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象の和名
象を和語で「きさ」と言うようです。象は日本には生息していないのに、なぜ和語の名称があるのですか。また、語源は何ですか。
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- kine-ore
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当たり前のことですが、そもそも古代に伝来した「象」の漢語は「ザウ(ゾウ)」と音読みされていました。 「馬」:音は「メ・バ・マ」で訓が「むま→うま」 「虎」:音は「ク・コ」で訓が「とら・うぞふく」 「象」:音は「ザウ・シャウ」で訓が「きさ・かた・ぞう」 正倉院の宝物の中で、動物の「象」を描いた「象木臈纈屏風(ぞうきろうけちのびょうぶ)」や「楓蘇芳染螺鈿琵琶表捍撥(騎象奏楽図)」が保存されています。記載された「国家珍宝帳」(765年、天平勝宝8年6月)からして伝来はそれ以前からとなります。 「奈良ばしご・第2幕」 http://blog.goo.ne.jp/tetsu-t0821/e/e5af82411de35b4bd2bda22c90894ba8 読書ノート「シルクロードの象」 http://www.eva.hi-ho.ne.jp/nishikawasan/az/mori.htm 「正倉院の楽器」 http://www.geocities.jp/saitohmoto/hobby/gakki/Shosoin/Shosoin.html また東大寺尊勝院にある聖語蔵(しょうごぞう)経巻の内、「称徳天皇勅願経」での「象腋(ぞうえき)経」(768年、神護景雲2年)という経典もあります。(明治以降は正倉院構内に移されています。) http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2012/treasure/kataru/20121109-OYT8T00709.htm このような動物としての「象」のほかに、「象箸(ザウチョ:象牙の箸)」「象管(ザウカン:象牙の筆や笛)」というように、アジア(インド)象の門歯についても中国では「象」と呼んでいます。 そして、正倉院に納められている動物の象の絵などに接していない当時の日本人にとっての「象」は、こちらの象牙を指すものであり、その工芸用素材としての「牙(キバ:牙歯)」は特に、和語でも「象(キサ(象牙:きさの(き)<キザウ:牙象?)」と訓じられるようになったとの一説もあるようです。 これは「橒(きさ:雲のようにもやもやな縞や筋の文様→木目・木理)」や「蚶(きさ:もやもや縞の貝)」の意味と重なって「象(きさ:アイボリー色の象牙に白いもやもやの筋文様があるからか?)」と呼ばれていると見られています。 万葉集では「象の中山」「象の小河」が歌われています。 こちらは雲のような筋目よりももっとハッキリした「きさきさ(ぎざぎざ)」や「きざはし」など、段差や凹凸をも含む「かた」を意味するようになったのかもしれません。 ただし地名の「象市(きさいち)」や「私市(きさいち)」は、「私部(きさべ):皇后(きさき・きさい)のためにおかれた部)」の地で開かれた市を指すので、こちらの「象(きさ)」は代替字なのだと思われます。
- Nebusoku3
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北海道に 「XY象SA(キサ)」 というお店がありそうです。 そこの記述によりますと 「キサとは神、象徴等を意味する「象」の古語です」 とあります。 古語というのはもしかしたら 「アイヌ語」 かもしれないですね。 ナウマン象 とのこともあることから、大昔に 象を狩った遠い歴史が残っているのかもしれません。 http://coupon.torabaho.jp/spot/12 日本に最初に象が来たところが、長崎だったようです。 2頭で来たようですが、1頭は長崎で死んだとのこと。 この象はナウマン象と違い、かなり後、江戸時代、 になって来ていますので、古語の語源とはほど遠いかもしれませんがご参考に URLをおきます。 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2891
http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10065711316.html ぐぐると出てきちゃうんですが…。(ぞう きさ 和語) 多分、この方の説明で正解だと思います。勉強になりました。 質問も良いですが、まずググってみましょう。 自分で調べたほうが身に付きますよ。 「象の話」概要 インド→中国→日本に流れてきた 仏教教典の注釈本にまず出てきた。(894年だそうでしすよ) そのときは「キサ」という読み。 お釈迦様やインドの神話だと象はポピュラーですものね。 象、という動物は知らないけれど、「象牙」という加工品・素材は知っていた。 この象牙が木目に見えることから「キサのキ」は木なのではということ。 つまりは木目っていう意味。 1800年代に入って…というか、日本は何度か文字統制などを行ってるので そのあたりで「キサ」が消えたということ(キーワード滝沢馬琴)らしいです。
なうまん象をきさ、と読んでいた。 地名に 「象山(キサヤマ)」、「象谷(キサタニ)」などがあり なので、なうまん象をきさと呼ぶようになった。 象山・象谷の由来 形が象に見える。 象はいなかったけど、象牙を知っていた。 この横断面に、橒(キサ)すなわち木目に似た文様が 見えたから、きさ。 象がきさなのは、象牙がきさだから。
- あずき なな(@azuki-7)
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像の学者は日本にも居ますので和名での呼び方もあります