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利率と利回りの違いについて(日経新聞より)

利率と利回りの違いについて、7/17の日経新聞(20面)に以下のような記載があります。 「額面100ドルで購入しても110ドルで途中売却すれば、元本の差益が上乗せされるので、所有期間の利回りは表面利率よりも高くなる」 これは具体的にどのようなことなのでしょうか? よろしくお願いします。

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noname#212174
noname#212174
回答No.2

>これは具体的にどのようなことなのでしょうか? 日経新聞が手元にないので「一般論」になります。 ざっくり言えば、「利回り」というのは、「金利による利益」以外の「損益」も含めた【トータル】での「利益の割合」というような意味です。 『利回り』 http://kotobank.jp/word/%E5%88%A9%E5%9B%9E%E3%82%8A --- いわゆる「債券」は、「額面の金額」と「利率(金利)」が発行時のまま変わりませんが、満期(償還)までの間も投資家同士で「売買」が行われます。 とうぜん、「いくらで売るか?」「いくらで買うか?」で「損得」が変わりますので、「売買価格(取引価格)」と「額面金額」には違いが生じます。 --- たとえば、市中の(金融市場の)金利が2%くらいの時に、それに合わせて「額面100円」「利率2%」で発行された債券があるとします。 その後、市中の金利が上昇して3%になったとすると、「金利2%の債券」を額面(100円)で買うと「損」ですから、「利率3%の債券」と同程度の利回りになるように「ディスカウント」しないと買ってくれる人はいません。 --- これとは逆に、市中の金利が下落して1%になったとすると、「金利2%の債券」を額面(100円)で買えるなら「得」ですから、「利率1%の債券」と同程度の利回りになるように「プレミアム」を付けても買い手は付きます。 --- このようにして、「債券の市場価格」は、市場金利に合わせて常に変動することになります。 ですから、株式などと同じように「安い時に買って、高くなったら売る」「高い時に売って、安くなったら買い戻す」という利益の出し方が可能です。 そうやって発行後に途中売却したり、買ったりした債券は、「売値(買値)と額面金額が違う」場合がほとんどですから、「実質的な損益」は、(「債券の額面や利率」ではなく)「利回り」という考え方でなければ分からないわけです。 『日本国債 先物(10年物)』 http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0435 (備考) ※「個人向け国債」のように、「投資家同士の売買」ができない債券もあります。 『財務省>国債の満期より前に換金することは可能ですか』 http://www.mof.go.jp/faq/jgbs/04bh.htm

taka1012
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 『利回り』のリンクはわかりやすいですね。 また、以下のご説明のおかげで、債権と銀行の定期預金との違いがわかり勉強になりました。 「いわゆる「債券」は、「額面の金額」と「利率(金利)」が発行時のまま変わりませんが、満期(償還)までの間も投資家同士で「売買」が行われます。」

その他の回答 (2)

  • simotani
  • ベストアンサー率37% (1893/5080)
回答No.3

これは債券投資のケースです。 債券は中途解約が一切出来ません。従って満期前に資金を必要とする場合は時価で売却します(逆に言えば途中で時価で買う事も可能です)。 時価と云うのは、日々の金利変動を価格で調整する事を意味します。10年満期の国債を残存5年で売却した場合、新規の5年国債の利回りと比較して高い金利が付いています(平成25年現在過去5年で一番低いクーポンでも年利0.6%です)から新規の国債と同じ利回りになるように売却価格にプレミアムが付きます。 一方アベノミクスで物価が年2%上昇するならば、年2%に債券利回りも改訂されます。この場合はクーポンが低い分売却価格が低下する訳です。 このように新発債と既発債で運用利回りに差がないように価格調整されます(差がある場合は利回りが低い債券を売り、高い債券を買う裁定取引が行われます)。 利回りとは満期迄保有する場合の最終利回り、新規発行の際の新発利回り、売買差損益を反映した投資期間利回りがあります。中途の売買価格は最終利回りで決定しますから逆に投資期間利回りは投資期間に比例するとは限りません。

taka1012
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。

noname#185162
noname#185162
回答No.1

例1)額面100ドル、利率1%/年、1年後満期だった場合、 1年後の満期では、100ドル×年利1%(単利と仮定)=101ドル (実際の債券は半年ごとのクーポン制ですが、ここでは単利計算しました) 例2)>「額面100ドルで購入しても110ドルで途中売却すれば、元本の差益が上乗せされるので、所有期間の利回りは表面利率よりも高くなる」 債券取引期間中に債券が値上がりして、額面100ドルを110ドルで取引されている場合、利率1%、1年後満期の条件は例1と同じ 110ドル(売値)+100ドル×年利1%の日割り分=110ドル以上 例1)と例2)の差額、110ドル以上(例2)-101ドル(例1)=9ドル以上の儲け ↑表面利率より、利回り(利率+差益)のほうが高くなるという事です。

taka1012
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 具体的に説明していただいたので、理解できました。

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