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自然免疫のtlrについて
ショウジョバエのtollレセプターをノックアウトすると 感染しやすくなると書いていました また tlrをノックアウトしたマウスの腹腔内にそのtlrが認識するpampsを注入すると そのマウスは生きて ノックアウトしないマウスは死ぬらしいんですけど… 私はtlrがないと自然免疫が働かなくなって 感染しやすくなると思うのですが… 結局 tlrをノックアウトすると どういう機序でどうなるのか教えていただけないでしょうか よろしくお願いします
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- yuklamho
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『リガンドを投与しても受容体がなければ 何も起こらない というところがわかりません』 まず、一旦、自然免疫とかは忘れて、単純に考えてみてください。受容体があるからこそのリガンドでしょ?もし、受容体がなければその物質は血中をただ浮いているだけでそのうち排泄されるだけではないですか?また、受容体があったとしてもその受容体のブロッカー(阻害剤)を投与したらそのリガンドの働きは阻害されますよね。TLRに限らず、増殖因子やホルモンの受容体、アンジオテンシンの受容体、アセチルコリンの受容体など皆そうですよね。ですから、阻害剤が(癌や高血圧、代謝病などの)薬になっている例も多々あります。 『tlrは自然免疫に関する受容体なので 受容体がなければ リガンドがあってもサイトカインが出なくて 自然免疫が働かず 易感染性になるのではないのでしょうか?だから 私の考えだと ノックアウトマウスは死ぬはずなんですけど…』 用語だけはいろいろ御存知なのですね。私の最初の回答を読み直してもらえますか?TLRファミリーは10種類くらいありそれぞれリガンドが違うと申し上げました。あなたのいうノックアウトマウスというのはその10種類のTLR全てを潰したノックアウトマウスですか?もしそうなら、TLRに限らず、生体の中の遺伝子を10個も潰せばそれがどんな遺伝子であれ、死ぬのではないですか?その致死は自然免疫とは関係ないです。 もし単に一部のTLRを潰しただけなら自然免疫そのものは活性化されます。そして、複数のTLRをノックアウトしてもしマウスが死ねばそれは感染によるものではなく恐らくProliferationが抑えられたからだと思います。 それと、リガンドを投与するというのと実際のバクテリア感染とでは意味が違います。例えばエンドトキシン(LPS)を投与すればTLR4が活性化されますがバクテリアはLPSだけでなくDNAやRNAも持っていますので他のTLRも活性化されます(グラム陰性陽性の違いによって活性化されるTLRも違うので全てではないと思います)。
- yuklamho
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ハエの方は良く知りませんが、マウスについて、 『tlrをノックアウトしたマウスの腹腔内にそのtlrが認識するpampsを注入すると そのマウスは生きて ノックアウトしないマウスは死ぬらしいんですけど…』 それは、リガンドを投与しても受容体がなければ何も起こらないのではないでしょうからある意味当然ですよね? 『結局 tlrをノックアウトすると どういう機序でどうなるのか教えていただけないでしょうか』 まず、TLRって10種類くらいあり、二量体を形成して、あるものは細胞表面にまたあるものはミトコンドリアに存在しているのではなかったでしたっけ?そして、それぞれのリガンドがdsDNAだったりLPSだったり違っていたと思います 更に、例えばTLR4とTLR9では作用が相反していたりするし、LPSを投与するとTLR4の信号伝達で小腸とかでは炎症が悪化しますが、DSSを投与すると大腸炎はTLR4をノックアウトした方が悪化しますよね。 組織によってそれぞれのTLRの発現量も違うし、機序はそんなに単純でなさそうだし良く分かっていないのではというのが私の理解ですが。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます リガンドを投与しても受容体がなければ 何も起こらない というところがわかりません tlrは自然免疫に関する受容体なので 受容体がなければ リガンドがあってもサイトカインが出なくて 自然免疫が働かず 易感染性になるのではないのでしょうか? だから 私の考えだと ノックアウトマウスは死ぬはずなんですけど… そこらへんの根本のところがわかりません