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脱法ハーブが法規制されない理由
脱法ハーブが絡む事件や事故が大々的に報道されてしばらく経つのですが、法整備に関する動きというのが見られないのですが、 そもそも規制しない・規制できないものなのでしょうか? それとも規制に時間がかかるのでしょうか?どういった面で時間がかかり、どれくらいの時間を要するものなのでしょうか? 厚労省が注意を呼びかける会見以外、公的機関の脱法ハーブに対する動きがみれないので不思議に思いました。
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>規制できないものなのでしょうか? 理論的には規制できます。 >それとも規制に時間がかかるのでしょうか?どういった面で時間がかかり、どれくらいの時間を要するものなのでしょうか?、 脱法ハーブに関わらず、化学物質の使用を制限するためには、その化学物質が及ぼす影響は何かということを検証する必要があります。 人間が作ったものは全部規制してしまえ!という訳にもいかないのが現実です。 エイヤッで規制してしまうと、医薬品をどうするか、という問題が出てきてしまいます。 モルヒネという薬剤の名前を聞かれたことはありませんでしょうか。 末期癌患者さんの苦痛を和らげるためなどに広く使われている医薬品すなわち化学物質です。 一方で脱法ハーブなどよりも、深刻な悪影響を及ぼす化学物質であるために、麻薬取締法などの規制の対象物質されています。 このように明確にその性質が分かっている物であれば、いろいろ法規制をつくることができます。 厄介なのが、抗うつ剤、精神安定剤などと呼ばれたりしている、人間の精神作用に影響を及ぼす物質です。 これ等の化学物質には、精神を鎮静化させたり、高揚させたりする薬効があります。 この効果を健常な人間が一時の快楽のために乱用します。 医薬品に使われたり、脱法ハーブと呼ばれる、化学物質は、単に炭素と水素を主成分とする物質ですが、そのつながり方次第で薬効があったりなかったりします。 又その繋がり方は無限といっていいほどの種類があります。 この薬効が、化学物質のどの構造部分が作用しているのかということが解明されているものもあれば未解明のものもあります。 この無限といっていいいほどの種類のものを整理して、その化学物質の悪影響を検証して法律を作るという手続きが必要になってきます。 参考までに下記のサイトをご覧下さい メタドン - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/メタドン 一つの化学物質を規制しても、次から次へと、新たに作り出されているのが現状です。 科学教育が行き渡った結果合成する技能を持った人が増えています。 多少知識があれば、ネット上でも合成方法は分かります。 (ネットを活用すれば原爆の作り方も分かります。) 有名な猛毒のサリンも狂信的な教団の信徒が作って地下鉄にばらまきました。 つまり、簡単に勝手に作りだす人間は多数いるのに対して、公的機関での検証が全く追いつけないというのが状態です。 >公的機関の脱法ハーブに対する動きがみれないので不思議に思いました。 関係者はサボっている訳ではありません。 過剰労働もなんのそので日夜検証実験を続けています。 逆に言えば、現在規制されている薬物についても、よく短期間でこれだけの種類を捉えたと感服します。 4.規制薬物一覧 - 日本法医学会 www.jslm.jp/ftwg/hyoujyun/kiseiyakubutsu.html ある一つの、化学物質の作用が判明したというだけの、専門的で地味な情報は、報道するマスコミもいなければ、報道しても注目する視聴者も読者もいません。 あるかないか分からない怪しげなの細胞の実験結果には大騒ぎしますが、目の前の地味な事柄には注目しないのが、世の中です。 大人しくて真面目な技術屋さんまかせにしてないで、なにか良い社会の仕組みを考えて下さい。
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全部取り締まるのは無理ですよ。 シンナーを取り締まれないようなもんです。 塗装に使えなくなっちゃう。。 やつら大根の葉っぱがいいとかアジサイの葉っぱがいいとか言って使うんですよ? 大根やアジサイまで取り締まれます?
- chie65536(@chie65535)
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まず「禁止薬物ではない」って事が1つ。 次に「違法成分が入ってない」って事が一つ。 更に「購入者が想定外の使用方法をしているのは販売者の責任じゃない」って事が一つ。 ハーブのパッケージに「この商品はオイルに浸して香りを楽しむ商品であり、それ以外の使用はご遠慮ください」って書いてあり、販売時に「決して火を付けて吸ったりしないように」って注意を与えて売れば、販売者には何の責任もありません。 以下、例え話です。 良く切れる包丁があって、この包丁で料理すると、切り口が鮮やかなので、どんな料理も美味しくなる、と言う包丁があったとしましょう。 みんなが「美味しい方が良い」って言って、みんな、この包丁しか使いません。 販売者は「切れ過ぎるので、防護手袋をしてご使用下さい」って言って売っています。 しかし、みんな、防護手袋するのは面倒なので、切れ過ぎて指を切断してしまう事故が多発し始めました。 この包丁は「切れ過ぎる」と言うだけで、違法性はありません。 この包丁を使うのを止めれば事故は起きませんが、みんな「元の味」には戻れません。 かと言って、防護手袋なんか付けて料理は出来ません。 この包丁は「法で規制」が出来るでしょうか?出来ませんね。 だって「防護手袋をしないのが悪いだけ」つまり「正しい使い方をしないのが悪いだけ」ですから。 この包丁を「作る人」や「売る人」には違法性はありません。問題は「使う人」にあります。 「作る人」「売る人」に違法性が無いのであれば「使う人」を規制するしかありません。 しかし、規制は「作るな」「売るな」ででしか行えません。 「使うな」といくら言っても「売ってるなら使っちゃう」のが人間です。 なので「事実上、規制が不可能」なのです。 これ規制しちゃったら「一般に売られている香料や化粧品など」も規制の対象になっちゃいますから。
- bottom1120
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種類が多すぎて覚醒剤のように検査薬(試薬)が出来ないのが原因じゃないですか? 試薬がないと、確定(法律違反)が出来ず、持っているだけでは逮捕出来ないですしね。 これだけ関連した事故が起こっているのだから何某かの規則を早く整備して欲しいですね。 脱法ハーブは全て駄目でも、私は全く困らないので…。
- TooManyBugs
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だから「脱法」なんですね。 現行法では規制する化合物を一つずつ掲げる必要があるので規制が追いついていません。 たとえば販売できる化合物を指定すると何でもない物質が規制の対象になったり混合物ではすり抜ける可能性も出てくる。 >厚労省が注意を呼びかける会見以外、公的機関の脱法ハーブに対する動きがみれないので不思議に思いました。 都道府県条例などでの規制もあります。
- rokutaro36
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例えば、 「幻覚を生じる可能性のある物質を所持してはいけない」 というような簡単な条文にすれば、取締りができます。 ですが、「幻覚を生じる可能性のある物質」ならば、 タバコやアルコールだけでなく、コーヒーや紅茶も該当します。 「0.001%でも、可能性があれば、可能性があるのですから」 となると、このような単純な条文は無理。 では、条文から、タバコ、アルコール、コーヒー…… というようなものを除外するという条文を作成するとなると、 新しい飲料を開発するたびに、国会で審議して、 法律を改正しなければならないことになります。 ようするに、現実には、無理。 となると、現状のように、有害物質を指定するしか方法がないのです。 そして、常に、後手後手に回るということになる。
お礼
検証を含め色々あるんだろうなとは思っていましたが、精神作用するものだと確かに簡単には結果がでないのでしょうね。科学技術のレベルに依存するものもあるのでしょう。 私の想像していたものとは比べられないほどの質と量なんだろうと分かりました。 メタドンのページを見てみましたがほとんど理解できない中身ではありましたが、 ひとつの薬品?でも及ぼす影響の大きさってのはわかりました。 100年近く前の薬で未だにこれだとは・・・。 イタチゴッコということで後手にまわるのは確かに今回の脱法ハーブに限らずでしたね。 引き続き関係者さまに頑張っていただきたいです。 とても分かりやすかったので助かりました。 有難う御座いました。