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【食物アレルギー】小麦アレルギーは大麦を食べても大

2015/05/06 09:23

【食物アレルギー】小麦アレルギーは大麦を食べても大丈夫なんでしょうか？

sonicmaster
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医学・歯学・看護学・保健学
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kagakusuki
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2015/05/06 12:48 回答No.2

　大丈夫な人と大丈夫ではない人がいて、小麦アレルギー患者によって異なります。　一般的に言われている「小麦アレルギー」という言葉には、「本当の小麦アレルギー」の事だけを指している場合もあれば、「小麦アレルギーではないが小麦を食べる事が出来ない病気」の事も含んだ「小麦を食べる事が出来ない病気」の総称として使われている場合もあります。　医学的に「小麦アレルギー」と言う場合は「本当の小麦アレルギー」の事だけを指し、これは小麦に含まれている何らかの物質がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となって発症するアレルギーの事です。　一方、「小麦アレルギーではないが小麦を食べる事が出来ない病気」の主なものには「セリアック病」と「グルテン過敏症」があり、どちらも小麦に含まれているグルテンが原因物質となって起きるものです。　このグルテンは小麦特有のもので、他の麦類には殆ど含まれておらず、あっても少量であったり、同じグルテンと言っても小麦のグルテンとはアミノ酸が繋がっている順序が異なっています。【参考URL】　グルテン - Wikipedia 　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%B3 　アレルギーには免疫系が関わっています。　免疫は体外から入ってきた異物を排除するための機能で、体内には本来存在していなかった物質を分解したり、異物と化学的に結合する事で病原体等の機能を失わせる物質である抗体を作り出したり、ウイルスや癌等に侵された細胞を破壊したり、等といった働きをし、この免疫系が排除対象として反応する物質の事を抗原と呼びます。　アレルギーとは特定の抗原に対して免疫系が異常に強く反応して暴走する事によって生じる病気の事で、アレルギーの原因となる抗原の事をアレルゲンと言います。【参考URL】　免疫系 - Wikipedia 　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%B3%BB 　アレルギー - Wikipedia 　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC 　(本当の)小麦アレルギーの場合は、小麦に含まれている蛋白質がアレルゲンとなっている場合が多く、大麦等の他の麦類では含まれている蛋白質のアミノ酸配列が、小麦のものと似ている部分もあれば、全く異なっている部分もあり、似ている部分に反応するアレルギーであった場合には大麦も食べる事が出来ない事になりますが、小麦に特有の部分に反応するアレルギーであった場合には他の麦類を食べても大丈夫という事になります。　そして、小麦アレルギー患者の内、他の麦類に対してまでアレルギーである割合は2割ほどしかいないとしている医師も居りますから、(本当の)小麦アレルギー患者であれば大麦を食べても大丈夫な人間も8割くらいはいるという事になります。【参考URL】　町医者の「家庭の医学」 / みやけ内科・循環器科 > 学童と大人のための食物アレルギーQandA > 2.アレルギー反応は、ほんとうはからだを守るはずのものだったのですか？ > 4.食物アレルギーの特徴　　http://www.miyake-naika.or.jp/15_allergy/allergy04.html 　　　※上記URLのページの「小麦」の項目　次に、「セリアック病」に関してですが、小麦に含まれているグルテンの蛋白質の分子の中には、人間にとっては消化し難い部分が含まれているため、消化の過程でグルテンの蛋白質がバラバラに分解されて行き、比較的少数のアミノ酸が繋がった物質であるペプチドにまで分解された後、更に個々のアミノ酸にまで分解される際に、一部のペプチドが分解されずに残り、それが小腸の粘膜を通過して体内に吸収されてしまう事があります。　そして、小麦起源のペプチドは元々人体には存在しなかった物質なのですから、そのペプチドを排除しようとして免疫系が活発に働き始めるのですが、その時、免疫系が異常に反応してしまい、小麦のペプチドだけではなく、本来であれば排除対象とはならない自分の体の細胞まで攻撃する様になってしまう事があります。　健康な細胞が破壊されれば悪影響が無い筈はなく、この様な小麦起源のペプチドによって引き起こされる自己免疫疾患の事を「セリアック病」と言います。【参考URL】　セリアック病 - Wikipedia 　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E7%97%85 　自己免疫疾患 - Wikipedia 　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%96%BE%E6%82%A3 　大麦やライ麦にも僅かながらグルテンが含まれていますから、セリアック病の場合は大麦やライ麦を摂取すべきではないと、一般的にはされている様です。【参考URL】　All About > 健康・医療 > 治療・介護 > 療養食・食事療法 > 消化不良・便秘・下痢など消化器系の療養食 > セリアック病の食事療法　　http://allabout.co.jp/gm/gc/389353/ 　次に、「グルテン過敏症」に関してですが、情報源によっては「小麦アレルギーの中でもグルテンがアレルゲンとなっているもの」と、「グルテン過敏症」を混同しているものも一部にはある様ですが、アレルギーやセリアック病などとは異なり、「グルテン過敏症」には免疫系は関わってはおらず、消化酵素の不足(或いは欠如)によって消化異常が起きる事が原因です。　良く、牛乳を飲むと下痢をする人がいますが、症状が多少違う場合もあるものの、そのグルテン版の様なものです。　消化異常によるものであるため、命に係わる程の症状は比較的出難いと言われており、アレルギーなどとは違って口に含んだだけでは症状は現れず、少量であれば食べても発症しない場合もある様です。　又、「グルテン過敏症」と呼ばれてはいても、その大本の原因は消化酵素の不足にあるのですから、患者によっては米や大豆といった他の穀物でも発症する場合もある様です。【参考URL】　疲労の原因と回復方法 > 疲労の原因「食物不耐症」とは　　http://fatigue.hajime888.com/f005.html 　Think Health > NO.593　食物アレルギー/過敏症　その5　「食物アレルギーが身体に及ぼす影響」　　http://chirotic.exblog.jp/24431802/