こんにちは。
あまり詳しくはありませんが、知っている範囲で参考までに。
記憶は、大脳の神経細胞(ニューロン)同士の結合「ニューロン・ネットワーク」として保存されると言われてますよね。思い出すということは、そのネットワークに従った経路で神経信号が流れるということだと思います。実際にはどのくらい複雑なシステムであるのかはまるで分かりませんが、脳の中で、概ねひとつのニューロン・ネットワークがひとつの記憶に対応すると考えると、話を少し単純にできるのではないでしょうか。
しかしながら、子供の頃の記憶が、そのようなひとつのネットワークだと言い切ってしまうわけにもゆきません。
我々は、物を見て判断するとき、まず、その全てではなく、形や現象の特徴だけをディフォメし、バラバラな情報として取り入れます。「縦の線」「斜めの線」「丸い輪郭」「赤い色」といった具合です。そして、その情報を脳の記憶と照らし合わせて整理、判断します。
例えば、「丸い、赤い、美味しい」=「あっ、リンゴだ!」となります。
このように、記憶もかなり単純なユニットとしてデーター・ベースのように蓄えられていると考えられますし、脳に蓄えられている「赤い色」といった情報は、単純であるが故に、他の事柄の認識という作業でも共有が可能になります。従って記憶とは、「単独」「共有」「反意」といった複雑のユニットやネットワークの絡み合いが、関連性を持った働きによって再現される、結局、極めて複雑なものということになります。
ですから、子供の頃の記憶も、「赤い服」、「夏休み」、「田舎」といった大まかな組み合わせから、更に細かい階層に分岐できると思います。そして、そのような部品が出揃って、初めて思い出として蘇ります。それが、赤い服、夏休み、などといったキーワードに伴って起こるといった経験は誰にでもあると思いますし、そのキーワードが、自分でも気に止めなかった無意識の中からの刺激、呼び掛けであった場合は、「不意に思い出す」といった感覚を味わうことになります。
ですが、こんな風に大変たくさんの要素を一遍に取り扱うのですから、あちらこちらで部品の欠落や、選び間違いといったトラブルが起きます。昔の記憶が不確かなのは、そのためではないでしょうか。
記憶に就いて、私はこのように考えます。
ですが、では、どうしてそのようなバラバラなユニットが複雑な関連性を持って管理されるのかということになると、ちょっと説明できません(ごめんなさい)。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。 話をシンプルにして「赤い色」は脳のなかでどのようにして 記憶されているのでしょうか?