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プロパガンダの映画
ゴダールの左翼は分かりすぎる例ですが。フランスだと、 右翼ももっと巧妙にヌーベル・バーグしたと思えます。 日本の映画史に詳しくないので。左翼が後援してそうな、あるいは 明らかに左翼な映画監督とか居たのでしょうか?
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ずいぶん粗(あら)いご質問ですね……。ゴダールの左翼が分かりすぎますか。難解で有名でしょう。作品をご覧になってますか。 日本の左翼的な映画監督で、真っ先に指を折るべき巨匠は山本薩夫、今井正あたりだと思います。経歴やフィルモグラフィーについては、検索してみてください。 ただし、山本・今井の作品は社会派でありつつ娯楽性も兼ね備え、興行的に成功したものが多く、これをプロパガンダ映画と呼ぶのは馬鹿げています。まあ、山本の『武器なき斗い』は労働組合・勤労者のカンパに助けられたそうですが。 「プロパガンダ」の意味を、今一度辞書でご確認ください。むしろ、左翼とは逆の戦意高揚映画を、山本も今井も戦時中に撮っているようです。その当時はみんなそうでした。あの黒澤明でさえも。 ゴダールは山本や今井と異なり、左翼出身ではなかったと思います。ヌーベルバーグの時代、すなわち1950年代末から60年代中ごろまで、ゴダールは特に左翼でもありませんでした。私は『勝手にしやがれ』も『気狂いピエロ』も映画館で観ています(名画座で観た)。 それなのに、彼の作風は60年代後半急速に左傾化し、これを以てヌーベルバーグの時代は終わったとされています。左傾化時代の作品は残念ながら観てないのですが(第一、日本でなかなか配給されなかったと思う)、作中で唐突に政治的演説シーンが出てくるそうです。しかし、それは「脱構築」されているわけで、まあ私も脱構築の意味はよく分からないのですが、テキスト通りの政治的宣伝ではないということです。何にしても、観づらいマイナーな映画のようです。 その後、ようやく70年代末にゴダールはメジャーな映画の世界へ戻って来ます。私は、『カルメンという名の女』を1984年の封切時にシネヴィヴァン六本木で観ました。レイトショーと言って、終電ギリギリの時間まで上映してました。まだバブルの前だったけど、六本木の地下鉄は平日の夜でも、終電に乗り込む人で混んでました。 映画のほうは、政治臭が抜けていてスタイリッシュな映像・音楽だったように記憶しています。シネヴィヴァン六本木は、今はもうありません。
お礼
露見role ? ナンニ・モレッティがフェリーニで 左のカトリック、深層はユダヤみたいな。 「息子の部屋」未見ですが。