>韓国朝鮮の方が床などに着座するとき、片膝立てで着座することが多くありませんか?
女性の座り方です。現在でも民族服で正装した場合の正式な座り方です。
かつて来日した全斗煥大統領の夫人も公式行事の中で日本間に座る際に民族服で正装して立膝で座られました。
日常はスカートですから、日本でいう横座りです。
男性は両班足(ヤンバンダリ)と呼ばれるいわゆる「あぐら」が基本です。
韓国では、日本式の正座は、下位者か罪人の座り方です。あるいは神仏に礼拝する際の座り方です。
日常的には「あぐら」か女性同様の横座りです。
韓国は未だに上下関係にやかましい国ですので、上位者の前で許可なくあぐらをかけば非礼とされ叱責されます。
上位者の前ではタバコも喫えない、酒も横を向いて飲まなければならない、などと喧しい国です。
サラリーマンも大変です。
上司の面前で酒をかっくらって煙草をふかしながらカラオケなんぞというのは、恐る恐る許可を頂戴するかくびと引き換えの国です。
>現代の日本人の場合、座敷に着座するとき一般的には胡坐か正座ですよね
男性に関してだけではありませんか。
ヒョットして最近の若い女性は女子会の宴席であぐらをかいて飲んでいるんでしょうか。
正座と呼ばれる座法が正式になったのは江戸時代以降です。
正座という言葉そのものは明治以降に使われるようになった言葉です。
江戸時代以前は男女ともに「あぐら」か立膝でした。
秀吉の正妻である高台院(ねねさま)の座像も立膝姿です。
平安時代の十二単なども下半身がゆったりと作られており、到底正座は無理です。
「あぐら」を組むことが前提の装束です。
紫式部は正座して源氏物語を書いていた訳ではありません。
あぐらを胡坐と変換記載されておられますが「胡」という字は中国北西部一帯の遊牧民を意味する言葉です。つまり胡坐というのは遊牧民の座り方ということになります。
中国は基本的に椅子文化圏です。
正座という座り方そのものが世界的にも異端児です。
日本の歴史の中でも極めて限られた時代の作法です。
異端児が自分の国の歴史の中でも稀なものを基準にして他の国を云々すれば、何を言っているのか、と世界中から言われてしまいます。
>そういう座り方って、騎馬民族や狩猟民族に多くありませんか?
良く分かりません。
東南アジアなどで見られる高床式の住居では、どのような座り方をしているのか寡聞にしてしりません。
結果的にあぐらや立膝になっているのではないのかと推測しています。
体育会座りで両膝を立てて一家で食事をしている光景があるのかないのか知りません。
床に座るのになにか他の座り方がありますか。
有史以来、東南アジアで高床式住宅に住んで稲作に勤しんでおられる人々は騎馬民族とか狩猟民族とかには区分けされないのではないのでしょうか。
日本の歴史でも、同じ形式の竪穴住宅を使っていた縄文人と弥生人とで座り方が違っていたとは思えません。
お礼
私が予想期待した内容とは懸隔がありますが、的確で詳細なご回答だと理解できます。 固定的観念と見方を革新させることができ心より感謝申し上げます。
補足
期待以上であり、補足はありません。