逆に、表面が濡れていると、網にくっつきますよ。
鱗は魚の皮膚なので、まるごとのままでは、皮が乾燥したところで、身はそう簡単には乾きません。
切り身は乾きます。
特に、海の魚は塩分の浸透圧から身を守らないと、体液が全部水中に出てしまい、生きながら干物になってしまうので、ぬめりという保湿成分に包まれて水分を皮の外に放出しません。川魚は体内にどんどん水が入ってきてふやけてしまうので、腎臓が発達しています。
さらに魚屋さんの魚たちは死んでいるので、この腎機能が働かないので、氷水でキンキンに腐敗を止めないと、ぬるい水に漬けるとふやけて腐ります。
だから干物は開いて強い塩水に漬けて水が出るように下準備してから干します。そうしないと表面だけ乾いて中が生乾きで腐るし、
一夜干しのように絶妙に水分が飛んだほうが味が強くなりますし、天日干しするのは、表面だけを一気に殺菌乾燥させて、中の水分を閉じ込める意味があります。
棒だらのようにカラカラに干しあげるには風通しよく陰干ししないと不可能です。
パック詰めも、海水から揚げたままラッピングしているので、手で触ったりこすれたりして皮の表面が汚染されますし、蒸れて細菌が繁殖しやすい状態になっているので、パック詰めが決していい状態なわけでもありません。手が汚れないから棚から手に取りやすいだけ。
だからといって、スーパーか数少ない魚屋さんでしか買えないわけで、選択の余地はあまりありませんので、
なんとなく良さそうと惰性で思うよりは、なんでだろう?とちょっと考えてみるのはいいことです。
お礼
どうもありがとうございました。