企業向けのポスティングの仕事なんてありえません。
決裁権のある人間が会社になげこまれたビラを読むなんていうことはあり得ませんので。
そこと取引をしたいのであれば普通営業が動きます。
企業に向かって何かを投げ込むのは飲食店が出前メニューを放り込むぐらいです。
サプライ品だとかはFAX同報でやったりしていますが、まず取引にはならない。
コピー機の業者だとかがすでに入り込んでますのでそこから受注を奪うのはむつかしいから。
また、アスクルとかすでに銘柄感を持っているところをすでに会社では知っていますし。
あとはメールで何か情報を投げ込んだりしますが、ある特殊な場合を除いて商売にはなりません。
そのある特殊な場合、というのは、一見会社に向かっての情報にみせながら、個人を狙った目的のときだけということです。
どういうことをいうかというと、今の時期であれば、「紀州ミカン3箱発注でひと箱無料サービス」のようなものです。
会社の経費でミカンなんて買いませんが、勤務している女子社員たちが4人いたらよってたかってこれを発注し費用を四分の一の割り勘で安く買おうと考えます。
そこで仲間うちで発注するわけです。
個人の家にこんなチラシをくばられても、一家族で4箱なんて腐らせるしいりませんから誰も発注しません。
不動産の無料査定みたいな話は、自分の持家の個人宅ならともかく、会社は見ないで捨てます。
営業している場所を売りとばしたいような場合はめったにないし、あるとすればしかるべき不動産屋に直接相談します。
そもそも、不動産取引に関する決裁権のある人間は取締役以上ですから、ビラなんてみません。
こういう話は、BtoBとかBtoCという言葉で分けて考えられているものです。
ポスティングはBtoC以外で有効な手段ではありません。