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JC08燃費、CVTと5MTの燃費差の原因は?
- JC08の燃費数値を比較すると、小型車ではCVT車両の方が5MT版よりも燃費が良いことが多いです。
- しかし、一部の車種では5MTの方がCVT版よりも燃費が良いという例もあります。
- CVTと5MTの燃費差はどのような原因で生じるのでしょうか?自動車の燃費測定基準や車両の重量などが関係している可能性があります。
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こんにちは。 ちょっと国交省のJCO8燃費測定方法の等価慣性重量(フライホイール重量)に関する表(試験車両重量による区分け)を調べてみました。 ミラバンの場合ですが、 5MTの車重:710kg⇒等価慣性重量は680kg(車両重量が651kg~710kgの場合) CVTの車重:740kg⇒等価慣性重量は740kg(車両重量が711kg~765kgの場合) となり、5MT車の燃費測定試験のほうが、60kgも軽いフライホイール重量(負荷ともいえるでしょう)で燃費を測定できることになります。 私は、これで、ミラの場合はCVTと5MTの燃費が逆転したものと考えます。 同じ土俵(等価慣性重量)で勝負していないことになります。 これで、もし5MT車が711kgですと、一応は同じ土俵に乗ったことにはなるのですが。(ただし勝負した結果がどう出るのかは、わかりません) それに対しヴィッツRSの場合は、CVT車(1030kg)も5MT車(1020kg)も、等価慣性重量は同じで1020kgとなります。(車両重量が966kg~1080kgの場合) この等価慣性重量の区分けと車両重量の問題は、10・15モード燃費の時代から比べると、ずっと良くはなっておりますが、いまだに区分境界線上にある車や、同じ車でもグレードによって区分をまたいでしまっている車(例えば車両重量が10kg違うだけで表示される燃費が数km/L変わっている)の例はまだあるようですね。 一度、JCO8燃費と等価慣性重量区分の問題点なども調べてみると面白いかもしれません。 結構、いろんな記事が見られると思います。
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- yotani0425
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No3です。すみません、追伸です。 小型車の多くで車両重量が重いにも関わらず、CVTのほうが燃費が良いことについてですが、ミッションのギヤ比についても、調べてみていただけないでしょうか。 例に挙げられたヴィッツのRSの場合ですが、 CVT:2.480~0.396(ミッション変速幅)×5.356(減速比=デフ最終減速比) 5MT:3.166~0.815(1速と5速)×4.312(減速比=デフ最終減速比) 総減速比は、 CVT:13.229~2.121まで変化する。 5MT:13.653~3.514まで変化する。 ということになります。 JCO8モードになってからは80km/hまで速度を上げるようになりましたし、平均速度もアップしておりますので、特に車速が高い領域ではCVTのほうが5MTよりかなりエンジン回転数が抑えられることになりますね。 こんなところにも注目(比較)してみると面白いと思いますよ。 CVTはCVTで、燃費向上のために内部に副変速機を組み込んで、ギヤ比のさらなるワイド化、旧来のA/T車も高級車では8速や9速(欧州車で出来たようです)と、多段化でギヤ比のワイド化を計ってますよね。 MT車でも5速から6速化されるケースも多く、(最新のシボレー・コルベットはMT仕様は7段だそうです)、またロボタイズドMTも7段があたりまえと、どんどん変速幅を広げて燃費対応(CO2規制の対応でもあるでしょう)しております。 そういう面では、旧来のクラッチペダル付きのMT車での多段化には限界があり(シフトが大変になるでしょう)、また5速のままでギヤ比の分散(ワイド化)対応を考えたとしても、使いづらい・スポーティーでなくなるなどの問題も出てくるものと考えます。 私自身は根っからのMT派なのですが、燃費だけをとってみると、どう考えたところで最近の電子制御されたCVTや多段化されたATにはかなわないのではないかと考えております。 でも、MT車はMTなりの面白さでして、手放せないものはありますよね。 ご参考になれば幸いです。
お礼
再三の投稿ありがとうございます。 >私自身は根っからのMT派なのですが、燃費だけをとってみると、どう考えたところで最近の電子制御されたCVTや多段化されたATにはかなわないのではないかと考えております。 JC08の特殊な燃費計測環境ではCVTにかなわないようですが、CVTは有効半径を可変にするために油圧でベルトを圧迫しており、この摩擦ロスが無視できない宿命にあります。 歯車による有段変速機はそのロスが無いので、理論的には省エネルギー車には打ってつけのはずです。 DCT系の効率的な多段変速の開発に励んでいるフォルクスワーゲンなどドイツ系が日本メーカーの先を行っているとおもいます。 小排気量のディーゼルエンジンに排気過給をつけ、ワイドレンジのDCTを装備するクルマが究極の高効率を実現するだろうと思っています。 >でも、MT車はMTなりの面白さでして、手放せないものはありますよね。 私も二台持ちしていたときには二台目はMTでした。 2リッターDOHCのNAでしが、幾らアクセルを踏んで楽しんでも給油時には9Km/L程度を保っていました。 現在は一台だけで2リッター直噴NAの6ATですが、街中ばかりですと、おとなしく運転していても8KM/Lを下回ります。
Vitz RS 1.5L CVT 車重:1030kg JC08:19.6Km/L Vitz RS 1.5L 5MT 車重:1020kg JC08:17.2Km/L >>エンジントルク特性の設定でマニュアルの方が高トルクなので燃費が落ちてるんじゃ? https://toyota.jp/vitz/gs/003_p_011/spec/spec/
お礼
なるほどVitz RSでは出力特性も異なるわけですね。 きづきませんでした。 どうもありがとうございました
- jack-a3
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No1です。 基本的には、同じ速度で走るならエンジン回転数が低いほうが燃費が良くなるので、ギア比を高くするほど燃費が良くなります。しかし回転が低すぎるものも燃焼効率が悪くて燃費が悪くなりますし、またギア比が高いと低回転域でトルクが出ないので乗りにくくなります。この辺り、エンジンが持っている馬力やトルクと相談しながら、できる限り高いギア比のセッティグにするのが高燃費型MTということになります。 その上で、MTよりもCVTの方が燃費がよくなることのあるケースについて、3つの仮説を提示します。 1つ目。MT車においてギアを固定して速度を上げていくとエンジン回転数が上がっていきます。エンジンというのは機械の塊なので、回転数を上げるほどロスも増えていきます。適切なところでシフトチェンジして回転数を一定の領域に保ちますが、それでも究極的にはエネルギ効率の高い回転領域というのは意外に狭いので、その範囲を外れます。 一方でCVTの場合、変則が無段階に変更可能なので、エンジン回転をホントにエネルギ効率の高い領域に固定したまま速度を上げられます。この点ではCVTの方が有利。 2つ目。VitzやFitなどは車重が1トン程度に対しMTとCVTの重量差は10kg程度。割合にして1%程度です。重量が1%くらい増えても1つ目で述べたCVTの長所のほうが勝るのではないか? 一方Mira Vanは車重710kgに対しMTとCVTの重量差が30Kg。割合で4%以上になります。もともとエンジン自体が非力なのもあり、この重量差がCVTの有利点よりも勝るのではないか? 3つ目。そもそもMT車を選択する人が圧倒的に少ないので、開発コストもかけられない。なので高燃費を狙うためのセッティングが詰め切れていないとか、部品そのものも古い設計のものを使い回している、などのケースはないか?
お礼
再度の回答ありがとうございます。 なかなか複雑ですね。 CVTではJC08の試験条件で一番おいしいところが使えるが、実際の路上では、そこまで美味しいところを使えないので、実燃費の差が大きくなる傾向なのかもしれませんね。 逆に言うとJC08の試験結果をあまり前面に出すセールスは問題ですよね。実際に買って路上を走らすとがっかりするようなケースも多いと聞きます。 どうもありがとうございました。
- jack-a3
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JOC08燃費の計測方法は国土交通省によって規格化されてます。 で、その中で、MT車の場合は速度に対するギアポジションの位置も規定されてますが、AT車の場合はDレンジに入れておけばよいことになってます。 なので、ATやCVTではJOC08の走行パターンに特化し、それに合わせてなるべく燃料を使わないようなプログラムを持った制御を行うことができます。それに対し、MTはギアポジションが規定されてますので、ギア比を調整することしか燃費を稼げません。 しかし質問者さんが挙げているVitz RSという車種は、Vitzの中でもスポーティに振った車種です。このグレードをMTを指定して買う人は、燃費が良くなる事より、元気に走ることの方を優先するであろう、とのメーカ判断により、高燃費型のギア比になっていないものと推測されます。 ミラVANはMTを買う人でも燃費を優先する人だ、との判断なのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 >高燃費型のギア比になっていないものと推測されます。 高燃費型とは、JC08モードのときだけ良い燃費をだせるギア比ということでしょうか? Vitz RSの例が良くなかったかもしれませんが、スポーティに振っていない経済志向のフィット13-GでもCVT>5MTの関係になっています。 Fit 13G-Fp CVT 車重:1020kg、JC08:24.6 Km/L Fit 13G-Fp 5MT 車重:1000kg、JC08:21.8 Km/L
補足
どうやらJC08の試験において、MT車の場合は、ギア比の設定によって相当数値が変わるということのようですね。 極論すると、2ndのギア比を3rdなみのハイ・ギアードにして、3rdはトップギアと同様のギア比にしておけば、JC08では良い数値がでる、ってことでしょうか。 ATやCVTが車の性能を最大限に発揮できるのであれば、MTもクルマの性能が最大に発揮できるギア選択を認めないと同一の試験になりませんね。
お礼
なるほど、ミラ・ヴァンの場合、等価慣性重量区分の違いで8%もの大きなハンディになっているのですね。 納得です。 「区分」などに割り当てずに、実車の重量でフライホイールマスを決めればこのような奇妙な現象は起きず、常にCVT>5MTという結果になるのでしょうかね。