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地球と月の衝突説
最近の学説では、「月は、地球に原始惑星が衝突してできた破片群の再塊である」となっているそうです。ただし、正面衝突ではなく、45度ほどの角度で地球をえぐる様にぶつかったときの物だそうです。 しかし、星と星が万有引力で引かれてぶつかるときには、正面衝突するのではないでしょうか? 45度という中途半端なぶつかり方をするには、横に何か巨大な引力が働く必要がありますが、そんなものは地球の近くに見当たりません。こういう疑問は間違っているでしょうか。
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普通、隕石が垂直に堕ちてくることはありません。 必ず何程かの入射角を持っています。 それは、衝突し合う天体同士がそれぞれの軌道を持って運動しているためです。 小天体も太陽の重力の影響で、太陽周回軌道(円に近い楕円)に沿って運航していますが、何らかの力が働いて公転軸が移動した時、他の惑星と衝突する可能性があります。 衝突は、双方の軌道により、正面の場合よりも斜め衝突の確率が高くなります。 衝突に至らないでかすめ去る場合もあります。 木星は地球より遠くに在り、太陽からも離れた位置にあるため、彗星の衝突が見られます。衝突した彗星は、木星に吸収されることもあれば、衛星になったり小破片化して輪の一部になったりします。 ご疑問は当然ですが、太陽や他の惑星及び衝突天体同士の重力及び軌道により、正面衝突が必然とは云えないわけです。
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- 雪中庵(@psytex)
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「最近の学説では」ではなく、「最近のおもしろ仮説(ジャイア ントインパクト説)では」ですね。 もし本当に衝突したものなら、土星の輪のように(あるいは 小惑星のアステロイドベルトのように)破片が地球の衛星軌 道や地球の公転軌道上に残っていなければなりません。 そもそも、衛星には「ロッシュの限界」というものがあり、地球 だと半径の3倍(19,000km)以内では、衛星は潮汐力で粉々 に砕ける事が知られています(土星の輪はロッシュの限界内)。 粉々に砕けてしまって自転の勢いで分散したものが、遠ざか りながら1つにまとまる事は不可能です。 そもそも、この説が必要になった1つの大きな理由は、アポロ が月面に残した反射板を用いたレーザー測距によって、月が 毎年3cm遠ざかっているのが発見された事によります。 普通、衛星軌道にある物は、星間ガスの抵抗や重力波の放出 によって軌道が下がる事はあっても、上がる事はありません。 それは公転速度を加速する事を意味するからです。 当初、「潮汐力により海の突出した部分の重力の偏りが、月を 引っ張る方向に働き、地球の自転エネルギーが月の公転エネ ルギーに転化すれば、そのぐらいのエネルギーが得られる」 という説が提唱されました。 しかし、その満潮の時期が月の正中時から6時間近くズレている =90度横になって対称になるので、「月を引っ張る」事はできず、 地球の自転速度の低下は、海と海底の摩擦と地球内部の流動 性における摩擦に消えた結果だと判明したのです。 他にも、地球と月の岩の成分が同じ(<原料が同じなら当然)とか、 月の核(金属質の重い成分)が地球の比率より小さいのは地球の 表面からえぐり取られたから(<同じ星間ガス雲からでき、その 自転が月の公転になったのなら、重い成分が中心に残る=地球 の核の比率が大きいのは当然)とか、こじつけに近い理由を元に ジャイアントインパクト説は(一番の理由はマスコミ受け)生き残っ ているのです。 その後、ビッグバンを「空間の膨張」ではなく「物体の収縮」であると 考える「人間原理」の一環として捉える説が、月の遠ざかる値を 導いています。 「不確定性原理において認識する(表面的にいい加減に捉える) 事で有限な値を持つ存在性は生じる」=「無(=不確定性的な無限) の潜在としての認識可能性の変位(時間の流れ=宇宙膨張=プラン ク定数hの収束の時系列化=物体収縮)」という。 この「宇宙膨張と物体収縮の等価性」は、独立した慣性系において、 前者=ビッグバンの惰性による膨張なら、部分において独立した 慣性系に影響しないが、後者の場合は、独立した慣性系において も物体は収縮=距離は遠ざかって見えるのです。 宇宙の果てまでの138億光年に毎年1光年加わるのと比例した 距離だけ、月までの距離も遠ざかって見えるはずで、「月までの 距離38万km÷138億≒3cm(月が遠ざかる観測値)」という計算 が成り立つのです。
お礼
専門的な解説をありがとうございました。 疑問点は、一度砕けたものが再結集する必然性の乏しさ、破片の乏しさ、などなのですね。 月が遠ざかるのは、宇宙の膨張に起因するというのも分かりやすい説明です。
- titelist1
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そんな昔のことより月が地球に落ちてこないのが不思議です。それともいつか落ちてくるのですか。
お礼
その学説によると、昔の出来たての月は、今よりも15分の一の場所にいたといいますから、地球のまじかにいて今の方が15倍も離れています。ということは、遠ざかりつつあるのではないでしょうか。 昔は巨大な月が浮かんでいて、未来は小さな月しか見られないのではないでしょうか。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1963/11745)
それは地球人類の常識で考えた場合じゃ? 人類なんて宇宙物理の何を知ってるんでしょう そういう衝突の仕方だって起こりうると思います 地球の近くに見当たりません? 当然です 46億年前ですよ? とっくに遠ざかっていて当たり前です
お礼
「46億年前ですよ? とっくに遠ざかっていて当たり前です」 そっか、その通りですね。 サンキューです。
- manno1966
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> 正面衝突するのではないでしょうか? 「地球に原始惑星が衝突」は、惑星の発生過程を考えれば、どちらも太陽の周りを公転運動していたとするのが自然でしょう。 何らかの要因(他惑星の重力等)により、交差軌道となって衝突したとなるのが自然でしょうから、「正面衝突」でなくても不思議は無いでしょう。 恒星を好転している惑星同士が絶対正面衝突しかしないという状況の方が想像が付きません。 惑星の生成過程を考えるなら、正面衝突もそうでないものも、それなりに発生するでしょう。 > 45度という中途半端なぶつかり方 どのようにしたら月が出来るかを、物理法則にしたがってシュミレートしたらその数字になるのが合理的との答えが出るのだから、新しい物理法則を見つけてシュミレートが間違っているとの論理を証明すれば、質問者の名前が歴史に残るかもしれません。
お礼
「質問者の名前が歴史に残る」など、大それたことは考えておりません。 ご回答をありがとうございました。
- 0fool0
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完全な(双方にとっての)停止状態から互いの引力のみを駆動源にしてぶつかるなら其の通りですが、現実には互いに運動をし、動いていました。 動いているという事は、運動エネルギーを保有している事です。 つまり月の元は一定の速度を持って地球に近付いて来たのであって、予め運動エネルギーを有していた状態でしたので、互いの引力でぶつかったのではなく、たまたま進路が交錯していただけなのです。 引合ったのではなく、高速移動している同士がぶつかった現象です。
お礼
「たまたま進路が交錯していただけ」なら、あり得ますね。 どうもありがとうございました。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
静止した原始地球 静止した原始月 ここに万有引力のみが働くのであれば正面衝突する 原始地球=原始月 間の万有引力以外の力が働いているし、そもそも静止していない。 もし近づいた物体は全て正面衝突する というのであれば、隕石はすべて正面衝突することになる。 衛星の大気圏再突入というのも、できない(正面衝突だけになるから)
お礼
そっか、そういえばそうですね。 どうもありがとうございました。
お礼
なるほど、正面衝突の方がむしろ稀なのですね。飛来して衝突するので、元々の運動エネルギーを考えればそうかもしれません。どうもありがとうございました。