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洗剤を入れすぎると汚れが落ちにくくなるという理屈が

洗剤を入れすぎると汚れが落ちにくくなるという理屈が理解出来ないんですが、化学的にどういうことなのでしょう? 指定量より多く洗剤を入れたら、もっと汚れが落ちやすくならない理由を化学的に説明してください。納得いきません。

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  • ORUKA1951
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回答No.2

入れすぎても意味がない・・・確かに常識となっていますね。 まず、水と言う極めて特異な物質について知ることが必要です。  水分子は、中心の酸素原子のsp³混成軌道の二つに水素原子が存在する正四面体の形をしています。その構造から強く分極し、かつ対称的な形のため液体であっても互いが強く水素結合で結びついています。  ・その分子量(18)からは想像ができないほど高い融点、沸点である。  ・表面張力が極めて大きい  ・固体になる時に体積が増大する。  ・電解質を溶かす  ・酸や塩基として振舞う  そのために、非極性物質は、はじき出される形で水には解けることができません(疎水結合 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%8E%E6%B0%B4%E5%8A%B9%E6%9E%9C )  水に非極性物質を溶かす(化学的には溶解ではなく分散)ためには、非極性物質の周囲を両親媒性分子--界面活性剤で包む必要があります。  界面活性剤を溶かしていくと最初は界面(大気/水、水/容器)に広がりますが、それを越えるとミセルを作って分散していきます。  ⇒界面活性剤 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%8C%E9%9D%A2%E6%B4%BB%E6%80%A7%E5%89%A4#.E3.83.9F.E3.82.BB.E3.83.AB )  このミセルが適度に存在する量が洗浄力が高いときです。非極性物質の表面すべてを覆い、かつ水に対して分散しうる濃度。  さらに界面活性剤を加えると臨界ミセル濃度( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%A8%E7%95%8C%E3%83%9F%E3%82%BB%E3%83%AB%E6%BF%83%E5%BA%A6 )を超え、水に分散できる限界を越えてしまいます。界面活性剤は二重になったり棒状に寄り集まってしまいます。  こうなったら、たとえ非極性物質が存在してそれを包むことが出来ても、水への分散は不可能になります。  簡単に言うと飽和状態・・。すでに水にそれらを溶かし込む余力がない。  臨界ミセルを越えて界面活性剤を加えれば加えるほど洗浄能力は失われる。  飽和食塩水にそれ以上食塩は溶けない。  水と言う特異な物質のなせる業です。

nazeka2015
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

その他の回答 (1)

noname#199976
noname#199976
回答No.1

衣類の洗濯の話ですか? 「洗剤を足しても意味はあまりない」とは聞きますが >洗剤を入れすぎると汚れが落ちにくくなる は初耳です。 たぶんですが、極端な例を挙げれば あまり濃くて、汚れを取り込んだ洗剤成分がうまく流れ出すくらいの水による空間が必要、 って事ではないかと。 >化学的に説明 って意味がわかりませんが そもそも洗濯で汚れを落とすのは「化学変化」だけではありませんし。 http://jsda.org/w/01_katud/a_seminar04b.html の上から5分の3ほど >III.洗濯の科学 以降に「あまり濃くても無駄になる」とは書かれてますが。

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