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生家の読み方
https://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E5%AE%B6-530711 生家 という漢字の読み方を知りたいのですが 検索すると セイカ と書かれたページと ショウカ と書かれたページがあります。 これはどちらも同じ意味なのでしょうか?
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- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
1)漢音読みで「セイカ」 「どの娘もまた生家(せいか)の父母(ふぼ)に知らせなくってはすまない事項であった。」(夏目漱石「明暗」) 2)呉音読みで「ショウケ」 3)混合読みで「ショウカ」 4)熟字訓で「さと」あるいは「うち」 「ちょうど、お民も妻籠(つまご)の生家(さと)の方へ出かけてまだ帰って来ない時である。」(島崎藤村「夜明け前」) 「耐(こら)え切れずに生家(うち)を飛び出したようなものの、」(夏目漱石「坑夫」)
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
「生家」 を漢音で読めば [セイカ] で、呉音で読めば [ショウケ] です。 漢字の読み方には漢音・呉音・唐音とあって、日本で最もポピュラーなのは漢音の読みでしょう。漢音が日本に入ったのは8世紀で、もちろん中国からもたらされた読み方です。 ところが、日本には漢音以前に漢字の読み方として、必ずしも中国経由でないにしても (たとえば朝鮮などから伝えられたもの)、呉音の発音も伝えられていました。お坊さんが読むお経を聞いていると、日常耳にする漢音でない読み方をされているものがあることに気づいたりしますが、そういうのは呉音の読み方で読んでいることが多い。 だから、いくら日本では漢音の読みがポピュラーだとはいっても、仏教の用語から日常語になったものなどは、けっこう呉音読みで読むのが普通になっているものがあります。 「生」 という文字はたとえば 「生命」 「生育」 「生計」 「生産」 「生死」 「生理」 「生来」 「生長」 「生鮮」 「生態」 など、とにかく [セイ] と読むものが多いといえます。 しかし呉音読みをするものもないわけではありません (たとえば 「生涯」 など)。しかし圧倒的に少数派です。 問題の 「生家」 の場合、辞書などには [セイカ] と出ていても、[ショウケ] と出ていることはほとんどないでしょう。 「家」 という文字は漢音で [カ] と読み、呉音では [ケ] と読みます。仏教に関係する 「出家」 などは呉音で [シュッケ] と読むのが普通です。 「生家」 を [ショウカ] と読むとなると、漢音 + 呉音 の、いわば ゴタマゼ読み ともいうものになります。漢字の組み合わせは、漢音で読むか呉音で読むかの、どちらかに統一されているのが自然な感じですが、たった2文字を漢音と呉音を組み合わせて読むというのは、これは日本語としては普通のことではないように感じます。 「湯桶読み」 という読み方も有名ですが、あれは音読みと訓読みを組み合わせたもので、あれは日本語に定着していて、一般に認められているものです。 辞書には日本語として公認された読み方が示してあるわけで、一般的な国語辞典で [ショウカ] を引くと 「消化」 「昇華」 「商家」 「唱歌」 「商科」 「頌歌」 「娼家」 などは出てきても 「生家」 は出ていないのではないでしょうか。要するに、一般的な読み方ではないということです。 それでも何としても普通でない読み方を示したいという、何か特別な意図があれば、そのような一般的な原則は無視して、特殊な読み方を示している場合もあるかもしれません。その場合、その実例を具体的に示していただいた方がいいでしょうが、もしも勘違いか何かでなくて [ショウカ] という読み方を示している場合があるとしたら、現代の文ではないか (昔はかなり気ままな読み方をさせていたことは、たとえば漱石の小説などを見ると分かります)、何かの意図のもとにわざとやっているか (たとえば詩などで、[ショウカ] という音にいくつものイメージを重ねさせるため) だったのかもしれません。 「生家」 という漢字が示されていたのなら、いずれにしても、「生まれた家」 という意味で書かれたものであると思っても差し支えはないものと思われます。
- f272
- ベストアンサー率46% (8477/18147)
同じ意味ですよ。 「せいか」と読むことが多いと思います。