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「杲して」と「○諾」の読み方
明治12年の手書き資料に「杲して」という単語が出てきましたが、読み方が分かる方いらっしゃいますか? 文脈は以下のとおりで、○のところに「杲」が入る。なお、その後が「して」だと思いますが、「メ」のように書かれているので、「め」という可能性もあります。 それから、以下で「承諾」と読んでいるところは、最初の字が「様」の右側(「木へん」がない)という字です。文脈で「承諾」にしたのですが、もし違う字のであれば教えて頂ければ幸いです。 「本校経費の事情を明示し、其額を一ヶ月一百五十円に減じて雇継云々の儀、同氏に内談を遂げたるに略(ほ)ぼ承諾の勢なり。○して一百五十円の給料なるときは校費に於ても差支無之候條前義速に御許決相成度別紙雇入条約草案相添此段及具状候也」 よろしくお願い致します。
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- garamond
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#4、#5です。 >【果シテ】然ル【トキハ】其變動タルヤ獨リ特許局ノミナラス廣ク我實業社會ニ及ホスモノニシテ受動的ニ之ヲ云ハハ却テ特許局ハ間接ニシテ實業社會ハ直接ナリト謂ハサルヘカラス http://www.tokugikon.jp/gikonshi/253kiko2.pdf >此(かく)ノ如クニシテ、【果シテ】人民可数、否数ヨリモ多キ【時ハ】、直(ただち)ニ現ニ現会解散ノ令ヲ布クコトヲ得べシ。 http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/sovereignty/odatametsuna.html
- garamond
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#4です。 「果して……ときは」の用例を一つ >果シテ此ノ場合ニ立至候トキハ卽亞細亞洲中一ノ新シキ困難ノ種子ヲ播クモノニシテ東亞是ヨリ多事ナラント相信候 ――英國の巨文島占據に關し之が對應策につき井上外務卿訓令 (明治十八年六月十三日在英河瀨公使宛) http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/pw/18850613.O1J.html 「果して然りとせば」の検索結果 https://www.google.co.jp/search?hi=ja&lr=lang_ja&ie=utf-8&tbo=1&q=%E6%9E%9C%E3%82%B7%E3%83%86%E3%80%80%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%AB#lr=lang_ja&q=%E6%9E%9C%E3%81%97%E3%81%A6%E7%84%B6%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%9B%E3%81%B0&tbs=lr:lang_1ja “もし実際にそうだとすれば”という意味です。
- garamond
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「果(はた)して」でしょう。 最近では言わなくなりましたが、昔は “もし実際にそうだったら”、“もし実際にそうなったら” といった意味で 「果して然らば」 のように言いました。 示された文では 「果して……なるときは」 ですが、同様です。 下記辞書の2の用法です。 デジタル大辞泉の解説. >はたし‐て 【果(た)して】 [副] 1 結末が予期したとおりであるさま。思ったとおり。案の定。「―みごとにやってのけた」 2 (下に仮定の表現を伴って)本当に。「―然らば真実は君の言うとおりだろう」 3 (下に疑問を表す語を伴って)いったい。「―誰が栄冠を手にするか」 http://kotobank.jp/word/%E6%9E%9C%E3%81%97%E3%81%A6?dic=daijisen&oid=14820100 最近ではほ多くの場合3、まれに1で、2はほとんど使われなくなったため、分かりにくかったものと思います。
- kine-ore
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#2です。 今日的意味合いでは漢語名詞読みの「締高で」「総額で」となりそうですが、当時の感覚からそのまま「高(たか)〆(しめ)て」の方が落ち着きそうですので、「て」⇔「で」の読み替えは取り消します。 なお余計かも知れませんが「具状〔グジョウ〕 事の次第を詳しく上申すること。」(「難字と難解語の字典」)とあります。
お礼
ご補足をありがとうございます! 私の書き方が悪かったようです。元に資料には〆の後に送り仮名がなく、そのまま「一百五十円」と続きます。 「具状」の説明もありがとうございます。本当に助かりました!
- kine-ore
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まず、「𣴎」は「ショウ・ジョウ・うけたまわる・うける」と読んで、「承」の異体字でもありますから、「承諾」の読み通りでしょう。 「杲(コウ・あきらか)」については同音同義で「高(コウ・たかし)」と通じます。 ただし「あきらか・して」や「高(コウ)して/高(たかく)して」の読みでは落ち着きません。 カタカナの「メ(め)」よりも、ここは漢字の「〆(しめ)」であれば、「高締て」となり、これ逆転同義の「締高(しめだか:合計額・総額)」と見做し、ここに同義での「総額」を当てて、「総額で」と読めるのではないでしょうか。 手書き資料とのことで、「て」⇔「で」の具合などお確かめください。 参考:前田政吉編「難字と難解語の字典」北海道出版企画センター
お礼
早速のご回答を真にありがとうございます! 教養のレベルに頭が下がります。 修士論文に使う資料なので、本当に助かりました! (この資料には、濁点が使われていないので、自分なりに付けました。間違いがあるようなので、もう一回確認します。)
- chomicat
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私見ですのでそのおつもりで。 「杲」ですか?普通は「こう」又は「ごう」ですが、「杲して」なら「あきらかにして」だろうし、〆なら「杲」は単独で「要するに」の意味で使い、その後「〆て」即ち合計で、となると思いますが。 明治初めの頃の文なら、まだまだ漢文の素養のあった人達が殆どですし、文章も漢文混じりも多かったと思います。 漢字一字をひらがなを使わず独立させて間投詞や句読点の様に使う事がありますし、現在のような句読点は文章には使はないで、手紙などは男女共「。」の代わりに「候」を使います。 又、「様」の木偏の無い文字は異体文字かも知れませんし、(手書きでは昔は良く偏や旁をはずして自己流で書いた)康煕字典か今昔文字鏡を参照すれば出てくるかもとは思います。 承諾とお読みになったのは強ち間違いでも無いと思いますが如何でしょうか? あくまで参考程度に。
お礼
早速のご回答を真にありがとうございます! 修士論文のために明治初期の資料を大量読み込んでおりまして、 ある程度慣れてはいますが、日本語が母語ではないこともあり、 難読の所は手挙げ状態になってしまいます。 字典のお勧めをありがとうございます。次はそちらにも当たってみたいと思います。
お礼
大晦日まで例文を教えてくださって誠にありがとうございます。 gooからのお知らせが届かなかったので、お礼が遅くなって申し訳ありません。 私の知識では「果たして」なのか、「高〆」なのか、まったく分からないので、論文の中で注で両方を書こうと思います。 もう一回、答えてくださってありがとうございます。