歴史的な流れとしては以上の通りです。

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 すごいです! 北京官話、広東語、閩南語が各々発音が異なることは知っていましたが なぜ異なるのかといった経緯は全く知りませんでした。 どうも有難うございました。 大変勉強になりました。

  • shintaro-2
  • ベストアンサー率36% (2266/6245)
回答No.3

>ということは音読みをする語は、全て中国語ということなのでしょうか。 その通りです。 峠など、国字と呼ばれるもの以外は中国から輸入された文字です。 >また発音が中国語と酷似しているものもありますが、全く異なるものもあります。 >それはどうしてでしょうか。 音読みはその文字が輸入された当時の中国の発音に近いものですが、 同じ文字でも音読みは 漢音、呉音など時代によって微妙に異なります。 また、近いだけであって日本人ですから中国語の通りの発音である保証はありません。 日本国内においても中世以前と現代とでは発音が変化している語は多数あります。 当然、中国においても中世以前と現代と発音が同じ保証はありません。

Rozsy
質問者

お礼

こんばんは。 ご丁寧なご回答を有難うございます。 「音読みをする語は全て中国語」という認識が私の中でこれまできちんとなかったので 少し衝撃的でしたが、明確なお答えを有難うございます。 また読み方につきましても、大変参考になりました。

  • lisa6708
  • ベストアンサー率30% (100/330)
回答No.2

日本語も時代の流れでずいぶん変化してきたように、中国語も漢字が出来た頃からは相当の年数がたった。しかも現代までの間に、ダイナシティもかわり、民族も沢山いて、中国語は一つだと言えない。 漢字も輸出入を繰り返している。従って時代によって支配する民族が違って居るので、時代によって発音が違っている。大変な議題に手をつけられましたね

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 早速のご回答を有難うございます。 王朝が言語に関わっていること、漢字の輸出入については知りませんでした。 助かりました。 有難うございました。

  • msMike
  • ベストアンサー率20% (364/1804)
回答No.1

同一文字でも所変われば発音異なるのが当ったり前のクラッカーなのに、そんな質問する方が可笑しい。 同じ中国でも、北京語、上海語、広東語では全く読みが異なるものもあることを知っておいた方がよろしいかと。 ちなみに、末尾が「ン」の漢字は日中とも似た発音が多いですよ。 アン→案 イン→引 サン→三 シン→心、辛、新 ・・・ マン→万 メン→免、面、麺 ラン→嵐 リン→吝、麟

Rozsy
質問者

お礼

ご回答を有難うございました。 でも「当たり前だのクラッカー」が正しいですので、誤用は可笑しいですね。