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古語の助詞について

現代語で「~だね」と言うとき、古語ではどのような語を使えば良いですか? 口語で使う軽い感じなので「念押し」とは違うような感じがするのですが… 詠嘆でも可能かなとは思ったのですが、もっと良い表現があるのなら使いたいと思いました。 よろしくお願い致します。

みんなの回答

  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.2

小学館版『日本国語大辞典』の「な」の項目の中の「語誌」に、次のような内容がありま (イ)間投助詞とされる詠嘆の意の「な」は上代より用例が見られるもので、終助詞「がな」「かな」の「な」と同類かといわれる。上代では、囃しことばに付くような例もあるが、多くは「空は行かず、足よ行く那(ナ)」(空を飛んでは行かず、足で歩いていくことよ)(古事記-中歌謡)のような独白的な用法である。 (ロ)中世以降では、挙例の「源氏―葵」のように、対他的な用法の例が多くなる。こうした詠嘆の間投助詞「な」は室町時代になると、「の」、「なふ」(キリシタン資料では開長音nō)のような転訛音が併せ用いられるようになり、近世には「なふ」はオ段長音の「のう」の形でうけつがれ、新たに「な」の長音形「なあ」、そして「ね」「ねえ」も加わって現代語までつながる多様な間投助詞群を形成することになる。 以上のように、「ね」の祖先というべき古語の助詞は「な」ということになります。

  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.1

こんにちは どなたも回答されていないようなので、私見を。   まず、現代語の「~だね」の意味について考えてみたいと思います。ちょっと頭に浮かぶ表現としては「それは本当だね」などがありますが、その中には確認、念押しの意味があると思います。そうなると、思ったより広い意味を持つのではないかとも思います。 さて、「だね」を文法的に解釈すると、これが難しくて、いくつかの説があります。 まず、『断定の助動詞の終止形の「だ」に、終助詞の「ね」』が基本的な考え方です。その他に「だ」については、終助詞説、助動詞ではあるが終助詞的に用いられているとの説があります。「ね」については、間投助詞説があります。ただ、『断定の助動詞の終止形の「だ」に、終助詞の「ね」』が基本的な考え方で、その他はその基本から派生した解釈ですので、基本的な考え方を中心に「~だね」について調べると次のようになります。 「だね」=助動詞「だ」+終助詞「ね」 相手を引き込むような気持ちで注意を引き付ける。 「だ」=断定の意味の助動詞。 その事柄を肯定できるものと主体の判断を表わす。 事物を断定し、または解説する。 「お(ご)」+動詞の連用形について、軽い尊敬を表わす。(「よく来ておくれだね」「彼女にひどく御執着だね」など) =終助詞  一言ひとこと相手を説得しよう(自分の言うことを噛みしめよう)という主体の気持ちを表わす。 =終助詞的に用いて 相手への訴えかけを強める 相手を軽くばかにした気持ちを表す =断定の助動詞の終止形「だ」を間投助詞のように挿入し、自分の発言を確認しつつ述べる意を表わす。強圧的な印象を聞く人に与えることもある。 活用語に「のだ」の形で接続して、相手の未知のことを解説・教示し、また強く決意を表明する。 「ね」=感動・詠嘆の意味を表わす 念を押す意味を表わす 相手に念を押し、または軽い感動を表わす 相手を引き込むような気持ちで注意を引き付けるのに使う いろいろと書いてきましたが、「~だね」には詠嘆の意味だけでなく、念押しの意味も含まれる場合があることと、「だ」の部分は断定の意味であることになります。 そのように考えると、古語で「~だね」に近い表現となると、「なりな」か、「な」の一語が一番近いように思います。 詠嘆・念押しの意味の「な」= 和歌や詠嘆文においては自身の内面へ、命令文や問いかけの文においては相手に対する訴えかけの気持ちを詠嘆的に表わしたもの。 接続=体言・文の終止した形に接続する 意味=詠嘆(~だなあ・~ことだな・~のだなあ)       念を押す(~な・~だな・~だね・~ね) 断定の助動詞「なり」= 接続=体言・活用語の連体形など 意味=断定(~だ)    存在(~にいる) *意味の部分は、学研『全訳古語辞典』・旺文社『全訳古語辞典』・東京書籍『読解のための新古典文法』を使用しました。 「なりな」=断定の助動詞「なり」+終助詞「な」の用例 例=けしうはさぶらはぬ年なりな(まんざら悪くはない年齢だね) 「な」=終助詞の用例 例=花の色は移りにけりな(花の色はむなしくあせてしまったことだな)   あれは物詣人なめりな(あれは物詣する人のようだね) *和歌中の「けり」は、過去の意味より詠嘆の意味の方が多い。 *「めり」は、推定・婉曲の意味の助動詞で、「めりな」で「~のようだね」の意味になります。 ということで、現代語の「~だね」のニュアンスに近い古語は、「な」・「なりな」などではないかと思います。特に軽い感じならば「な」の一語ではないでしょうか。また、「めりな」のように婉曲(助動詞)+「な」などの組み合わせも近いように思います。 以上、乱文ですが参考まで。

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