- ベストアンサー
太陽活動の増加傾向と矛盾する結果
- 太陽黒点数のデータは、Maunder Minimumと呼ばれる1645年から1715年の太陽活動の低下期以降、おおよそ88年周期に加えて徐々に増加傾向を示しています。
- Solankiら(2004)は、樹木の年輪に基づく千年のカーボン14データから、現在太陽が過去8000年で最も活発な期間を経験していると推定しています。
- しかし、Solankiらによる元の解釈はモデルに強く依存しており(Muschelerら、2005)、グリーンランドの氷床から得られたベリリウム10の長期傾向との不一致があります。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
マウンダー極小期(エディ 1976年:※1)と呼ばれた西暦1645年~1715年の間に起こった、長期にわたる黒点の著しい減少後の黒点の数は、88年準周期性に加えて緩やかな増加傾向を示している。ソランキその他の筆者(2004年)は、炭素14により年代が測定された年輪の1000年におよぶ長い記録から予測された通り、太陽は現在、過去800年間でもっとも活動的な時期のひとつに入っていると結論付けた。しかしながら、ソランキその他の筆者のもともとの解釈は大きく(解釈)モデルに依存しており(ムシュラーその他の筆者 2005年)、グリーンランドの氷床コア(フォンムースその他の筆者 2006年:※2)の中のベリリウム10の長期傾向との間に食い違いがある。炭素14のデータ解釈することの難しさは、ある部分世界的な炭素循環の複雑さによるものである。これは特に人為的な二酸化炭素が大気中に放出され、計器による気候の記録が可能となっている期間にあてはまるものだ。よって、特に、GCRの流束変動による太陽と気候のリンケージを理解するには、長期的かつ高解像度をもつ炭素14の記録の注意深い評価が必要なのだ。 ※1:下記を参照してください。 http://www.weblio.jp/content/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E6%A5%B5%E5%B0%8F%E6%9C%9F ※2:ice core 氷床とは、グリーンランドで降り積もった雪が固まって出来た、大地を広く覆う厚い氷のことです
その他の回答 (2)
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10009/12521)
以下のとおりお答えします。 西暦1645 -1715年の、いわゆる「太陽の不規則活動期」に長く続いた黒点極小期が起こって(エディー, 1976年)以来、太陽黒点数は88年弱という準周期性に加えて、緩やかな増勢傾向を示しています。ソランキら(2004年)は、次のように結論づけました。すなわち、年輪に日付をたどることのできる、炭素14の1000年という長い記録から判断されるように、太陽は現在、過去8000年にわたる最も活動的な期間のうちの1つを経験しています。しかしながら、ソランキらによる原著での解釈は、モデルの取り方に強く左右されてしまいます(ミュシェラーら, 2005年)。また、グリーンランドにおける氷芯から計測するベリリウム10に、長期的な傾向がある不一致が見られます(フォンムースら, 2006年)。炭素14データを解釈する際の困難は、部分的には、全地球的な炭素循環の複雑さによります。人類の発する2酸化炭素が大気中に放出されてきたので、これは特にその期間に関する限り真実です。そしてそのためには、機器による気候の記録が利用できます。したがって、長期間の、かつ高解像度の炭素14記録に関する注意深い評価・見積もりが、特にGCR磁束変化量によって「太陽-地球気候」のあり得る接続関係を理解するために必要です。
- drmuraberg
- ベストアンサー率71% (847/1183)
一連の質問は課題の丸投げですか。 多少は努力してから、質問するようにしましょう。 変な回答にベストアンサーを付ける様な学力では 回答も付かなくなってきます。
補足
申し訳ありませんでした。 私は年輪気候学や同位体、太陽磁場等については 学んだこともない一学生にすぎませんので、背景知識がないことに関しては ご容赦いただけたらと思います。 念のため申し上げておきますが、これは幅広いテーマを扱う講義で配られた資料に小さなトピックとしてあったもので面白そうだった論文を軽く見ているだけです。課題でもなんでもありません(課題でしたらどこの誰が見ているかわからないサイトに書こうとは思いません)。 このレベルの文章でもなかなか読めない自身の英語力の不足については承知しております。高い英語力の必要な進路に進むわけではありませんが、今後力をつけていきたいと考えています。
お礼
どうもありがとうございました。