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なぜ、ドイツ・スペインにできて日本はできないのか?
最近、再生可能エネルギーの電力会社の買い取り拒否が問題となっていますが、 ドイツやスペインは、日本と比較して、再生可能エネルギー(風力・太陽光)が10倍以上普及 しています。 なぜ、ドイツ・スペインにできて日本はできないのでしょうか? 電力会社にとって都合が悪いので、ゴネているようにしか見えないのですが。 表話・裏話情報がある方は教えてください。
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ヨーロッパの電力網はメッシュ状になっているのに対して、日本は串刺し型なので(地域独占で連系線が貧弱)再エネ導入が進みにくいとの指摘が一般的と思います。 しかし、フランスなどでは、原発の出力調整なども行っているようですし、再エネの優先給電のルールが大きいのではないかと思います。 今回の九電の件も川内原発1・2号機178万Kwの稼働が無関係とは思えません。 昼間の最小需要800万kWに対して玄海3・4号機236万kWも稼働すれば、現状の状態(7月末不安定電源380万kW)でも送電容量の空き及び需給調整能力の限界を超えるのは明らかでないでしょうか? 電力会社の新規契約回答留保の検証を行う経産省の専門委員会(系統WG)へ提起した経産省の検証指針でも原発の稼働は検証の前提になっています。 再エネ接続可能量の算定方法に関する基本的考え方(案) http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/keitou_wg/pdf/001_05_00.pdf ご存知のことかもしれませんが脱原発の立場から、参考情報を紹介さて頂きます。 参照して頂ければ幸いです。 一部電力会社の系統連系「回答保留」に対する意見と提言 http://us2.campaign-archive2.com/?u=d091b19b672c0c5a748427770&id=2873850e75 系統連系問題と自然エネルギー本格的導入のための方策 http://www.isep.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/BP20141002.pdf 自然エネルギーの系統連系問題と今後の方向性 2014.1 http://jref.or.jp/images/pdf/20140131/140130_reports_final.pdf 「連系線」にまつわる誤解と神話 2014年5月29日 安田陽 関西大学システム理工学部准教授 http://jref.or.jp/column/column_20140529.php 再生可能エネルギー大量導入のための日本の系統柔軟性評価 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~yasuda/2013IEEJTechReport.pdf
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- cse_ri2
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ドイツやスペインは、電力が不足する時は、陸続きの原発大国であるフランスから電気を買うことができます。 従って、天候がよい時は自然エネルギーで発電する電力を使い、天候がよくない時は、フランスから電気を輸入することができます。 一方の日本は、他国の電力網とつながっていないため、そういう運用が出来ないのです。 原発を作るときに、夜間の余剰電力を貯めるための揚水発電所をセットで作るように、天候に左右される電力事業者にも、揚水発電所かそれに相当する蓄電設備の設置の義務付けを、検討すべきなのかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 No1の方のお礼にも書いたのですが、スペインを九州電力、ドイツを東京電力に置き換えれば、別に隣国間で電力を融通するのではなく、国内の電力会社で融通すればよいだけだと思います。 また、原発大国のフランスから買っている件ですが、原発は出力が一定です。ドイツやスペインで電力が不足するときフランスから電力を買ったら、フランスの電力が不足してしまいます。したがって、フランスに原発が多いというのは、この問題の解決策にはならないのではと思います。 揚水発電所は、非常にいいご提案だと思いました。原発用につくった揚水発電所は、原発が止まっている今どうしているのでしょうか?これを原発以外にも活用すれば、いいのではないかと思いました。
- fujic-1990
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もう10年以上前のNHK番組での記憶ですが、オランダかベルギーか、ドイツあたりの電気料金の話です。 その番組のかなり前から、自然エネルギーから得た電力は値段が違ったのです。 電気料金を払う側が、非常に高い意識を持っていて、「自然エネルギーから得た電力なんだから」ということで高い値段を受け入れていたんです。 胸を張っての、二重料金制です。その上で、使用量を減らすことで節約するという話だったと記憶しています。 その前提として、供給側が自然エネルギーの電気とその他のエネルギーから得た電気とを分別して送るシステムになっていたはずです。 そうとう昔の話になってしまいますので、現在どうなっているかはわかりません。しかし、そういう歴史、体験に根ざしての「今の買い取り制度」であることは確信しています。 日本でも、「反原発」などの高い意識をもって行動する皆さんがたくさん団結して、「原発エネルギー由来の電気料よりも高い電気料を払うぞ」と言って、言うだけでなく実際に高い料金を払えば、再生可能エネルギーの買い取り拒否は起きないと思います。 問題は、電気を買い、消費する国民側にあります。 高い値段で仕入れた電気と、安い値段で作った電気を「同じように、安い値段で売れ」というのが、商売の道理としておかしいので、高い値段での仕入れを強制すれば無理が出ます。同じように高く売るか、高い電気の仕入れを拒否するか、どちらかは必然的な流れと言うべきでしょう。 原義から変わってしまいましたが、日本でも「先ず隗より始めよ」と言います。反原発・反火力など、日本国民内の意識の高い層が、高い値段での自然エネルギー電気を購入する旨を宣言したら、買い取り再開が検討されることになるだろうと予想します。 しかし、日本人は言うだけなので、実際には高い料金を負担しようとはしないでしょう。自分の事になると違うのです。欧州の意識の高い人たちは違った(たぶん今も違う)のです。 あの、「日本領土は日本人だけのものではない」と宣った鳩山某も、その日本領土の一部である鳩山家(日本人)の土地は自分で独占しています。本当に自分たち日本人だけのものでないなら解放すべきだろうに、日本人や他国人に解放したという話は未だに聞かない。 高邁な主張をする人たちも、「高収入の人から高い料金を取れ」と要求するだけだろう、自分では負担しないだろう、とも予想しています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本は電力会社を選べる制度となってません。今後なるようです。 「供給側が自然エネルギーの電気とその他のエネルギーから得た電気とを分別して送るシステム」ですが、これは単に再生可能エネルギーを売りとしている電力会社から購入した形態にして、電力メータが別についているだけです。分別して送ってるわけではありません。送電網を分けたらとんでもないコストがかかります。 ですが、今回の問題は、そこではないと思っています。 電力会社が、再生可能エネルギーの発電量が、たかだか2~3%の段階で受け入れないと言っていることを問題視しています。これは上記の話と直接リンクしないと思っています。
- kgrjy
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> 再生可能エネルギーの電力会社の買い取り拒否が問題… ニュースで問題となっているのは、先行して申し込む買い取り枠。この枠申し込みは、それぞれの電力事業者のエリア供給(需要)量に達しているからです。需要がない以上、受付できるわけがない。 一方、枠をせしめておきながら、実際太陽パネルを設置して稼動しているのはその1/10もない。なんだかんだと参入事業者がいいわけして先延ばししているのです。 問題意識をもたれるなら、何が問題となっているのか見極めてから質問しましょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 今実際に稼働しているのは、枠申し込みの1/10程度ということですね。 そういうことであれば、枠いっぱいに太陽光が稼働した場合は、今の10倍の発電量に なるのでしょうか? そうであれば、ドイツ・スペイン並みの再生可能エネルギーの発電量になりますね。
- area_99
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日本の国土の多くが山間部です。 山間部や、山の日陰に当たる部分にお住まいの方の発電効率が悪すぎるので普及しないのです。 また、冬場は曇りがち、5~9まで長梅雨や台風だと、一日晴れの日も少ないです、 ですのでフランスやイギリスでは太陽光発電ははやらないのです。 同じことが、四季のはっきりしている日本でも言えます。 なんせ日本晴れは貴重だから日本晴れって言うんですよ。
- ImprezaSTi
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簡単。みんなが手っ取り早く儲けの出る「太陽光発電」に群がるからです。 太陽光発電なんて、一番不安定な発電で、天候に左右される。晴れれば、結局、電力会社の発電能力を落とし、雨になれば、あてにならん。 で、結局は、電力会社の設備は、当てにならない「太陽光発電」を考慮せずに、発電能力を検討しなければならない。 また、「蓄電」の違いが、外国とはあるのかな? 日本のは、天候の変化をまったく考慮しておらず、発電分を、直接、電力網に流し込んでいる。「太陽光発電」も。発電能力の変動を全く考慮していない発電設備になっている。 そりゃ、受ける電力会社は、いつかは、駄目出しするわ・・・ 他の発電で、地熱発電であれば、ほぼ天候に左右されず安定して発電できるので、推奨されている。 これからの主流は、温泉地・火山での「地熱発電」では??
お礼
ご回答ありがとうございます。 ドイツ・スペインは、太陽光はもちろんですが、風力がかなり普及しています。で、風力もご存知のとおり天候に左右されます。 したがって、ドイツ・スペインも再生可能エネルギーの発電量は天候に左右されているはずですが、日本の10倍発電しています。日本は、たかだか2~3%の発電量で、ギブアップみたいな感じになってしまっているのは、なぜでしょうか? ドイツ・スペインは、ご回答にあるように蓄電で対応しているということでしょうか?そうであれば、電池技術が世界トップレベルの日本もやれると思うのですが。
- nerimaok
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電力会社が自分で発電所作った場合には変電所や送電線も自前で作りますし ネットワーク全体での送電量も計算して作ります。 再エネの業者はそんなコストを入れないで計算して作ろうとして申請して 拒否されて来たわけです。 余裕が有れば、そのまま受け入れが可能ですが、急激に再エネが膨らむと 余裕なんて無くなりますから「自前で送電線を作ってください」と言われ、それだと コストがかかりすぎると諦めているだけで「買取りそのものの拒否」では有りません。 それとも「高い電気を買うために更にお金をかけて送電線も張れ」と言いますか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 それは日本の論理ですよね。ドイツ・スペインは水力を除いた再生可能エネルギーが なぜ日本の10倍も普及しているのでしょうか?そこを聞きたいのですが・・・ ドイツ・スペインにできて、日本にできないのは何なのでしょうか?
コストの問題です 原子力発電_8.9円/kwh 石炭火力発電_9.5 LNG火力発電_10.7 石油火力発電_38.9 陸上風力発電_9.9 - 17.3 洋上風力発電_9.4 - 23.1 地熱発電_____8.3 - 10.4 太陽光発電___33.4 - 38.3 ガスコジェネ___10.6 - 19.7 ただ、いったん事故が起こる原発はとてつもない費用がかかります 安全対策が解決しないのであればコストが高くなっても仕方がないでしょうね。 ドイツ・スペインの電気料金水準(税込み)はEUで比較すると2倍で世界で最も高い部類に入る。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ちょっと気になったのが、コストはかなり昔のデータ、ドイツ・スペインは円安となった 最近のデータでお話してませんか?同じ土俵で比較お願いします。
- jusimatsu
- ベストアンサー率11% (171/1438)
あと、気象環境が大分違うと言う事情が大きいかと。
お礼
続けてのご回答ありがとうございます。 環境は違うというにはあると思います。定量的な資料がないので、なんとも言えませんが。 ただし、太陽光に関して言えば、どこの国でも、晴れた昼ならたくさん発電し、曇り・雨・夜 なら発電しないので、あまり違いはないかと思います。 風力は、どうなんですかね。
- jusimatsu
- ベストアンサー率11% (171/1438)
ドイツ・スペインでは、やっぱりダメだったと言うことで見直しが始まっています。なかなか報道されませんが。 それと、これらの国は、地続きで原発大国のフランスから電気を買えます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 水力発電を除いた、再生可能エネルギー(主に風力・太陽光)の発電量は、 ドイツ:18.9%(2012年) スペイン:22.5%(2012年) であり、日本の2.2%(2013年)より遥かに普及しています。 見直しというのは、これだけ普及した再生可能エネルギーを減らすということでしょうか? ドイツは、2050年までに再生可能エネルギーを80%にするという目標を掲げて いますが、目標を下方修正するどころか、現状より下げると言っているのでしょうか? また、フランスの件ですが、九州電力をスペインに、東京電力をドイツに置き換えて 考えればいいのではないでしょうか?他の国と交渉するより、国内の電力会社で融通した ほうが遥かに簡単です。 ちなみにフランスも再生可能エネルギーは、日本の2倍程度普及しています。 日本だけ何でこんなに遅れているんですかね・・・やりたくない力が働いているような 気がしてなりません。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 原発を再稼働すると、太陽光が高出力時に、送電容量の空き及び需給調整能力の限界を超えるということですね。各電力会社からすれば、都合の悪いことになりますね。 No20の方をベストアンサーとさせていただきますが、他みなさまからも参考になる情報をたくさんいただき、非常にためになりました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。