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カワノリやバイカモの根付きについて
- カワノリやバイカモは流れの速い流れでは下流に分布を広げるが、分布域が定まる理由は?
- 速い流れの中でカワノリやバイカモが最初の根を川底に着ける方法は?
- カワノリやバイカモの根付きの仕組みについて詳しく
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質問者が選んだベストアンサー
上流域への分布の拡散方法でしょうか。付着ケイ藻やカワノリ,バイカモ等の上流域への拡散は,全て動物により生息範囲を拡大します。 ケイ藻やカワノリの接合子は,単細胞です。これらの細胞が動物に付着して,拡散します。拡散時期は,岩が露出している冬でも起こります。カワノリの繁殖している岩は,冬等の渇水期には水面上にあります。これら運ばれた単細胞は,顕微鏡的レベルの細胞ですから,岩等の孔に入り込み,そこで水がかかりますと分裂増殖して定着します。 分布域が狭いことは,それら植物の要求する環境要因が極めて厳しいからです。多くの場所に毎年拡散されていますが,生息できる場所が限られているのです。ですからこれらの植物は,県によっては絶滅危惧種に指定されています。
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- fujic-1990
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残念ながらその回答になるような本を読んだことはありませんので、私の考えだけですが、 分布域が定まっているのは、なにかしら、例えば水温とか、川底の状態とか、生物とか、そういう環境が分布範囲とは違っていて、着床しないか、しても成長しない(枯れる)のではないでしょうか。 水温などは、流れている間に上昇します(雪解け水を長い水路を経由させることで水温を上げ、その後に田に流れこませる地域もあります)。 柿田川のバイカモで言えば、例えば悪い成分が流れ込んでいるということはなさそうなので、湧昇地から離れることで水温があがり、バイカモは生育しないのではないでしょうか。 柿田川の流れの速さは驚異ですが、川底の石などの陰は水が渦を巻いていて、意外と水は流れてはいかないように感じます(飛行機の翼や新幹線のパンタグラフの"風洞実験"のようすからの印象)。 事実、大洪水になっても鮎の稚魚など小魚が海まで流れ落ちないのも同じ理屈ですので、十分に川底に根を張る余裕はあるのだろうと思います。
お礼
ありがとうございます。
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>付着ケイ藻やカワノリ,バイカモ等の上流域への拡散は,全て動物により生息範囲を拡大します。 ありがとうございます。