証拠能力、自白

質問

自白ってただ単に「俺がやりました」っていう発言だと証拠能力（証明力か？）がなくて、事件の前後の状況に関しての供述とあわせて、事件の犯行に関して5w1hで話していないと駄目なんですよね？

回答No.1

hekiyu · ベストアンサー

自白には証拠能力はありますよ。

ただ、自白だけでは有罪に出来ない、という
だけです。

法廷に提出できる資格があるかどうかが、
証拠能力の問題です。

そうやって法廷に提出された証拠を、どの程度
信用するかが、証拠の信用性の問題です。
この信用性は証明力といいます。

証拠の証明力は裁判官の自由な判断に委ねられ
ます。
これを自由心証主義といいます。

刑訴法　第318条
「証拠の証明力は、裁判官の自由な判断に委ねる」

この自由心証主義の例外が、補強法則です。

自白に説得力があり、裁判官が、間違い無くこの人物が犯罪を犯した、
という心証を得ても、補強証拠が無ければ、有罪の判決は
出せない、ということです。

”事件の前後の状況に関しての供述とあわせて、事件の犯行に
　関して5w1hで話していないと駄目なんですよね？”
　　　　　　　↑
意味がよくわかりません。
自白を補強する証拠がなければ、有罪にできません。
５Ｗ１Ｈで何を話そうと、補強証拠がなければ
有罪にはできないのです。

どのような証拠が補強証拠になるかについては、
以前説明しましたように学説に争いがありますが、
判例通説は罪体説を採っています。