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日銀の量的緩和と銀行の融資について
中小企業を経営しています。 先月、黒田日銀総裁が市場が驚くほどの量的緩和を発表されました。 これにより、銀行は融資に対し今までより積極的になるのでしょうか? 円滑化法が終了した後のこの緩和で、どうなっていくのか、どなたか見解をお教えください。 ちなみに当社は円滑化法を利用していませんが、追加融資をお願いしようと思っております。
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量的緩和をやっても無意味だと思っています。 これまでのマスコミの報道・解説が正しいなら、銀行が国債を買っていたのは、「安心できる、安全な投資先がなかったから」です。 仮に、高い金利を取れるし確実に返済してもらえる貸出先がたくさんあるのに、国が銀行に命令して無理矢理国債を買わせていたのなら、日銀がその国債を買い取って銀行に現金を渡せば、「待ってました」とばかりに貸し出しを始めるでしょう。がしかし、そうじゃなかったんです。 確実に返済してもらえる企業がなかったから、銀行は国債を自発的に買っていたんですねぇ。 安全な貸し付け先がなかったから、しかたがないので買っていた国債を、日銀が強制的に買い取って現金を銀行に環流させても、確実に返済してもらえる企業が増えないかぎり、貸し出しは怖くて出来ません。 景気がよくなるなどして、「安心して貸し出しできる企業が増えること」が、貸し出しが増える大前提になります。そういう企業が増えないかぎり、金庫に現金が山積みされていても貸し出しはしません。 赤字企業など、貸せば貸すほど損をするなら、誰が貸しますか?だれも貸しません。銀行だって同じです。 昔は「土地神話」があって、赤字企業でも、土地を担保に取りさえすれば銀行が損をすることはなかったので安心して貸すことができたのですが、大蔵省の知恵足らずな官僚どもがバブルに「総量規制」という名の核ミサイルをぶち込んで土地神話ごとバブルを破壊しました。 それでその後、土地の有無は「お金を貸すか貸さないか」の判断基準にならなくなりました。企業の収益見通しを基準に、おそるおそる貸して良いか悪いか判断することになったのです。 そこで問題は、質問者さんの会社はこれから景気が良くなって利益が増大しそうかどうか、です。言い換えれば、確実に返済してもらえそうか、確実に利息を払ってもらえそうか、です。 確実に元利を払ってもらえそうなら、銀行は「お金を借りてくれ」と言ってくるでしょうし、逆に斜陽産業で、今後もどんどん利益が減ると見込まれれば絶対に貸しません。むしろ貸しはがしをするでしょう。 質問者さんの会社は、その間の、どの位置に存在するのかによって銀行の態度は変わってくるでしょうね。
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- adobe_san
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市場にお金が沢山出回るので「インフレ」が始まる。 そのインフレにご質問者様の会社が対応できるかは別問題。 >追加融資をお願いしようと思っております。 これも別問題。 湯水のようにお金貸す時代は「バブル」と言って大昔に終わりました。 担保無ければお金借りれないのは一緒。
お礼
ご回答、ありがとうございました。
お礼
なるほど、本当に分かりやすいご回答有難うございました。弊社はとりあえず現状はメインバンクさんにバックアップいただいており、また、来期は増収増益を確保できる予定です。 ただ、この金融緩和で融資基準が下がるのかが、すごく気になっておりました。今までと変わらないという事ですね。これからも地道に参ります。 本当にありがとうございました。