逆に究極の「方向音痴でない」動物は渡り鳥ですね。何千キロという距離を移動するのですから。
動物と行ってもピンキリです。
ゾウリムシも動物ですし、ミジンコも動物です。こいつらは脳さえまともにないので、「場所を記憶してそこに戻る」というようなことはありませんが、「走性」といってより自分に都合のよいところに移動すると言う習性があります。たとえば明るいところに集まるという「光走性」(走光性とも言う)があります。光という道しるべがあるので迷うことはないでしょうけど。
しかし、最近問題となっているのが「ウナギ」です。
ウナギは日本から遠く離れた海で産卵して日本に戻ってくるのですが、最近、道に迷って戻ってこれないウナギが多くなっています。生まれた稚魚が「死滅海流」に乗ってしまい日本に戻れないまま海で死んでしまうのです。近年そういう戻れないウナギが増えてしまったため、ウナギが不漁となり、高くて食べにくくなってしまいました。
これはウナギそのものが方向音痴になってしまった、と言うよりも温暖化などの影響で海流が変化し、そのため戻ってこれなくなってしまったと考えられています。
先の回答にある家畜は実は人間の方が「方向音痴の家畜」の方が飼いやすいのでそのように品種改良されてきました。だっって、家畜が勝手に自分のすみかに戻ってしまうと人間のところに戻ってきませんよね。人が導く方向に付いてくる方が便利なので、羊や山羊などは方向音痴の方が人にとって都合がいいわけです。
逆に犬は狩りに出ても自分で家に戻ってきた方が都合がいいので強い「帰巣本能」が残ったままです。
少しおもしろい話をするなら、動物ではない「粘菌」という生物も方向がある程度分かります。粘菌を迷路に入れると最終的には最短コースで出口に行くそうです。
石の裏などにいるダンゴムシも迷路を通り抜けることができるんですよ。
お礼
とても参考になりました! ありがとうございます