複写機技術の流出について

質問

シャープがサムスンと提携するそうですが、
それにより、日本の独壇場であった複写機の技術が
韓国に流出してしまうかもしれないという話を聞きました。
そこで質問があります。

【1. 現状について】

経済や経営について疎いので良く分からないのですが、
今回のシャープとサムスンの提携によって
実際に複写機技術の流出は起こるのでしょうか？
「複写機事業については今回の提携とは別物なので現状では流出はない」とか
「なし崩し的にサムスンに技術が奪われてしまう可能性は高い」
といった話も聞きますが、いまいち良く分かりません。

【2.政府や国内企業の対応について】

複写機技術が流出した場合、液晶の二の舞になって
他の国内企業も大打撃を受けることになるのではないかと心配しているのですが、
何故最終的に政府や他の国内企業による救済にいたらなかったのでしょうか？
複写機の技術を守ることは、短期的にはマイナスであっても
長期的に見ればプラスであるような気がするのですが…。
(手を差し伸べたくても出来ない問題があった？)

【3.技術が流出した場合の展開について】

もし複写機技術が流出した場合、また液晶と同じようなことが起こるのでしょうか？
「同様の事態が起きる」、または「同じにはならない」という予測について、
具体的な根拠を挙げて解説して頂ける方がいましたら
ご教授頂けると大変ありがたいです。
(個人的には、円安であったり、日本の経営者が過去に学んでいたりと状況が異なるので
液晶と全く同じにはならないという漠然とした期待はあるのですが…。)

回答No.3

tanuki4u · ベストアンサー

http://www.nri.co.jp/souhatsu/research/2009/pdf/act200912_01.pdf

P21
　複写機分野で日本企業が比較優位にはならないであろうと　2009年段階での予想です。

http://careerconnection.jp/biz/studycom/content_186.html
2012年の記事ではすでに差別化できないと指摘している

複写機技術の流出　＜　これはタイミング的には1990年代後半くらいのはなしではないかな、問題なるとしたら。

複写機の産業としての重要性は　複写機＜液晶＜半導体　
基本的には現在の日本産業の強みは、部品です。組立は人件費依存が強まるので、日本が強くなれない。

半導体と液晶を部品として搭載していない複写機はありえないが
半導体と液晶を部品としている複写機以外の製品は山ほどある

お礼

なるほど。
複写機の事業は既に数年前から斜陽傾向にあることが
指摘されているのですね。

> 半導体と液晶を部品として搭載していない複写機はありえないが
> 半導体と液晶を部品としている複写機以外の製品は山ほどある

これを聞いて、半導体や液晶と複写機とでは
インパクトに大きな違いがあるということが良く理解出来ました。

どうも表面的な部分だけ見てしまうと
「また液晶のような事態が起こるのではないか」と
つい骨髄反射的に不安に思ってしまうのですが、
こうやって背景が分かってくると
違う見方が出来るようになってきました。

回答ありがとうございました！

回答No.2

SPROCKETER

技術特許に関して知らないのではないでしょうか。

　日本の先端技術も元を正せば、米国の技術特許を買い取って得たものが多いのが実態です。購入した技術を改良して独自技術にしたものがほとんどです。

　なぜ、技術特許を競争相手の国に売るのかと言えば、特許として持っていても利益が減るばかりで価値が無くなったものは第三者に売った方が利益が大きいからです。今までに中国や韓国などに売り渡した技術特許は数多くあり、技術特許を買い取った国から生産された家電製品が大量に逆輸入されている例が多いのが実態です。

　昔は２０万円もした電子レンジが、今では破格の安さで買えるようになったのは、中国や韓国での生産が始まってからですし、他にもタイやマレーシアでも生産されている家電製品が数多くあります。

　複写機の技術特許も寿命を迎えたという事なのでしょう。古い技術は売り、新しい技術を開発して競争に生き残っていかなければならないのが現実です。

　パソコンやゲーム機を考えてみればわかりやすいですが、ＰＣ９８０１やファミコンのような絶版となった技術特許を持っていても、利益には繋がりませんが、買ってくれる第三国の企業に売れば、まとまったお金になる例はあります。それが競争相手国の企業であってもです。

　もし、技術特許を売らずにいれば、同種の技術を持つ他国の企業が技術特許を売り、買い手がいなくなるだけです。

お礼

なるほど～。
複写機の技術はもう落ち目なので、
買い手がいるうちに売ってしまおうということなんですね。
ネットで、コンビニにあるコピー機が今後
全てサムスン製になる日も近いというような話を読んだので、
それって結構大きな話だなぁと思ったのですが何となく理解出来ました。
液晶の時にあれ程問題になったのは、
新しい技術を簡単に渡してしまったからという理解で良いでしょうかね？

そうすると、複合機を製造している他の国内メーカーは
“売り時を逃した”ということなんでしょうか？

回答ありがとうございました！

回答No.1

hirama_24

複写機の技術なんて10年も前の技術です、今更(^_^;

お礼

回答ありがとうございます！

複写機の技術って10年も前のものなんですね。
ということは、海外の企業は日本の10年前の技術にも
追いつけていないということでしょうか？
(そもそも複写機の事業に関心のある企業がなかっただけ？)

10年前の技術であっても、それが利益を生み出すのであれば
守る価値はあると思うのですがいかがでしょうか？
(自分が思っている程利益になる事業ではない？)

また、複写機の技術を足掛かりにして
カメラなど他の分野に影響を与えるということはないのでしょうか？
(サムスンは日本の光学系技術が
喉から欲しくてたまらないというような話を聞いたことがありますが、
今回の話にはつながらないでしょうかね？)