キリスト教について、いちばん教わったのが山本七平の「聖書の常識」(講談社)と言う本です。
ひじょうにコンパクトにまとまった聖書のエンサイクロペディアみたいな本で、興味津々、何度も繰り返し読みました。
そのほか、山本の本では「旧約聖書物語」と言う本も面白かった。
あと、バートン・L・マックの「失われた福音書」(青土社)も良かった。
聖書の成立過程に関してひじょうに教えてくれる。
四福音書は.失われたQ資料という原典があって、みんなそれに基づいて書かれたというもの、中にはイエスの言行録もあったと言う。
そのイエスが肉声で語ったとされる資料も載っている。
イエスの言行録があるなんて知らなかったから、びっくりしました。
それとこれはトンデモ本ですが、マイケル・ページェントの「レンヌ・ル・シャトーの謎」(柏書房)も興味津々。
マグダラのマリアがイエスの妻であったこと、聖書の中の「カナの婚姻」と言うエピソードがイエスの結婚式であったこと、イエスは10代でマリアと結婚して、男の子どもがあったこと。
イエスが十字架で処刑された時、イエスの弟子はみんな逃亡してしまったが、母のマリアと妻のマグダラのマリアだけが処刑現場に立ち会ったこと、イエスの死体を二人がクムランと言う洞窟に葬ったこと、そしてイエスが復活した時、マグダラのマリアの前にただ一人復活した姿を見せたこと、そしてイエスの死後母マリアと妻のマリアが男の子を伴って、フランスのマルセイユに逃れ、そこで死んだこと、・・・・・・・みんな知らないことばっかりだったので勉強になりました。
あと、学術的ですが、キリスト教の思想を知りたければ田川健三の「キリスト教思想への招待」(勁草書房)がいい。
田川は新訳聖書学の専門家、他に「書物としての新約聖書」(勁草書房)と言う浩瀚な専門書もあります。
また、「イエスと言う男」(三一書房)と言う本もある。
イエスに対するそれまでの神話的解釈を排し、歴史的イエスの肖像を描いたもので、イエスを革命家だと言っている。
この本も若い時に読んでショックを受けました。
お礼
早速ありがとうございます!