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減価償却って何ですか?
減価償却の意味がイマイチわかりません。 何で費用にすると得なのでしょうか? 何で何度も分けたりするのでしょうか? 他、諸々? 簡潔に回答を頂ける方が居れば教えて下さい。
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<減価償却とは> 240万円の預金を下ろして、建物を建てたとします。 建物ですから、いつかは朽ちて産業廃棄物(マイナス資産)になります。 もしかしたら、建てた翌日に大地震で産業廃棄物になるかもしれませんし、ずっと長持ちするかもしれませんが、一応法律で「減価償却年数」というもの(価格がゼロになるまでの期間)を定めています。木造アパートだと24年かな。 240万円で建てた木造建物は、毎年1割減価(価値が減少)して、24年で価値がゼロになると日本国は思っているわけです。 この毎年の「建物価値の減少分」を「減価償却費」と言います。建てた資金が240万円なら、減価償却費は10万円です。 家賃を毎年12万円ずつ得たとしても、毎年10万円ずつ建物の価値は下がっています。つまり、毎年10万円ずつ損しているので、12万円の内、本当に「儲け・利益」といえるのは2万円だけです。 それで税金を計算するとき、家賃の12万円から、減価分の10万円を引きます。残りの2万円に税率を掛けると税金額になります。 毎年この減価償却費10万円を預金しておくと、24年後に240万円貯まります。他方、建物の価値はゼロ円です。すると元にもどったことになりますよね?。損得無しです。 つまり、減価償却費とは、「家の値段が下がる分(損失分)」をカバーする「補償金」なのです。 余談ですが、預金は建物と違って年数によって価値が下がったりしませんので、預金に減価償却はありません。 > 何で費用にすると得なのでしょうか? 得じゃないですよ。 12万円全部使ってしまったら、24年後に建物の価値はゼロ円になるのに、預金もゼロ円になってしまいますよ。 財産ゼロです。「最初にあった240万円の預金」はどうなったのでしょう? 「12万円が家賃なんだから、使ってしまっていーじゃ ないかぁ」。「ダメよぉ、ダメダメ」。減価償却費は、使ってしまってはいけないお金なの。預金しないとダメー! 使えないお金はナイのと同じ。貯めたって、もとにもどるだけで、得にはなりません。利息分くらいは得と言えるかもしれませんが。いまの利率ではタバコだって買えない。 それに、減価償却費はそもそも費用じゃありませんぞ。 税務署から見ると、減価償却費の10万円も、他の費用と同様に、「税金を計算するとき収入から引かなければならないお金」なので、まるで費用みたい。 で、税法で「費」という用語を使った、それを税理士その他の納税者が真似をして「減価償却費」と言っているだけです。 > 何で何度も分けたりするのでしょうか? 好き好んで、分けているのでありません。分けるように、強制されているのです。 国が分けさせているのは、税金をたくさん盗るためです。 建築費の240万円を一気に経費にすると、その年の税金が240万円分、減ります。税率が30%だとすると、その年の税金が80万円減ります。 「経費ではない!償却年数1年分だけ経費にすることを認めてやる」という、現行の制度にすると、3万円強の減少で済みます。 償却期間の24年の間に巨大地震でもあって、倒壊したとすると、もっと巨額な違いになります。民間大損、国大喜びになります。
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- alflex
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肝心なのは「一旦資産として計上する」ということです。 帳簿上、「現金が資産に形が変わった」ということになり、その資産を購入したとしても一度に支出する費用として計上しなくてすみ、損益計算上有利になるのです。 (ただし、現金の出入りとは全く別の問題です。ここを理解できないと全体が理解できません) その資産が耐用年数までに減っていく(と仮定されている)価値を月割りで帳簿から引いていきましょうというのが減価償却です。
お礼
そうなんですか、すみません私では理解できませんでした。 回答ありがとうございました。
お礼
私には難解でわかりませんでした。。。
お礼
なるほど! 具体的な例まであったのでとてもわかりやすかったです。 得と損という面も対比してあって理解しやすかったです。 回答ありがとうございました。