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年月日の記録が無い植物標本の価値

研究者にお尋ねします。 植物標本に年月日の記録が無く、 地名だけが記録してある場合完全に無価値ですか。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

こんばんは。kumagerasu です。先ほどの回答中、DNAを調べて知りたい内容によっては、採集データが不備なものでも使える例として、 > たとえば属ごとに系統樹が描ければよい場合、こういったデータが不備の標本からサンプルを採取することはありうるかもしれません。 と書きましたが、これは適切でなかったかも知れないので、削除してお読みください。種の同定が確実という前提が揺るがなければ、属ごとの系統樹と限定しなくても、種ごとの系統樹を知りたい場合でもデータ不備の標本は使えそうです。

noname#200115
質問者

お礼

詳しい分析に感謝します。 DNAで系統または類縁図を描かせる場合、 collection data of the used material unknown/unspecified; collection date may be * or * according to my field note と付記しておけば責任は果たした形ですね。

その他の回答 (2)

回答No.2

こんばんは。動物のある分類群のことに多少の関わりをもつ者です。植物学は素人です。 たとえば標本を博物館の研究用標本コレクションに加えることを考えるとき、採集日や採集地のような採集データのないものをわざわざコストをかけて収集するということは一般的ではないと思いますが、たとえばそういったデータがないものがたまたま手に入ったとか、何かの理由でラベルが外れて紛失したなどの際に、完全に無価値だから破棄するということは普通しないでしょう。実際に多くの博物館では、手元にあるデータなし標本を破棄することはしていません。それはなにがしかの価値を認めているということだと思います。考えられる価値としては、 ・そもそもその種はどんな形態かということを知りたいときはあり、採集日がなくても用が足りることはあります。たとえば、博物館のコレクションとしてなるべく多くの種を一堂に揃えて見られることが大切で、統計的な検定にかけるような研究は最初からできないとして、その種が当該博物館に1点もないよりも、採集データが不備でもよいので、その生物がそもそもどんな形態のものなのか手に取って検討できる標本が1点あることは研究者にとってもじゅうぶん価値があります。 ・上記のような理由のために、博物館どうしで標本の交換を行うときに、データが不備のものを出すということはありえます。つまり、先方の博物館が1点も持っていない種の場合、データが不備でもほしがる場合はありえるわけです。こういった場合には、データが不備な標本が手元にあることでこちらの館の研究用標本コレクションを豊かにすることができるわけで、研究上のメリットのひとつと言ってよいでしょう。 ・DNAなどの遺伝情報を取り出すときに、知りたい内容によっては、日付がなくても、種同定がしっかりしている標本からDNAなどが採取できればじゅうぶんな場合はありえます。たとえば属ごとに系統樹が描ければよい場合、こういったデータが不備の標本からサンプルを採取することはありうるかもしれません。 ・将来的に新しいテクノロジーが出現して、日付がなくても学問的に有意義な知見が得られるようになる可能性はつねにあります(たとえば上記のDNAからの遺伝情報の取得はそれが実際に起こった一例でしょう)。破壊的なサンプル採取(つまり研究用のサンプルを取ることにより、標本の形態的価値が損なわれるような場合)をしなければならない場合は、データの不完全な標本から使用することで、コレクションの価値の低下が防げるでしょう。 ・これを研究上の価値というのには異論があるかもしれませんが、博物館には絵描きさんやデザイナーなども訪れて標本を見ながら作品を描くことはあります。こういう際には、種同定があっていれば採集日がなくてもかまわない場合もありえ、こういうものを閲覧してもらうことで、データの完備した標本を取り扱う機会を少なくすることができます。そのようにして、データが完備した研究用標本の劣化を最小限に食い止めることができれば、それは研究上も有意義なことだろうと思います。 以上私がおもいつく範囲で、データが不備な標本が研究関係で無価値でなさそうな場面を書いてみました。ご参考になれば幸いです。

noname#205122
noname#205122
回答No.1

cocorall さん、こんにちは。 私は、研究者ではありませんが、野草の愛好家として、以下のように思います。 (1) 植物標本に価値があるか、どうかは、まず第一に、標本の植物が何であるかによると思います。その意味では、ご質問に、「地名」を明記し、「標本の写真」を添付する必要があるのではないでしょうか。標本の植物が何であるのか分からないのでは、評価のしようがありません。 (2) それと、その標本の価値は、見る人によって評価が異なると思います。だから「研究者」に回答をお願いしているのだと思いますが、「標本の植物と地名」との関係で珍しい植物(普通は、その地域に生育し得ないと考えられる植物など)であれば、無価値とは言えないと思います。しかし、研究の立場からすれば、その標本の作成者や出所が明らかにならない限り、せいぜい「参考にはなる」という程度だと思います。例えば、研究論文などに引用可能かということになると、ご質問の標本は、研究や興味の対象にはなり得ない(無価値)と思います。(勝手な想像) (3) 素人考えとして、植物標本としては、採集年月日の記載のないものは「無価値」と言って良いと思いますが、おそらく標本を作った本人には、「地名」だけでも価値のあるものだと考えれば良いのではないでしょうか。 (4) それと、その標本に「骨董的価値」など、他の価値を見いだそうとするのであれば、また次元の異なる話になりますが、その辺の所も、ご質問からは読み取れません。

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