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組織化された集団と個人集団の戦力の差。
何故組織化された集団は個人集団より強いのでしょうか? 例えば元寇の時に日本の武士が戦闘において圧倒されたのは日本勢が個人戦法中心だったのに対し相手は組織化された集団戦法で迫ったからだと記憶しています。 組織化された集団が個人集団より強いのは歴史を見れば分かるのですが、未だ自分の中で納得できる理由が見つかっていません。 当たり前な質問ですいませんが、誰か教えて下さいませんか??
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戦闘が分業化できるからですよ 尚、質問者はある一定の年齢の方だと思いますけど 確かに昔の教科書では『元寇の時に日本の武士が戦闘において圧倒されたのは日本勢が個人戦法中心だったのに対し相手は組織化された集団戦法~』と書かれていました。 しかし最新の教科書ではそれは誤りであり、次第に削除されました。 今ではお互い集団戦闘であったというのが通説です (以下 その補足) 『蒙古襲来絵詞』に描かれた鎌倉武士たちは誰一人として元軍に一騎討ちを挑んだりはしませんが、通説では「やあやあ我こそは・・・」と名乗りを上げて一騎討ちを挑んだことになっています。 それは、『蒙古襲来絵詞』と並んで元寇の戦闘経過を記した基本資料の一つである『八幡愚童訓』に、鎌倉武士たちが「元軍に名乗りを上げて一人ずつ戦った」と解釈できる文章があるからです。 『八幡愚童訓』には多くの異本があるのですが、よく歴史書などで引用されているのは岩波書店の日本思想大系20『寺社縁起』に収められているもので、これは鎌倉末期の写本と考えられている『菊大路本』を底本としています。 『日本ノ戦ノ如ク、相互二名乗リ合テ、高名不覚ハ一人宛ノ勝負ト思フ処、此合戦ハ大勢一度ニ寄合テ、足手ノ働ク処ニ我モ我モト取リ付テ押殺シ、虜リケリ。是故懸ケ入ル程ノ日本人漏レル者コソ無リケリ』 (『八幡愚童訓』) この『日本ノ戦ノ如ク、相互二名乗リ合テ、高名不覚ハ一人宛ノ勝負ト思フ処』という文章を唯一の根拠として、鎌倉武士が一騎討ち戦法で元軍と戦ったことになっているのです。 『八幡愚童訓』の異本の一つに、江戸後期の国学者・歌人の橘守部に所蔵されていた『八幡ノ蒙古記』があります。 橘守部によれば、これは元寇の一部始終を目のあたりにした箱崎八幡宮の社官留守図書允定秀によって正応2年(1289年)に書かれたもので、『八幡愚童訓』の原本とのことです。 三弥井書店から出版されている小野尚志・著『八幡愚童訓諸本研究 論考と資料』の中に翻刻されたものが収められています。 例の『八幡愚童訓』で一騎討ち戦法の根拠とされている文章は、『八幡ノ蒙古記』では『日本の軍の如く、相互に名のりあひ、高名せすんは、一命かきり勝負とおもふ処に』となっています。 「日本ノ戦ノ如ク」ではなく「日本の軍の如く」、「高名不覚ハ一人宛ノ勝負」ではなく「高名せすんは、一命かきり勝負」なのです。 これは一騎討ち戦法を意味する文章ではありません。 何故なら『蒙古襲来絵詞』の中で、日本の軍は相互に名乗り合っているからです。 『葦毛なる馬に紫逆沢瀉の鎧に紅の母衣懸けたる武者、其の勢百余騎計りと見へて、凶徒の陣をてやぶり、賊徒追ひ落として、首二、太刀と薙刀の先に貫きて、左右に持たせてま□□□と由々しく見へしに、「誰にて渡らせ給候ぞ。涼しくこそ見え候へ」と申に、「肥後国菊池次郎武房と申す者に候。斯く仰せられ候は誰ぞ」と問ふ。「同じき内、竹崎五郎兵衛季長駆け候。御覧候へ」と申て馳せ向かふ。』 (『蒙古襲来絵詞』) このように戦場で味方同士の武士たちが名乗り合うのは、自分の名前を覚えてもらうことによって、後の恩賞請求の際に証人となってもらうためです。 鎌倉武士たちは、「元軍に名乗りを上げて一人ずつ戦った」のではなく、「日本軍同士で名乗りあって証人となり、高名のために一命を賭して戦った」のです。 恐らく、『八幡ノ蒙古記』を資料として『八幡愚童訓』が作成された際に、文章の意味が変わってしまったものと思われます。 実際には、文永の役で鎌倉武士たちは、一騎討ち戦法ではなく、集団戦法を用いて元軍と戦っていました。 『八幡ノ蒙古記』には、姪の浜に上陸した元軍が、赤坂で菊池次郎武房の集団戦法によって撃破されるようすが記されています。
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- hekiyu
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組織化することにより、パワーを集中し、かつ 効率よく動かすことができるようになるから だと思います。 つまり、1+1=2 ですが、組織化する ことにより 1+1 を3、4にすることが 可能になります。 あるいは、1+1 が組織化すると 計算通り 2,になりますが、個人の集合では 1+1 が0,5に なったりするからだと説明できます。 個人の集合体では、戦っている奴もいれば ウロウロしているだけ、という奴もいて、てんでバラバラ で、力を集中し、効率化できません。 組織化されると、一匹の怪獣としての力を発揮できます。 これを国家に当てはめて、国家をレヴィアタンという 怪獣に例えたこともあります。 ある中国人の学者が日本人と中国人を20年にわたって 比較研究したことがありました。 頭の良さ、行動力等々、数百項目に分けて調査したので すが、特別な違いは見つかりませんでした。 一部、行動力などで、中国人の優位性が認められただけです。 それで件の学者は頭を抱えました。 「じゃあ、どうして中国人は日本人に負けるのだ?」 それに対して、台湾の小説家が答えを出しました。 「中国人は、一人一人は竜であり、日本人はブタだ。 しかし、三人集まると中国人はブタになり、 日本人は竜になる」 つまり、集団になると中国人は互いの足を引っ張るなど して協力しないが、 日本人はお互いに協力して、集団としての力を引き出せる ということです。
お礼
組織は石積み、と言うイメージを回答内容から受けました。 全体を計算して積み上げれば石垣になるが、計算しなければ岩山と言う事がhekiyuさんの言う、「同じ1+1でも出る答えの違い」なのですねー、はぁ、納得。 ありがとうございました、お陰でいいイメージを得られました!
お礼
分業!! まさにそれが戦力に差を出していたのですね、すっきりしました。 そして元寇についても分かりやすく説明して頂きいろんな謎が腑に落ちました、どうもありがとうございます。 やはり歴史物についてはいろんな人の解釈を見なければ誤解を生む可能性が大きいですねー。。。