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ティンパニの音域
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ベートーヴェンなど古典の曲では大体Fが最高音ですが、現代のティンパニはいろいろなサイズのものが作らており、音域ははるかに広いです。Fを超えると確かに乾いた音にはなってきますが、それを意図して使う場合もあります。現代の作曲家はもっと高い音もしばしば使います。20インチのティンパニなら、これよりさらに高いCまで出ますし、ほかにも、通常は使わないとはいえ、さらに小さいオクターヴ・ティンパニというものがあり、16インチのものならこの楽譜にあるGのさらに1オクターヴ高いGが出ます。私は作曲をしていますが、まれにAやBまでは使っています。Gならば、23インチだと最高音に近いですが、20インチなら中ぐらいの音です。現代の作曲家にとって、この高いGはもはや抵抗なく使う高さの音になっています。最低音も、古典の曲ではEどまりですが、現代ではCまで使います。 下の動画は、昔ベルリン・フィルのティンパニ奏者として有名だったヴェルナー・テーリヒェンが作曲した二人のティンパニ奏者のための曲ですが、高いG、さらにその上のBまで使っています。Gの音は、それほど抵抗なく聞けます。 https://www.youtube.com/watch?v=Ewrnrd4eHiI