これは「宗教法人格」が、どの単位で構成されているかを考えると理解しやすいと思います。
引き合いに仏教の場合を考えると、仏教の場合は、各々のお寺が「宗教法人」となっています。ですから、その住職などの役職は、他からの指示を受けることなく、個々のお寺自身が決めることが多く、通常は、親から子へと世襲になっているケースが多いと思います。後継者が絶えたりした場合は、宗派の本山などに相談して、よそから入る場合もあります。勿論、本山のお寺の「管長」などの役職は、その宗派の中での何らかのシステムにより、選ばれることもあり、終身ではなく、生存中でも交代のケースが多いようですね。
これに対して、カトリック教会の場合は、個々の教会ではなく、日本に地区割りで16ある「教区」単位で「宗教法人」となっており、教区長(東京・大阪・長崎教区の場合「大司教」、その他の教区長は「司教」)に人事権があります。
又、教会によっては、「教区」ではなく、「修道会」(イエズス会、サレジオ会、フランシスコ会、カルメル会、シトー会(トラピスト)など)が設立している教会もあり、これらの教会の人事権は、当該修道会の「上長」が握っているようです。
更に、教区を超えた異動や、「教区」←→「修道会」間の異動などもあり、それを実施するに当たっては関係者間の協議が行われるものと思われます。
一般会社と同じく、カトリックの聖職者と言えども人間ですから、教会の土地柄や信者との相性もあり、定期的に人心を一新して、司牧に当たらせるというのが、異動の目的と思われます。
又、年齢についてですが、神父に叙階するに当たっては終身請願を立てているので、それを破って辞めない限りは、死ぬまで「神父」のままです。唯、教会の「主任神父」の定年は、通常75歳で、以降は「協力司祭」などとなって協会運営をサポートしたり、神父専用の介護施設などで、余生を送ることになります。
日本では、段々神父へのなり手がなくなり、複数の教会を掛け持ちしたり、一人で教会を切り盛りしなくてはならないなど、神父の負担が増えており、多くの外国人の神父の助力も得ているのが現状です。
お礼
なるほど。。。やっぱり「移動」があるのですね・・・。 前神父様と現神父様 お二人とお話させて頂きましたが、 前神父様のほうは、神父様!っという感じで ほっとしてお話できるのですが 現神父様がフツーなんです・・・ 信徒とも、両者共タメ口で話しますし・・・。 交代後に教会に導かれたので、これも神の思し召しですかね・・・ ありがとうございました。