3.11の被災地で営業している不動産屋です。
20mも離れているならば、都市部なら隣地ですよ(笑)建物には影響ありません。
建物自体の記載は他の方が書かれていますので、省略します。
同規模の地震が来たと仮定すると、丁度写真に写されている角部分は必ず損傷するでしょう。力が一番かかってしまう部分で、逃げ場が無く、それにより何らかの損傷は受けるはずです。
この手の土留めは、土留め裏の裏込め(石など水がたまらないようスムーズに抜けるように石などを詰め込みます)の施工が一番のポイントです。が外部からの判断はつきません。
雨が降っていないのに、土留め下部から水が染み出している、降雨時に排水パイプから土の混ざった茶色の排水があるなどの場合は要注意です。
また地震による土留めの崩壊は、それ自体の耐力よりも、写真で説明すると道路の一部が地震により地盤沈下して、それにより当然に宅盤が下がる事により起きる事案がほとんどです。場所によっては数十センチ単位で下がりましたから、ひとたまりもありませんでした。
これはその土地や前面道路などの造成前の地勢や造成方法などがわかりませんと、何とも判断が付かない類の問題です。
ただ揺れて崩れることは少ないのです。上記のように普段から水がたまり、地盤がゆるく、土留め裏がぬかるんだ状態で大きな力が加わると崩壊するという認識をもたれたほうがよく、力だけでの損傷だと、石が多少崩落したり、全体にひびが入る程度です。
また、前面道路がマンホール部分だけ高くなっており波打っているような状態ですと、道路の地盤は不安定でやわらかいと思ってください。
幸いなのは、道路に面しているので、損傷を受けての改修工事も施工は難しくない点ですが、8mぐらいの高さがある部分もあるということが、長さがわかりませんが、相当の費用を要します。
解体して新しく土留めを造作したり、損傷が軽微ならH鋼で地中に楔を打つ施工法などもあり、色々ですが、少なくとも数百万~千万単位の支出にはなりますので、それなりの覚悟は必要でしょう。
質問者さんの代で大丈夫でも次の代には要改修は、必ず避けて通れないことかと。
改修費等も将来負担が覚悟できるならば良いでしょうし、将来的にも予算的に無理ならば、やめた方が良いでしょう。
お礼
ありがとうございます。 実はこのよう壁の写真はほんの一部でして、北側はさらに高くなっております。 角のところは少し割れ目もあり危険かもしれません。 この土地はやめておこうかと思います。
補足
みなさんの回答は大変参考になりました。 その中でも被災地でのご経験で回答いただいた方をベストアンサーとさせていただきます。