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体の左右の皮膚感覚について
自分だけなのかわかりませんが、たとえば同じ傷を負ったときも、体の右側より左側の方が敏感に痛みを感じるなどの経験はありますか? また、なぜこのような症状が起こるのか説明のつく方がおりましたら大変助かります。幼少期からこうです。 まだ若いので、単なる感覚麻痺ではありません。 補足としましては、利き目や軸足は左です。利き手は右です。
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え~、"人体"を語る時、質問文を読んで「何の辺りに照準=レベルを合わせて回答したら良いものやら...」、何時も悩まされる処では在ります、.....ミディアムで参りましょう。 ----------------------------------------- 全身を構成する器官や細胞が、一つの目的に向かって行動を起こしたり、或いは協調して共存関係を維持する為には此れ等の諸要素を連絡し調整する機構が必要と成ります。 ........で、其の一つに神経系が在ります。 1っ個の神経細胞と其の突起を含めてニュ~ロンと言いますが、神経系は互いの接触に依り興奮を伝えるニュ~ロン連鎖から成ります。 感覚・運動・自律作用等の神経機能は、此れ等のニュ~ロン連鎖の興奮の伝達の結果に外なりません。 同じ経路を持つニュ~ロン連鎖は通常、束を作り、一定の決まった部位を走行していますが、此れを【伝導路】と言います。ニュ~ロンとニュ~ロンの接点、即ちシナプスに於いて興奮の伝達方向は一方向性で、ニュ~ロン連鎖に於いて、或いは其れ等が集まった伝導路に於いて、末梢から脳脊髄へ向かう求心性の伝達方向と、脳脊髄から末梢へ向かう遠心性の伝達方向とが在ります。 脳脊髄神経は、「皮膚其の他の感覚器からの知覚」と、「骨格筋の運動を制御する」働きが在りますが、前者は求心性(=感覚性=上行性)の伝導路を介して、後者は遠心性(=運動性=下行性)の伝導路を介して機能します。 で、今回の質問は正に、求心性(=感覚性=上行性)伝導路に就いてのモノで、特に末梢の受容細胞から中枢の大脳皮質に達する迄に、原則的に 3 個のニュ~ロン(1~3次ニュ~ロン)の連鎖で出来ています。 今回のは温覚、冷覚、痛覚、触圧覚、深部感覚等と言った、所謂【体性感覚】に就いてですね。 体性感覚 = 皮膚感覚 + 深部知覚................. (皮膚感覚 =痛覚+温度覚(温覚・冷覚)+触圧覚の3種) 求心性伝導路と言いましても 2 種類在ります。 A:温度覚(温覚・冷覚)、"痛覚"の場合 B:触圧覚、深部知覚の場合 A:各感覚受容器で信号化された温度覚と痛覚は、脊髄神経節細胞の末梢突起から中枢突起へと伝えられ、脊髄後角に入る、此処で1→2次ニュ~ロンに交代、神経繊維は交叉して反対側の側索に在る外側脊髄視床路を上行、視床に至ります。此処で2→3次ニュ~ロンに乗り換え、内包を通り大脳皮質中心後回に在る体性感覚領に入ります。 B:各感覚受容器や前角で信号化された触圧覚と深部知覚は、延髄の後索核で1→2次ニュ~ロンに交代、且つ交叉し中脳の内側毛帯を通り、視床に至ります。此処で2→3次ニュ~ロンに乗り換え、内包を通り大脳皮質中心後回に在る体性感覚領に入ります。 此の辺り、言葉が錯綜しますが、キィワ~ド入力、画像を選択すれば参考画像が五万とヒットします。特にAは、求心性伝導路>ウェブではなく"画像"選択....とすればOK。例えば...... http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E6%B1%82%E5%BF%83%E6%80%A7%E4%BC%9D%E5%B0%8E%E8%B7%AF さて、痛みが脳味噌に迄届く機序は判りました、そうですね、左右差が在るのは身体の左右での感覚受容器が違うこと、脊髄で交叉すること、ニュ~ロンが脊髄の大事な箇所を経(へ)、脳に至る訳ですが、其れ等の何処か一か所にでも障害や、不都合が有ってもニュ~ロンを通して正確な情報は伝わりません...。 私自身の身体では、痛みや温度に就いての左右差を感じたことは無いですね。 余り症状が重篤な様でしたら、最寄りの脳神経外科等に当たっても好いでしょう。