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「こちらになります」という表現の意味と使い方について
- 日本語を勉強中の中国人が、「こちらになります」という表現の意味と使い方について質問しています。
- 質問者は『ビジネス敬語が一夜づけで身につく本ーこれだけ敬語50フレーズの基本と応用』という本を読みながら、「こちらになります」という表現について疑問を抱いています。
- 質問者は、「こちらです」という表現が丁寧不足であるかどうかや、「こちらでございます」という表現が婉曲的な表現であるのかについても質問しています。
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質問者が選んだベストアンサー
余計なお節介かもしれませんが、その『ビジネス敬語が一夜づけで身につく本ーこれだけ敬語50フレーズの基本と応用』を読むのはやめたほうがよいと思います。いままでいくつかの質問に出てきた記述を読む限り、信用できません。本当に重要なことだけを適確に説明している可能性もありますが、いままでの質問を読む限りとてもそうは思えません。細かい点は省略します。 大前提として「一夜づけで身につく」とか「○時間でわかる」といった書名には疑問を感じます。「たった2時間で中国語が話せる」という書名の本を信用できますか? このような本は、「ハウツー本」などと呼ばれ、人気は高くても内容はいい加減なことが多いのは、出版界の常識になっています。 「~になります」は文法的に間違っているわけではありません。 使い方さえ適切なら正しい敬語です。 たとえば、「合計で○○円になります」なら、「変化を表わす」ごくごく当たり前の敬語です。しかし、近年訳のわからない使用例が増えたために、「使わないほうが無難」な言い回しになってしまいました。「~でございます」にするほうが無難……が結論〝になります〟。 たとえば、先に見たサイトでは下記のように書いてあります。 【「出版記念セミナーのお知らせになります」という表現】 http://ameblo.jp/comkeigo/entry-11206844962.html 【「~になります」に2つの言い換え】 http://ameblo.jp/comkeigo/entry-11207048016.html 細かいところには疑問もありますが、おおむねこのとおりです。 「~になります」は、「~(さ)せていただきます」 「よろしかったでしょうか」 などと並んでバイト敬語などと呼ばれ、ウンザリするほどいろいろな説が流布しています。 現在流通している敬語の書籍で、なんの注釈もつけずに「~になります」を使うのはあまりにも無神経です。データを見るとかなり古い本のようです。そんな古いハウツー本を読むより、↑のサイトを読むほうが、はるかに有意義です。 「~になります」に関して詳しいことは下記をご参照ください。 念のため、ほぼ全文を引用します。 大元のブログhttp://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1201.htmlにはほかにもいろいろな例をあげています。疑問点があれば追加で質問してください。 【42定番の質問/バイト敬語。「~になります」「~円になります」「コーヒーになります」】 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n146519 「~になります」についてのまとめ。 過去のリンクを張るが、たどらなくていいように要点を抜粋していく。 いろいろな資料を目にして、何がなんだかわからなくなっている。 ●「変化を表わす」(本来の用法) まず「~になります」の本来の用法を確認しておく。 本来の用法は「変化を表わす」もので、典型的なのは「あと5分で3時になります」のような形。これの仲間と考えられるものに以下のようなものがある。 1)(会計時の)合計で○○円になります ※1品で「○○円になります」だと、下記の問題視されている用法になるらしい。 2)この子は来月3歳になります ※(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」という用法もある(これはちょっと分けて考えるべきかも)。 「~になります」が目の敵にされた結果、こういうまともな用法まで妙な感じに聞こえる印象がある。そこまでいくと「言葉狩り」に近づく。 ●料理を運んできて「~になります」 これが一般に問題視されている例。 ただ、メニューの表示が曖昧な場合はアリとする説もある。 これに関しては、〈2〉にいただいたコメントのリンク先が詳しい。 http://www.surugadai.ac.jp/sogo/media/bulletin/Ronso31/Ronso31honda.pdf ================引用開始 (2) a. こちらが若鶏のプロヴァンス風になります。 (NHK アナウンス室ことば班(2005: 63)) b. こちらが和風セットになります。 (矢澤(2004: 31)) (2a)については,「メニューで料理名を見ただけでは予想がつかない,不確定なもの を指して言う場合には,さほど違和感がないかもしれません」という観察(NHK アナ ウンス室ことば班(2005: 63-64))がある。 ================引用終了 (2b)に関しては、〈3〉で詳しく引いた。 むずかしく考えずに、(2a) と同様と考えておく。要は、「料理名だけではわからないでしょうがこういうものです」くらいの意味らしい。 ただ、そんなことを言いだすと、わかるかわからないかは個人差があるので全メニューが「~になります」でもおかしくないってことになりかねない。 ありふれたコーヒーに見えても、店主がとんでもないこだわりをもっている特殊なコーヒーなら、「(これが当店自慢の)コーヒーになります」もアリになる。 そんな微妙な考え方をする必要があるのだろうか。 まあ、「こんな粗末な(期待外れかもしれない)もので申し訳ない」という下手に出る意識から出た言い回しなら、大目に見るべきだろう。「この子は3歳になります」もこのニュアンスに近い。そういう殊勝な言葉づかいも、マニュアルどおりの言葉になると「とにかく下手に出ておけばいい」という感じになりやすいんだけど。 ●「~になります」にひそむ心理1 「~になります」には責任転嫁のニュアンスがあるらしい。 「お届けは来月になります」ならフツーの言い方だろう。 「そんなに細かい注文をつけられると今月中の納品はむずかしく、来月になります」になると責任転嫁の気配が濃厚になる(「言い訳」とも言う)。 これについてはいろいろな言い方がある。 ・結果としてそうなったという客観性を強調し、行為者の主体性をぼかす(Wikipedia/↑〈1〉 ) ・非人為的な推移(『問題な日本語』/↑〈3〉) 多くの場合、使うほうはそういうことは考えていない。むしろ、先に書いたように(本来は)下手に出ている。しかし、受け取る側はそういう気配を微妙に感じて不快になることがある。「~になります」が嫌われる背景には、この意識があるんじゃないだろうか。 ●「~になります」にひそむ心理2 「~になります」にかわる言い回しはいくつかあるが、一般的なのは「~です」と「~でございます」だろう。 敬度で考えると、 「~です」<「~になります」<「~でございます」 だろう。 客商売だと「~です」が使いにくい気持ちはわかる気がする。それなら「~でございます」を使えばいいと思うが、これを嫌う人も多いらしい。 理由は、〈2〉で教えてもらった論文だと〈「高級店であればまだしも,ファミレスやコンビニで使うには堅苦しすぎる」と感じる〉らしい。職業差別じゃないかな。 〈3〉で見た『問題な日本語』にいたっては、〈「ございます」が用いられなくなったことを受けて〉と決めつけている。根拠は見当たらない(泣)。使う人は使うと思うよ。 もうひとつ、「お~になります」との混同って説も捨てきれない。このあたりは〈2〉に詳しく書いた。 ●遠慮がちな結論 「~になります」は文法的には間違っていない。料理をもってきたときなどに使うのは相当ヘンだと思うが、何も言う気はない。接客業の慣用句と考えればいい。 ただ、接客の基本を考えてほしい。これだけ「~になります」が問題視されてしまうと、たとえ正当化する論理があっても使うべきではない。よけいなトラブルの元だもん。「それはおかしい」と指摘する客を論破して何かいいことあるの? どこかで読んだ気がある人は記憶力を誇っていい。下記で書いた結論をベースにしている。 693)【バイト敬語の話──「よろしかったでしょうか?」考 3】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2303.html 「~です」では敬度が足りないと思うなら「~でございます」でいいじゃない。それで「バカ丁寧すぎる」と言うクレーマーは相手にしなければいいだけ。 ●バイト敬語/若者言葉のコレクション http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1818.html
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- 1311tobi
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(続き) じゃあなんで急に「バイト敬語」が問題視されるようになったか。 とりあえず仮説として2点あげておく。 1 画一的なヘンな敬語が広がった 各自がバラバラにヘンな敬語を使っていたら、「最近の若いモンは……」ってことになる。マニュアル化が進んだためにヘンな敬語の画一化が起きた。それが耳障りなために問題視され、「バイト敬語」なんて言い方が生まれた。 2 しょもないことを発信する人が増えた 昔から「しょもないこと」を考える人はいた。でもまわりの人が相手にしなければ、単なる独り言だったので感染はこの段階で食い止められた(受け身か可能か)。いまはどんな「しょもない」ことでもネットやら何やらで発信すると、えらい勢いで広まることがある。だって昔は情報の「発信者」はごくごく限られた人たちだったんだから。 ことの善悪は別にして、「バカが意見を言うようになった」http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-925.htmlってことなんだろう。 4)〈ラジオってすごいですね。〉 平成15年はまだ平和な時代だった。2ちゃんねるはさほど普及してなかった(?)し、Twitterももちろんなかった。その頃のラジオは、まだスゴかったのかもしれない。 ●バイト敬語/若者言葉のコレクション http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1818.html ちなみにお訊きしますが、下記のリンク先なら読めますか? 別の目的で解説している別のブログです。 【「~になります」考〈1〉~〈4〉】 http://ameblo.jp/kuroracco/entry-11855775056.html
お礼
度々ありがとうございます。最後のリンクでやっと拝見できました。日本語に深い愛情をお持ちですね。時々読ませていただきます。何度もご丁寧に教えていただき誠にありがとうございました。
- 1311tobi
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No.5でコメントした者です。 本題から離れますが……。 「バイト敬語」(ほかにも呼称はいくつもあります)の源流に関しては諸説あります。 下記はいくつかのメディアにも取り上げられている説なので、かなり信頼できるはずです。 1980年頃、「ファミレスが増え始めた頃、某大手R社が接客ビデオを制作した。現在使用されている変な敬語は、全てそのビデオにマニュアル化されていたのだ」とのことです。 詳しくは下記をご参照ください。 【バイト敬語の源流】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1326.html 質問者が読めないと困るので、ほぼ全文をひきます。 以前に読書感想文の中で取り上げた新聞記事の原本をコピーしてきた。かなり重要な話なので、ねちっこく書く。まず以前の話を再掲する。 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1141.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ p.145~のテーマ〈ファミレス敬語はマニュアル敬語〉。 「保険証をお持ちでなかったですか?」(妙な過去形) 「天丼になります」(妙な未来形) について書いたら、読者が「全疑問一挙解決のめざましい新聞切抜き」を送ってくれたそうな。もしかするとネット上にテキストが転がっていないかと思ったが、見つけたのは2つとも本書からの引用だった。毎日新聞(平成15年5月31日夕刊)で、フリーアナウンサーの長野智子氏が「メディアの手習い スタジオ発」と題したコラムらしいから、今度図書館で探してみようか。 ちなみに、この文章が書かれた「週刊文春」は 2004年1月29日号。 【おぼえがき】 http://wjunya.blog39.fc2.com/blog-entry-72.html 【日刊★気になるフレーズ】 http://randomkobe.cocolog-nifty.com/center/2006/12/index.html 【引用部】 〈…「こちらケチャップになります」(これからケチャップになるのか)「カレーでよろしかったでしょうか」(何故過去形?)「1000円からお預かりします」(どっからじゃい)といった、いわゆるファミレス敬語に不愉快な思いをしている人も多いだろう。実際、TBSラジオ「アクセス」でこの問題を取り上げたら……〉 「衝撃的な内部告発電話が入ってきた」らしい。「約20年前ファミレスが増え始めた頃、某大手R社が接客ビデオを制作した。現在使用されている変な敬語は、全てそのビデオにマニュアル化されていたのだ」というのである。高島先生はロイヤルホストと推測したら、これはのちにリクルート社と判明したとのこと。とにかく、諸悪の根源はこのビデオらしい。まあ、ほかにもあるんでしょうけど。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ この訳のわからない一連の敬語の呼称は諸説ある。Wikipediaでは「バイト敬語」と呼んでいるようだ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%88%E6%95%AC%E8%AA%9E ほかにもいろいろ呼称が出ている。 バイト語 コンビニ敬語・コンビニ言葉 マニュアル語・マニュアル敬語 ファミレス敬語・ファミレス言葉 ファミコン言葉(敬語) 主なバイト敬語としてWikipediaでは以下のものをあげている。 ※【10月28日追記】下記の記述はこの数か月後には削除された。 2.1 名詞+の+ほう(方) 2.2 名詞/金額+になります 2.3 金額+から 2.4 よろしかったでしょうか 2.5 いらっしゃいませこんにちは 2.6 ~する形になります 2.7 「お」の多用 2.8 お返しになります 2.9 お召し上がりですか 2.10 温めますか 2.11 複合型 で、問題の毎日新聞の記事を全文チミチミと入力する。 (画像は「大人の事情」で省略) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 『メディアの手習い スタジオ発』 変な敬語の元凶は? 身近にある意外な事実に、どのくらい「へえー」と感心したかを「10へえー」とか「50へえー」とか点数つける「トリビアの泉」という番組があったが、最近私にとって「300へえー」だった話。ファミレスやコンビニでよく耳にする「変な敬語」に関する「へえー」である。 「こちらケチャップになります」(これからケチャップになるのか)「カレーでよろしかったでしょうか」(何故(なぜ)過去形?)「1000円からお預かりします」(どっからじゃい)といった、いわゆるファミレス敬語に不愉快な思いをしている人も多いだろ う。実際、TBSラジオ「アクセス」でこの問題を取り上げたら、70%近くの人が「敬語をきちんと話すべき」だとし、最近の若者言葉はまこと聞き苦しい、とお怒りだという結果がでた。 しかし、何ゆえこのような変な敬語が蔓延したかに関して、様々なご意見や言い分が全国各地から寄せられたのである。「よろしかったでしょうか」という表現については、北海道の方言だというご意見がきた。なんでも北海道では過去形で言うと丁寧になると思われていて、電話で名乗るときも、いきなり「長野でした」と言うそうな。ファミレス創生期に、大量の道産子が就職したというのか。ちなみに、英語でも丁寧に言うときは「CAN」ではなく、「COULD」ではないか、という強引なご意見もあった。次に「1000円から」という言い方は消費税導入を背景に生まれた表現というご意見。つまり端数の支払いが増えたため、客が小銭を出すか確認するため「から」という言葉を使ってしまうという言い分である。なるほど。するとそこに衝撃的な内部告発電話が入ってきた! なんと「約20年前ファミレスが増え始めた頃、某大手R社が接客ビデオを制作した。現在使用されている変な敬語は、全てそのビデオにマニュアル化されていたのだ」というのである。電話をくださったのは、他ならぬビデオを作った当人。何とその後、そのビデオで敬語を勉強したという店員、そのビデオで店員を教育したというトレーナーからも続々と電話が入り、「アクセス」は実に短時間に、現代社会に蔓延する変な敬語の元凶を暴くに至ったのである。ラジオってすごいですね。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 平成15年(2003年)の約20年前ってことは、1980年くらいということか。根は深いな(笑)。 ポイントになりそうなことがいくつかある。 1)〈70%近くの人が「敬語をきちんと話すべき」だとし、最近の若者言葉はまこと聞き苦しい、とお怒り〉 それを言ってしまうと、はるか昔から現代まで、「若者言葉の乱れ」を嘆く年寄りはもんのすごくいた。と言うより、「若者言葉の乱れ」が気になりはじめたら老化現象を疑うべき。その点当方は、若者の頃から世の中全体の言葉の乱れが気になって、気になって、木になって……ワタシは食べ頃の果実ハート……もはやどうでもいい感じになりつつある。 2)〈北海道の方言だというご意見〉 この説もよく聞くけどマユツバもの。筆者も「大量の道産子が就職したというのか」と疑問に感じている。 一応道産子として言わせてもらうと、当方にはこの妙な過去形が北海道弁という感覚が薄い(弱い?)。この話は比較的近い時期に書いたはずなんだが、どこだったか見当がつかないorz。で、もう一度書く。北海道のビジネス用語としては一般的なのかもしれないが、当方は北海道で働いた経験がないのでなんとも言えない。 北海道のガイドブックを作るために札幌の人間とコンタクトをとっていた時期がある。「長野でした」は記憶にないが、開口一番「お世話さまでした~」と言うのはいつものこと。初めて聞いたときは電話を切りそうになった(笑)。ただ、「過去形のほうが丁寧」という意識があるか否かは不明。英語でも「could」(would)のほうが丁寧なのはたしかだが、ちょっと強引だろう。 3)〈「1000円から」という言い方は消費税導入を背景に生まれた表現〉 これも後づけくさい。たしかに「1000円からでよろしいですか?」だとさほど異和感がない。それは、たとえば201円の支払いのときに「1000円からで1円の持ち合わせはナシってことでよろしいですか?」ってニュアンスだから。これって消費税導入以降に限るの? じゃあ消費税導入以前は、どんな会計も半端はなかったのか? 1円硬貨、5円硬貨はなんのために存在したのよ。 消費税を理由にするなら、「お預かりします」のほうだろう。頂いた代金の中にはそのまま納税する消費税の預かり分があるから、「お預かりします」が正確……これも後づけだろうな。 バイト敬語が一般的になる以前も、若いバイトは存在したし、けっこういい加減な言葉を使っていたはず。だって当時の若者はまともな日本語を話していたなんて考えにくいよ。 (続く)
お礼
再びありがとうございます。挙げてくださった問題のあるバイト敬語は確か以前どこかで読んだことがあります。使わないように気をつけます。
- yanhua
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今回の質問に関して言えば 「こちらです」が正しい・・・言いきりなので人によっては不快感を感じる。 「こちらでございます」が充分に丁寧です。接客業では誰に対しても無難な話法。 *このような違和感に気づくことは素晴らしいことです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 久しぶりに拝見しましたら いつぞや回答したものを思い出しました。 貴質問http://okwave.jp/qa/q8564994.htmlへの回答でついでに述べたものです。 当該部分を抜粋しておきます: 近年と言ってもかなり以前からですが 日本語に蔓延して常態化している 「~になります」の話法。 “なります”は 経緯や原因や時の経過 を踏まえて “結果が得られる”ことです。 これらの要素が 明示的/暗黙の既知 などとして成立していない場合は不適。 無暗に「~になります」が蔓延したのは 数十年前出来たコンビニエンススストアの接客用マニュアルに発すると言われます。その頃を機にサービス業の大発展があり アルバイトやパートなどの非正社員が急増しました。丁寧な採用試験や入社後の社員教育が出来ず マニュアルの丸暗記教育が浸透したのです。 接客での会話を標準化するということは 無用の敬語や丁寧表現 当たり障りのない言い方 責任回避の表現に偏向します。そこでできて来たのが 現在蔓延するコンビニ言葉です。 後に接客業全般に広まり バイト(アルバイト)言葉とも。 今や「~になります」が常態化しているとは言ってもきちんとした社会人は厳しく見ます。 私などは 無責任発言の象徴として最も嫌悪することの一つです。 入社試験 客先接待の場 公式の場 お見合いの席...などで使うと 幼児性/無教養/家庭の教育/社会性の欠如/責任感の欠如...などが疑われます。 少なくとも文章で使うと知性を疑われます。 *『ビジネス敬語が一夜づけで身につく本ーこれだけ敬語50フレーズの基本と応用』(浦野啓子著)は未見ですが ご質問の流れから推測すると品質に疑問を感じます。著者の日本語と文章に関する教養への疑問です。 氏は日本経営合理化協会によれば 電話応対指導の第一人者とあり多くの社員教育を手掛けているようです。おそらくはこのような方が 乱れた日本語を敷衍してきたように思わざるを得ません。
お礼
ご丁寧に回答していただきありがとうございます。以前の質問も思い出しました。無意識のうちに感染されました。今後気をつけます。アドバイスにも感謝いたします。ざっとした感じで読み終わりました。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
こちらでございますが正しい。 「こちらになります」は、お客さんの言っている通りのものが無かった場合とか、「(近い物は)このお店ではこちらになります」という意味になってしまいます。 その意味で婉曲やへりくだり(「こんなものしかないのですが」という)の場合もありうるのですが、例文の場合はそうとは考えられないので間違いです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変いい勉強になりました。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
「なります」は、あるものが別のものに変わる become の意味があるので、本当に変わるときにはいいのですが、単に「これです」 This is のときに「なります」と言われてしまうとすごく不自然です。 「先月、おっしゃっていた◯◯をご用意しました。どうぞ、こちらをご覧ください。」 「先月、おっしゃっていた◯◯をご用意しました。どうぞこちらでございます。(と差し出す)」 と短くしたほうがスッキリします。 一方で、料理を教える番組で、 「この玉ねぎをいためて20分火を通したものが、こちらになります。」 とあらかじめ調理しておいたものを出すのは不自然ではありません。before and after ですから。この様子をみて、使い分けができずにご質問のような言い方が日本に広まってきているのだと思います。
お礼
早速ご回答いただきありがとうございます。とても参考になりました。
こちらになります。こちらがピリ辛担担麺になります。 直接的な意味は、「まだ成っていませんが、これから成ります」という意味ですが、「私の考えではこれなんですが、だめですか?」という、目上に対する恐れと遠慮を表現しています。居酒屋のバイトが使う日本語ですが、居酒屋気分で働いている人はみなこの言葉を使うようになりました。正常な大人は「こちらでございます」と言います。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。難しいですね。
- 中京区 桑原町(@l4330)
- ベストアンサー率22% (4373/19606)
「こちらになります」勉強してない、無知な日本人が使う恥ずかしい言葉です こちらです こちらでございます が正しい 但し、質問の文では、これが良い 先月おっしゃられた◯◯を用意いたしました。どうぞ、こちらでご覧ください。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。だいぶわかるようになりました。アドバイスにも感謝いたします。ざっとした感じで読み終わりました。