- ベストアンサー
物理についての質問です。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
提示された図では、直進する波と、壁の端部での境界回折で発生した波の合成ということですね。 ということは、A-C間の波高は一定ではありません。直進する波と、E点、F点を起点として円状に進む波の合成です。 これらの各々の波には、時間差があります。「A-C」の直線部分が、かつて「E-F」間を通過して「A-C」に到達するまでの時間と、Eを発生源とする円状の波がA~Cの各点に届くまでの時間は違います。例えば、E→Cを波が移動するには、E→A間よりもかなり時間を要します。A~C間の各点で違うということです。 Fを発生源とする円状の波についても同様です。 結果として、かつて「E-F」間を通過した波の高さ(波面の振幅)と、Eを発生源とする円状の波の高さ、Fを発生源とする円状の波の高さを合成したものが、「A-C」間の波の高さになります。一定ではなく、高い低いの複雑な波高分布となります。加算されて高くなることも、打ち消し合って低くなることもあるからです。 この「A-C」間の波高分布は、E点、F点を起点とする境界回折の強さと、「A-C」の壁からの距離によって変わります。適当な地点を座標の原点とし、時間の起点を決めれば、波の高さはx、y、tの関数で表わされます。 壁の形状の相違とか、摩擦やロスとか、推進による影響とか、風とか、そういう条件は考えないとすれば、少なくとも、左右対称性があるので、「AからCに向かって振幅が緩やかに減っているような」という非対称なことはあり得ません。「A-C」間は、複数の波を合成した左右対称の波になるはずです。 また、A-B間にも、F点を起点とする回折波が重畳されますので、そう単純ではありません。(よく波の回折で出てくる、二重スリットで回折した波の「干渉縞」です) いずれにせよ、この図のケースでは、壁の上側では、 (1)壁の下から進む直線の波 (2)回折により生じたEを発生源とする円状の波 (3)回折により生じたFを発生源とする円状の波 の3つの波を合成しなければなりません。 よく波の回折で出てくる、二重スリットで回折した波の「干渉縞」は、このうち(1)がないケースということです。
その他の回答 (1)
- tetsumyi
- ベストアンサー率25% (1946/7535)
海の波は常に振幅は変化しています。 波の発生原因、水の深さ等によって振幅は一定ではありえません。 回り込むとは、何が原因で回り込むのか状況で振幅は変化するでしょう。 波の挙動は非常に複雑で、単なる単振動として考えることはできません。