長文です。発想を少し変えてみましょう。
一言で言って「勉強の仕方」が問題なのだと思います。能率の悪さです。時間はかけたけど、「実力」はついていないのです。例えば、単語はもっぱら単語帳の暗記、文法は問題集の解答を考えてその問題集の解答欄に答えを書き込んだ…そういう勉強をしていたのではありませんか? 勉強とは、「自分語」にしなければなりません。そうしなければ本当の実力はつきません。
例えば、ノートは何冊書きましたか? ほとんどノートは書かなかったのではありませんか? 考えながらノートを書き、書きながら調べ、調べながらノートに追加書き込みをする…それが「勉強する」ということであり、「自分語」にするということであり、実力をつけるということです。
そこでご提案:ノートを中心にした「立体的」な学習を工夫しよう。そうすれば必ず学習したことが「自分語」になり、本当の「実力」がつきます。
「立体的な学習の工夫」例:
(1)ノートの見開きを利用する。大きめのノート(いわゆる大学ノート)を使い、左ページに「まとめ」を右ページに関連問題を書く。どちらのページを先に書いてもいいし、余白ができてもかまいません、ノートはぜいたくに使いましょう。(問題集があっても、そのまま答えず、一度問題をノートに書き写します。一見無駄のようですが、決してそうではありません!)
(2)「まとめ」を書くときは、すでにあるまとめを写すのではありません。1つのテーマを設定して、それについて自分で整理するのです。教科書・辞書・参考書などの該当項目を参照しながら、自分流にまとめるのです。(「まとめ」の類を自分で考えないことが、映像世代の最大の盲点です!)
(3)「テーマの設定」は、問題集から抽出してもよいし、ふと疑問に思ったことでもいいでしょう。(理想的には、「系統立てたテーマ」を順次整理することですが、まあ、これは当面無視しておいてもいいでしょう。)
(4)テーマ設定などと言うと面倒くさそうで、やる気が失せてしまうかも知れませんが、それほど大げさなものではありません。「事のついでに」「~を見たついでに」、それに関わることをまとめる(=「小さな体系」を考える)だけでよいのです。
(5)例えば、例文中にseeやlook atが出てきたとします。そこで、□の左上の角にseeを、左下にlook atを書きます。すると右側にも何かを書きたくなりますよね? そうです、右上にhear、右下にlisten toです。
(6)□の左側が「視覚」、右側が「聴覚」、上側が「(自然に)見える・聞こえる」、下側が「(意識を集中して)見る・聞く」を表わしますね。これにタイトル、というか小見出しをつけておきましょう:「視聴覚動詞について」とか。(これがすなわち、「小さな体系」で、別名「相関の束」などとも言います)。このようなまとめをいろいろとやってみましょう。勉強の実効が上がること請け合いです!
補足:「小さな体系」は、いろんな部分についてあり得ます。例えば、名詞の類義語(trip-journeyの違いなど)、形容詞の反意語(bright-darkなど)、動詞の意味的相関関係(上記参照)、動詞の活用の型(ABB, AAA, ABC型など)、紛らわしい助動詞(must notとdon't have toの違いなど)、接頭辞(dis-, in-, re-など)、接尾辞(-ive, -ness, -tyなど)、派生語(例えば、produce - product - production - productive - ptoductivityなど) …などなど。
以上のような形でまとめることの利点はいろいろあります。(i)ことさら「覚えよう」としなくても自然に頭に入ります。(ii)1つ1つの語を個別に覚えるよりも効率的に覚えられます。(iii)英語を構造的に把握するので、該当する語を見たときすぐイメージが湧きます。(iv)応用能力が身につきます。(v)何と言っても、覚えたことを忘れません!
これからは、「できあがった料理を食べる」のでなく、「料理そのものを自分で作る」ことを心がけてみましょう。そうすれば、学習が楽しくなるし、しっかり頭に入り、しっかり身につくと思います。ご健闘、お祈りします!
お礼
回答、本当にありがとうございます 一度頭を冷やしてみようと思います。