また、カンマが前置詞「following」の前にある理由や、「most likely」が「to have been produced」を修飾していないことを明示するために使用されている可能性もあります。
カンマの位置と意味
次のような長い英文(約53語)でカンマをよく使っているのですがなぜここにと疑問に思います。お分かりの方お教え下さい。
This pottery, which was earlier seen as the product of displaced Mycenaeans who
had fled to the east, following the destructions of their hometowns and cities on the Greek mainland, seems instead to have been produced in Cyprus and the
Eastern Mediterranean, most likely after importation of the real Aegean ware had ceased.
A. #1と#3のカンマは主語を説明する挿入句を明示する為ですか?
B.#2はfollowing(前置詞)の前にカンマは何の為ですか?
C.#4はmost likely(副詞)でseemsを修飾している為、to have been produced
を修飾していない事を明示する為ですか?
>This pottery, which was earlier seen as the product of displaced Mycenaeans who had fled to the east, following the destructions of their hometowns and cities on the Greek mainland, seems instead to have been produced in Cyprus and the Eastern Mediterranean, most likely after importation of the real Aegean ware had ceased.(Mycenaeans→Myceneans)
⇒訳文1:
この陶磁器は(#1)、ギリシャ本土における彼らの故郷の崩壊に続いて押し退けられて東方へ逃げたマケドニア人の作だと当初は見られていたが(#3)、そうではなくキプロスや東地中海で作られたものらしく(#4)、本物のエーゲ文明品の移入が止まったあとは特にその可能性が高い。
ご質問への回答:
ご質問のAとCは、質問者様のおっしゃるとおりだと思います。
それで、以下ではもっぱらご質問Bのお答えします。
>B.#2はfollowing(前置詞)の前にカンマは何の為ですか?
⇒確かに、このカンマは要らないように思われますね(訳文1参照)。ただし、以下のように訳しても違和感はありませんね。
訳文2:
この陶磁器は(#1)、ギリシャ本土におけるマケドニア人の故郷の崩壊に続いて(#2)、押し退けられて東方へ逃げた彼ら(マケドニア人)の作だと当初は見られていたが(#3)、そうではなくキプロスや東地中海で製作されたものらしく(#4)、本物のエーゲ文明品の移入が止まったあとは特にその可能性が高い。
ところで、このfollowing は、前置詞と考えずに現在分詞構文と見ることもできますね。そして、following the destructions of their hometowns and cities on the Greek mainland を単に Myceneans who had fled to the east を修飾する副詞句と取らずに、had fled to the east を説明する分詞構文と見れば、ここにカンマを入れた意味(作者の真意)が分かるような気もします。すなわち、「マケドニア人は東方へ逃げたのだが(#2)、それはギリシャ本土における彼らの故郷の崩壊に続いてのことだった」、とこんな感じです。
以上、ご回答まで。
質問者
お礼
丁寧な解説有難うございました。
分詞構文と見るわけで、それのが自然ですね。
あと、#4のカンマですが、参考資料をあたっていたら、次のような用法がありました。
(付加的に続ける)という用法で
カンマの前までで文意は完結している。それに補足する情報がカンマ以下で示されると言うものです。S+V+O+Cの分類に入らない副詞的修飾語がこれに当たるようです。
most likely... はまさにこれに当てはまります。
御解説は、このような新しい見方に目を開かせてもらいました、有難うございました。
まあ、だいたいお感じの通りですが、ざっくり構造だけわかるように簡単な構造にすると、
This pottery, #1(= which was earlier seen as the product of displaced Mycenaeans who
had fled to the east, #2( following the destructions of their hometowns and cities on the Greek mainland)), #3 seems instead to have been produced in Cyprus and the
Eastern Mediterranean, #4(most likely after importation of the real Aegean ware had ceased.)
この陶磁器は、ギリシャ崩壊後(#2)東方に逃げた Mycenaeans の作だと先までは思われてもの(#1)だが、(#3)そうではなくキプロスや東地中海で作られたものと見られ、(#4)より可能性が高いのは、真の エーゲ文明が移入が終了した後のことであろう。
という、注釈を途中に挟んだり、後にさらなる解説の文を続けるために、文の区切りを見分けやすくするための記号として入れたのでしょう。
お礼
丁寧な解説有難うございました。 分詞構文と見るわけで、それのが自然ですね。 あと、#4のカンマですが、参考資料をあたっていたら、次のような用法がありました。 (付加的に続ける)という用法で カンマの前までで文意は完結している。それに補足する情報がカンマ以下で示されると言うものです。S+V+O+Cの分類に入らない副詞的修飾語がこれに当たるようです。 most likely... はまさにこれに当てはまります。 御解説は、このような新しい見方に目を開かせてもらいました、有難うございました。