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三島由紀夫の英会話力
youtubeなどで、三島由紀夫が英語を話している動画がいくつかアップされていますが、非常に流暢な英語で、忙しい中いつどうやって勉強したのか不思議に思います。 今のように英語の教材があふれている時代でもないし、英会話教室なども無かった時代です。まして超売れっ子作家で執筆活動で忙しいはずなのに、どうやってマスターしたのか知りたいです。 おそらく物凄い集中力で短期集中で学んだと思いますが、英会話をマスターする極意が三島由紀夫の英語のなかにあるような気がするのです。 なにか情報を知っている方がいれば是非教えてください。
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こんばんは。 >超売れっ子作家で執筆活動で とは言うけれども、彼は、晩年まで、きちんと決まった時間、決まった量を毎日書くというような習慣があったと聞いています。その傍ら、ボディービルやボクシング・剣道などをしていたけれども、それは、30代に入ってからです。 #1の方が書いているように、彼はエリート中のエリートで、学習院では優秀な成績で東大に入り、大蔵省への入省は固いと言われながら、失敗してから、それを機にまったく違う方向に進んでいったようです。 >英会話をマスターする極意が三島由紀夫の英語のなかにあるような気がするのです。 この辺りのことは、三島由紀夫は戦後の活躍ですから、三島由紀夫について触れている話としては、英会話の松本道弘氏ぐらいしか、私としては覚えがありません。私は、三島が、外国人に向かって、日本刀を振りかざし、(自分は)"noble savage(高潔なる野蛮人)"と言ったことを、執筆に書いていたのを思い出します。私は、彼の書籍や映画、そして市ヶ谷の駐屯地で割腹した報道をオンタイムで見ていた世代です。 「英語の極意」ということですと、おそらく三島由紀夫にも該当するはずですが、東大教授の斎藤兆史氏が、明治から昭和に至る間の英語力が高い人の話を書いていて、新書版で何冊か本を出しています。ただ、そうした内容が、今どきの人たちに、受け入れられるかは疑問です。直接、三島由紀夫については触れていませんので誤解なきよう。 斉藤個人の話でも、高校生の頃に、モームやラッセルを苦もなく読めていたわけで、その後、英会話を始めたわけです。反論はあるかもしれませんが、斉藤自身も、相当の英語の使い手だと思います。同時通訳というようなものではなく、アカデミックな内容を語らせるものです。渡部昇一氏も、自身の英語の勉強や英語教育のことには触れていますが、その人たちの論調は、必ずしも、実用英語を主体として学んでいるわけではないということです。渡部昇一氏の話を読むと、なんとなくその具体的な上達法が分かります。それは、今の英語教育の方針や、ここで良く書かれている常連の英語通さんたちの方法とは、まったく違った学習方法ですが、それを辛抱してやる勇気があるかどうかは、語学学習する志や目的の違いにもつながります。 なお、三島は、リンガフォンで上達したとか書いていた人もいますが、そういう種類で話せる内容ではありませんね。 こんな本があります。 『英語達人列伝』斎藤兆史 中公新書 #1の方と論旨は同じですが、結局のところ、本当に頭の良い人は英語もできるという話でしかありません。 実際の斎藤が、東京大学で使っている英語テキストなどは、それほど難しいものではありませんが、それでさえ、一般の人たちには厳しいはずです。 彼の著書の中で、私は、新渡戸稲造氏の英語が着目しました。彼の学生の頃の英語は、まったく実用英語からは程遠かったと想像できますし、当時は、他の人も、そんなものだったと思います。その後、アメリカに行き、ネイティブ・スピーカーと相対して経験によって直していく方法だったはずです。三島でしたら、国内でも、そうした機会も恵まれていたと思います。 以前、世の中には、常人とは比較にならない特殊な記憶力を持った人たちがいることを書いたことがありましたが、三島由紀夫もそんな一人だったと思います。
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- mofumofucats
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三島由紀夫は、学習院高等科首席卒業→東京帝国大学法学部(確かドイツ法)→高等文官試験合格(今で言う国家公務員総合職)です。 小説書いてなくても、超のつくエリートです。 英語くらい話せて当然だと思いますよ。学習院出た時にはドイツ語ペラペラだったって話聞いたことあります。
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ご回答いただき、ありがとうございます。 確かにすごい経歴ですね。もともとの頭脳がいい上に何でも熱中してやったそうなので(剣道、ボクシング、ボディービル、役者業など)、英語も短期で覚えたんでしょうね。すごいです。ありがとうございました。
お礼
詳しい説明をいただき、ありがとうございます。 松本道弘先生のお名前懐かしいです。確かアポロ月面着陸の同時通訳をした西山千先生のお弟子さんだったと思いますが、ご本人も多分70代半ばではないでしょうか。昔、よく著書を読んだものです。 確かに三島由紀夫は特殊な頭脳を持った人だったんでしょうね。もともと頭がいい上に特殊な記憶力があったために、英語がペラペラになったんだと思います。 参考になりました。ありがとうございました。