中学3年生なら2次方程式までは習って言うと思われます。
AB間をL、P君の速度をp(km/hour),Q君の速度をq(km/hour)とする。
出発時点からの時刻t(hour)におけるP君,Q君の位置を点Aからの距離で表し、各々X(km),Y(km)とすると、
X=pt
Y=L-qt
がわかりますか。
>P君がA.B間のちょうど真ん中の地点に来たとき、Q君はA地点まで24kmの地点にいた
x=L/2のとき時間は
L/2=pt
t=L/2p
です。この時Q君は
Y=L-qt=L-qL/2p=L(1-q/2p)
にいてこれがA地点まで24kmだから
L(1-q/2p)=24 (1)
>Q君がA.B間のちょうど真ん中に来たとき、P君はB地点まで15kmの地点にいた
Y=L/2のとき
Y=L-qt=L/2
t=L/2q
この時P君はB地点まで15km,すなわちA地点からL-15の位置にいるので
X=pt=L(p/2q)=L-15
これより
L(1-p/2q)=15 (2)
(1)、(2)からLを求めればよい。しかし未知数はp,q,Lの三つ、方程式は二つ、解けないぞ!
と、まずは大声で叫んでください。これがこの問題の難しいところ(実は単なるトリック)です。
(1)より
q/p=2-48/L (1)’
(2)より
p/q=2-30/L (2)’
q/pとp/qは逆数で、別々でなく一つのものRと考えると解けるわけです。つまり
q/p=R=2-48/L (1)”
p/q=1/R=2-30/L (2)”
ということです。つまり未知数はRとLの二つ、方程式は(1)’、(2)’のふたつ、解けるぞ!ということです。
ほしいのはLなのでRを消す、つまり
(1)”×(2)”を作ると
(2-48/L)(2-30/L)=1
最後の大詰め、この式を解きます。
両辺にL^2(Lの2乗)を掛けると
(2L-48)(2L-30)=L^2
展開して
4L^2-156L+1440=L^2
3L^2-156L+1440=0
3で割り算して
L^2-52L+480=0
これを因数分解できる人は達人です。因数分解できない場合は解の公式を使えば簡単です。
(L-40)(L-12)=0
L=40またはL=12
L=12kmは題意に外れる。
(P君がA.B間のちょうど真ん中の地点に来たとき、Q君はA地点まで24kmの地点にいた)
よってL=40km
以下、余談
(1)”に代入して
R=q/p=4/5
つまり二人の速度比しか与えられていないわけです。
よくよく見ると時間も絶対値がありません。
従って
P君の速度=5km/hour,Q君の速度=4km/hourでも(徒歩?)
P君の速度=15km/hour,Q君の速度=12km/hourでも(自転車?)
でもこの問題は成り立つわけです。
お礼
大変丁寧に説明して戴きありがとうございました。受験を控える娘も助かったと感謝しています。機会がありましたらまたよろしくお願いいたします