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古今東西、変わった執筆方法をとる作家をご存知ですか
古今東西、どのようなジャンルの作家でもかまいません。机に座ってごく普通に執筆する以外の変わった方法で小説なり詩なり、評論批評なりを執筆した作家をご存知でしょうか?
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極めて曖昧な記憶でもあり、どこで読んだのか聞いたのか、それも分りませんが、米国の作家 Thomas Wolfe (1900-1938) の執筆態度は、日本のいわゆる作家などとはまるで違うという印象を受けたことがあります。 相当な大男だったかもしれないですが、まずデスクに向かって書いたりしない。立ったままで、冷蔵庫 (あちらのものですから、高さがあったでしょう。また、記憶が曖昧ですが) の上で紙に書いていって、その紙に記すだけ記してしまうと、冷蔵庫の上から下に落とす。その落とされた原稿を、何とかいう編集者が拾う。 後は編集者が徹底的に手を入れる。ウルフは流れるように思い浮かぶままに文章を次々に書き付けていき、編集者が文章から何から手を入れたり冗長な部分を削除してしまう。そうして整えられた原稿を受け取ったウルフは、それにまた書き加えていく。 彼は若くしてあっけなく亡くなってしまったのですが、その編集者の手元には、長編2作分の原稿が残っていました。米国では珍しくないことでしょうが、作家と編集者との共同作業みたいな感じです。 あ、そういえば、スタインベックが 『エデンの東』 を執筆していた頃、編集者に日記のように手紙を書きつづけていました。それだけで独立した書物になっているくらいです。編集者の権限がすごいものなんだなぁと感心したことがあります。 それから、これは小説の中での話ですが、Donald E. Westlake の The Hook という小説の中に出てくる流行作家は、パソコンのフロッピーに思いついた作品の書き出し部分を書いて入れておく、というのがありました。それぞれのフロッピーに1つづつ入ってて、それが何枚もあるわけです。さて次はどんなものを書こうかなという時には、それらのフロッピーの中から適当に選んで書き出しを見る。それでいこうという気になったら、その書き出し部分の続きを書いていく。そうして1つの作品にするわけです。 ひょっとしたらその Westlake もそんなふうなことをしてるのかなと思ったりしましたが、実際のところは分りません。いくら作家でも、そういう都合よくアイデアが浮かぶものでもないかもしれないし、書き出しがあれば、そこからつなげていくうちにストーリーが展開していく形にするのは、プロだけに、それほどむつかしいわざではないのかもしれない。これが始めから考えるとなると、主人公の名前だの年齢だの、作為的な要素が入って来るかもしれない。しかし、過去に思いついたものだと、そういう要素が排除できるということがあるかも。 ちょっと似てるかもしれませんが、あのレイ・ブラッドベリなんかも、メモから小説を書いた人だったようです。彼の場合は、子供時代の思い出からいろんなキーワードの形でメモしていて、作品を書く時にそれらのキーワードを眺めているうちに作品の構想が湧いてきたのです。 そういうアイデアが浮かんでしまえば、後はタイプライターに向かってひたすら打ちまくるだけの作業になります。 他に思い出せる例としては、吉行淳之介のエッセーで読んだことがあると思うのですが、作品を書くのに寝そべって、腹ばいになって書いてたというのがあります。すべての作品がそうだっとは限らないかもしれないですが、どこかでそんなことを書いてました。 他には、たとえば松本清張のような多作な人は、口述筆記させて小説を書いてたというのもありますね。多作といえばバルザックなんかだと、そんな方法が似合いそうですが、さすがにバルザックは机の上で手書きで書いてたでしょうね。 あ、ドストエフスキーも口述で作品を書いてますね。その口述を速記して原稿にしてた女性が、彼の2番目の妻になったアンナですから。 だけど、まぁ、さすがに風呂の中で執筆してたとか、そこまで妙な人は、おそらくいないのではないでしょうか。
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- WhatisLOVE
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結構ありきたりかもしれませんが、志茂田景樹さんは思いついたことをテープレコーダーにいつでも録音して、それを後で原稿にするそうです。 非常に合理的でいい方法だと思いました。 原稿にする際は他の人に任せるのかどうかは不明なので、結果机に座って執筆していることになりますが。
- kohichiro
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1)原稿用紙に筆かペン、あるいは鉛筆で文字を書き、添削していく。 2)タイプライターに向かってキーを打ち、直接印字していく。 3)ワードプロセッサー、あるいはパソコンの作文機能を使ってビューアーに文章を表示しながら添削し、メモリーに蓄えていく。 4)筆記者に口述して原稿に書かせていく。時には筆記者を含む他人と対話しながら文章を添削していく。 5)パソコンの音声認識機能で文章を作っていく。 4)は、たとえば馬琴の老年期、あるいは「まぼろしの邪馬台国」を出版した宮崎康平氏などですね。 5)は存じませんがいらっしゃるらしいことは聞きました。