これは自然科学的な理屈付けよりも、太陽を描く際の文化的な約束事の一つと理解した方が適切ではないかと考えます。
「日足(ひあし)」という家紋があるように、日本には古くから太陽を描く際中央の○から放射状に線状のものを伸ばす描き方がありました。旧日本軍の軍旗(旭日旗)もその流れを汲むものでしょう。
これは日本固有の描き方かといえばそうではなく、太陽が登場する世界の国旗の中には、中央の○から放射状に線状のもの(直線とは限りませんが)を伸ばしているものがいくつかあります。
また「TV weather report」(テレビ 天気予報)でインターネットの画像検索をすると、世界各国の放送局の天気予報画面が見られますが、そのうちの多くの放送局で晴天を表わす太陽のマークでは、中央の円から放射状に線状のもの(尖った細長い三角形の場合も多い)が伸びています。
まぶしく輝く太陽を表現する際、中央の○から放射状に伸びる線状のもので、太陽から出る光線を象徴的に表現する描写法は、世界中に広く存在するということではないでしょうか。