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通音から母音交替への言語現象と露出形・被覆形の語
- 通音から母音交替へと進む言語現象を説明する際に使われる「露出形・被覆形」という表現について調査しました。江戸時代以前の学者は「通音」と呼んでいたが、現代では「母音交替」という言葉でも説明されています。また、「日本語なんでも相談室」というサイトでもこの現象は「母音交替」として解説されています。
- 「露出形・被覆形」という言葉の起源や提唱者については詳しい情報がありませんでした。現代の高校生や大学生がこの言葉を習っているかについても具体的な情報は得られませんでした。しかし、言語現象の研究は進化しているため、最新の文法教育においても取り上げられている可能性はあります。
- この言語現象に関する情報は江戸時代以前から存在しており、江戸時代以前の学者は「通音」と呼んでいました。しかし、現代の言語学では「母音交替」という表現が一般的となっています。具体的な起源や提唱者については不明ですが、この現象は多くの言語で見られるため、言語学の研究分野において重要視されています。
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名詞における単純語同士を合成して複合名詞を成すに当って、前接要素となる単純語の方が音韻変化を起す場合には、一般に「転音」と呼ばれています。 http://kotobank.jp/word/%E8%BB%A2%E9%9F%B3 そして、その単独の原形の方を露出形、複合名詞となる際の音韻変化形を被覆形と呼ぶ言い方もあります。 参照:須賀一好「母音交替」の項(「日本語使い方考え方辞典」岩波書店) この「転音」については、母音交替として同行内で音通する点では「通音」に相似していますが、それは通音のようにあくまで同語同意の二種変化の枠に収まっているわけでありません。ただ、特に複合名詞を合成する際の前接語尾に限定されたものだけとして、あえて「転音(の一形態)」で呼ばれるものでしょう。
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- SPS700
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#1です。#2さんが優れた意見を述べていらっしゃるので、これは背景についての寝言です。 一番の背景となったのは石塚龍麿の説から上代日本語には母音が8つあったとする橋本進吉の意見でしょう。この実態を解明する過程で、「母音交替」に基づく内的再構を選んだ点に有坂の貢献が見られ、あくまでも上代の音韻を明らかにするのが目的でした。以後の進展は下記などにあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%BB%A3%E7%89%B9%E6%AE%8A%E4%BB%AE%E5%90%8D%E9%81%A3
お礼
有り難うございました。「上代特殊仮名遣い」については、多少は存じておりました。しかし、リンクをたどり読み進めると、実に多くの人が様々な立場から様々な発言をされていることが改めて分かりました。 「熊澤天皇」まで登場してきて、南朝の歴史から言えば、これはあり得ることだなぁと思いつつも、当時の時勢から悲しい「ロマン」に変わってしまったのかと、しみじみ思いました。
- SPS700
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1。 「露出形・被覆形」という言葉は、どのような人が言い出したのか。 露出形•被覆形は、有坂秀世の『上代音韻攷』(昭和30三省堂)の「国語にあらはれたる一種の音韻交替について」にありますが、それより前に使った人がいるかも知れません。 2。 現代高校生や大学生は、こういう文法教育を受けているのか。そういうことについてご存じの 方、教えてください。 高校や 大学によると思います。
お礼
ご回答、有り難うございました。わたしも有坂博士までは行き着いたのですが、それを継承して研究する人々があるのかも知れません。 >高校や 大学によると思います。 大学は別として、高校では教師次第でしょうね。
お礼
ご回答有り難うございました。 名詞同士を合成して複合名詞を作る場合、前提要素となる単純語(名詞)のほうが音韻変化を起こす時には、一般に「転音」と呼ばれる。 また、その単独の原形(例 アメ・サケ)の方を「露出形」、複合名詞となる際の音韻変化形(例 アマ・サカ)を「被覆形」と呼ぶ言い方もあるということですね。ただし、動詞の活用などで、同行内で変化する場合(例 カ行五段活用動詞の語尾が、カキクケコと変化する)はこの呼び方はしない、ということですね。 なかなか、研究は進んでいるのですね。勉強になりました。 なお、質問文のタイトルで「露出計」と誤った入力をしましたのでお詫びします。