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文学部なのに古文が分かりません
大学の授業で困らない程度に古文の知識を身につける方法を教えてください。 日本文学科に所属しているにも関わらず古文がほとんどわかりません。大学にはAO入学しました。 高校二年のときに通信制高校に転校したため古文は高校一年のときにかじった程度です。 来年、大学の必修授業で古文をとらなくてはなりません。今年度は好きな日本語学の授業や本当に楽な古文の授業を選択してなんとかなりました。ですが、来年度はそうはいきません。 もともと古典は嫌いではありません。平安時代が好きなのでむしろ好きな分類でしたが転校してしまったため知識がありません。通っている大学の偏差値は52以上55未満です。
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- LN-TF
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国文には素人ですが、御質問を拝見してして居て、対処療法を思いつきました。 高等学校で古文や漢文の授業を受けて居ないので、高等学校程度の古文や漢文の知識がきちんと身に付いて居ないとの御懸念かと思います。 胡乱なようでも、受験本位ではない高等学校向けの古文、漢文、国文法の参考書を紐解かれては如何でしょうか?受験対策のような事が皆無とは行かないでしょうが、その辺は或る程度流し読みで良いかと思います。 全て御存じの事であれば、高等学校で修めるべき内容は習得している訳ですから、その点に立脚して所謂国文知識や国文語彙を殖やせば良いのです。 高等学校向けの参考書と云っても最近は、殆ど受験対策本か入門本程度になってしまっています。(著者が、予備校の先生が多いのでも分るかと思います)以下は、少し古いのですが、受験本位ではなく書かれています。一応著者は受験で合格はして貰わなくては困る云々と云って居ますが、受験の小手先の技術ではなくなるべくは国文の本質を理会して貰う事を狙って書かれています。 小西甚一「古文の読解」旺文社 ⇒ ちくま文庫 旺文社版は絶版だが、ちくま学芸文庫で復刊。 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480092731/ 小西甚一「古文研究法」洛陽社 版元品切だがアマゾン等では未だ殆ど定価で入手可能。(昭和40年頃以降の改訂版を購入して下さい) http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A4%E6%96%87%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%B3%95-%E5%B0%8F%E8%A5%BF-%E7%94%9A%E4%B8%80/dp/4844200003 国文法は、 小西甚一「国文法ちかみち」洛陽社 版元品切か否かは不明だがアマゾンでは現在は品切だが古本を廉く入手できるこれも改訂版を購入して下さい。(昭和50年頃以降の版は改訂版です) http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E6%96%87%E6%B3%95%E3%81%A1%E3%81%8B%E3%81%BF%E3%81%A1-%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88-%E5%B0%8F%E8%A5%BF-%E7%94%9A%E4%B8%80/dp/484420002X 「読解」は理科や工科或いは医科など文科以外に進む人を視野に入れて書いていますので、稍易しい感じがしますが、じっくり取り組むとそんな生半なものではない事が分ります。親しみやすい語り口で説いています。 「研究法」は以前は、試験が稍難しいとされる大学では文科以外でも利用したのですが、最近では文科へ進学する人でもさして試験が難しくない大学では程度が高いなどと云われているものです。これをキチンとあげれば少なくも高等学校で習得すべき内容は十分習得している筈です。 両書ともにかなり古い出版なので所々古くなっている箇所がありますが、受験関係の古い話はこの際無関係ですし、学説の古いのは稍もすると現在でも古い学説で高等学校では教えている場合があります。来年度以降専科の講義を受けられるときにご注意されれば良いかと思います。 「文法」は佐伯梅友博士の文法体系に拠って居ますがこれは××文法と云う事に拘る必要がないかと思います。平安文学の著者たちは文法を学んで執筆したのではないから云々と云いますが、現今と平安時代では時代的に乖離して居りますので語法等にも大いに変化を生じたものも多いので学ぶ必要があります。この本は文法と云うものは結局は解釈等に使えなければ意味がないと云う立場で講述していますから良いかと思います。 以上をあげるだけで多分今年度は終わって終うと思いますが、もし余裕があれば国文の大系本(全集や集成などの叢書名もある)や講談社学術文庫などの口語訳がついた国文書で御好きなものや高名なものを紐解かれると良いと思います。このようなものは或る程度慣れもありますから、「枕冊子」や「更級日記」など余り浩瀚ではない書から取り組まれるのも良いでしょう。(「源氏物語」でも良いのですが、量が多く又文章にも学界で異論がある箇所が少なくないのでそれら迄追っていたら大変ですので) 後、余計な話ですが、教授なり准教授なりで親しい方を作られると良いでしょう。できれば教育と研究に熱心な方が良いでしょう。分らない時には鳥渡教えて下さいと云い易い方です。ご専門でないとかでも、それならば誰それ先生に聞くのが一番だよとか教えて下さるでしょうし、国文界の常識や本の買い方なども伺う事が出来ます。 御参考にならば幸甚です。
- TANUHACHI
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ついでに一言。 「文学部なのに」の逆は「文学部だから」となりますよね? けれども実際には文学部出身で作家になったといえる以外の人が多いことも、一方の事実です。文学部の日本文学科に在籍していたからといっても、必ずしも日本文学に関するあらゆる知識を持っているとは限りません。 夏目漱石の時代意識を理解するならば、夏目漱石が海外から日本の姿を眺めた視点に着目する必要もあり、同時に英国留学する以前と以後での変化の過程や、なぜそうなったのかを理解するには漱石の作品から辿っていく以外には適切な材料がありません。 日本文学科には前近代を専門とする講座以外に近代文学を専門として扱う講座もあるはずですから、御自身が研究してみたい対象を早めに選び出す作業も進めては如何ですか?(必修単位は必修として履修しておく必要はもちろんありますが)
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
古文が読めないんだから知識を付けるのがまず第一でしょう。特に高校の古文を抜かしてしまったのだからそこはまず自分で埋めなければいけない。 観賞だのは読めれば自分で考えられることでしょう。 観賞するのだって古文的な知識が無かったらどうにもなりません。勝手に想像力で埋めてしまって誤解や幻想で自分の創造に役立てるという事も実際にはしばしば有るのは否定しませんが。
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
誤解を招く可能性がありますので、少し補足します。 『愚管抄』を著したのは慈円であり、九条兼実が遺したのは『玉葉』です。この二つは鎌倉期の政治史や社会史そして仏教史などに関する基本的史料としてしばしば比較検証もされている代表的なものです。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
>知識を身につける方法 知識を身につける、パソコンにたとえたら、メモリーだけでCPUのないパソコンです、ポンコツにもならないガラクタです。 まず、最初に正しい日本語の感性が必要です、その上で古文の知識に応用します。 ただ、知識だけなら、塾等知識切り売りのところが最も適当かと・・・。
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
経済から日本史学に転じた変わりダネの茶飲み話程度にお聞きいただければ幸甚です。 確かに日本文学の世界を専門とされるなら、ある程度の「知識」も必要かもしれませんが、その知識がなければ古典の世界に脚を踏み入れることができないなどとはいえないでしょう。 「古典の知識」といっても、高校時代までの古文や漢文の文法や句形もあれば、作品の背景を構成する歴史的背景や貴族社会に関する知識もあります。古文の知識とは余り関係のないぶぶんですが、こうした部分が以外にも大きなウェイトを占めていることも見落とすことができないといえましょう。 『大鏡』や『愚管抄』を逐語訳しても、それは単に現代語に置き換えたとの話であって、文学理解とは相当に隔たりもあります。 慈円と九条兼実が同じ時代を記述しても、その記述の仕方に異なりがあるのはなぜかといった問題に逐語訳だけでは何の回答も出せない。 同じ『源氏物語』といっても与謝野晶子バージョンもあれば『谷崎源氏』や『寂聴源氏』もあります。辞書的な言葉を離れ言葉を愉むことによる違いがあります。 むしろ質問者様に求められる部分は、基礎的な学力よりも「対象をどう見るか」との掘り下げ方ではないのかな?と僕は感じます。 日本語学の単位を既に取得しているならば、ハ行転呼音の形成過程などの問題も既にある程度のご理解をされているとも存じます。そうした日本語学から見ての平安文学の記述特性などに目を向けられては如何でしょう。言語学的見地からのアプローチにもなりますので、より実証的研究が要求もされる領域です。文学理解よりも研究といった側面を僕はお勧めします。
- hashioogi
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進学塾というのに行ったことがないのでよく分かりませんが、そういう所で古文だけ教えてもらうというのはだめですか?
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
教材を辞書を引き引き読む、で良いんではないですか? 文献は何を使うのかわかりませんが、現代語訳とか対訳の本(「何々詳解」など)が出てたら必ず読むことでは。カッコ悪く見えても基本でしょう。学校のそばに古本屋があれば丁度あるかもしれない。 元々嫌いではないでしょうから慣れればすぐわかるようになるのでは。
>古文の知識を身につける方法を教えてください。 知識以前にまず慣れるのが早道です。 書かれている一つ一つの言葉は分からなくても、かまわず出来るだけ沢山読んで下さい。 親しみ易いのは徒然草でしょう。 方丈記はリズム感がありますので、古文特有のリズムに慣れるのには良いでしょう。 平家物語も琵琶法師による語りを主眼として書かれていますので、リズムはあります。 百人一首で和歌のリズムに慣れて下さい。 いきなり源氏などを読むとアレルギーを起こしますので注意して下さい。 言葉やリズムに慣れると、おぼろげながら個々の単語の意味が見えてきます。 その上で、辞書を使って丹念に意味を調べて下さい。 文法は最後です。 文法に基づいて書かれた古文など存在しません。 後から言語学者が勝手に理由づけしたのが文法です。 大学の勉強は知識を覚えることではありません。 思考方法を学ぶのが目的です。 この作品は何を述べているのかということを考えるのには全体を把握する必要があります。 重箱の隅をつつくような受験問題を解くのとは異なりますので注意して下さい。 偏差値などというのは何の尺度にもなりません。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
僕は、文学部でしたが、日本文学専攻ではありませんでした。通学の途中一緒になる人が国文の教授だと分かり、「鞄を持ちましょうか」などと、知り合いになり、「先生のご講義聴講してもいいですか」、「ああいいよ」と出て、ふらふらと古典に引き込まれて行きました。 『源氏物語』なら、いろんな現代語訳などがありますし、『枕草子』などは桃尻語の訳もあります。そう言うのを並べて読んでいるうちにだんだん古文の感じが摑めるのではないでしょうか。 やがて現代語より、もとの古文のほうが味がよくなれば占めたもの、乳離れです。
お礼
回答ありがとうございました。日本文学専攻ではないのに古文を学んでいたなんて素晴らしいです。やはり多くの作品に触れることが大切なんですね。
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お礼
回答ありがとうございました。方丈記読んでみます。文法は最後ですね!承知しました!後から言語学者が勝手に理由づけしたのが文法ですというのは成る程と思いました。だから、文法は難しそうな雰囲気がするのですね。