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ポストペイは、なぜPiTaPaだけ?
PiTaPaのサービスって、すごく便利そうですよね。 定期券の値段に達するまでは通常料金で、達したら定期料金で頭打ちなど、実績ベース(後付け)のサービスがいっぱい。 さらに余計なチャージをしなくていい。 ほかの交通系ICカードは、どうしてこのようなサービスをしてくれないのでしょうか? #岡山まで来てる、もう一足、PASPYエリアまで来ようよ!!
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これ、実は「逆転の発想」でこうなっちゃったんです。 もともとPitapaは「スルッと関西」のエリアで適用するICカード として開発されたため、「カードに1円でも残っていれば、改札 を通り抜けることが出来る」ことが前提だったんです。 ところが、これを実現するためには、改札内にカードチャージ の機械を置いておかないとダメなんですが、Pitapaシステム を開発する段階で、関西民鉄は磁気カード改札の更新に お金を使い切っていたため、新たな投資を「可能な限り」したく なかったんです。 さらに言えば、Pitapaに限らずこの手のカードのシステムは、 料金収納部分のシステム開発負荷が大きく、その開発負荷も 関西民鉄は負担したくなかったんです。 だもんでPitapaは、お金のかかる料金収納システムをカード 会社に丸投げしてしまうことで、改札内にカードチャージ機を 置かないで済ませることと、開発負荷を半分以下にすることを 同時に成立させたんです。 ・・・SUICAに比べて1ケタ安かったそうですよ>Piata導入費 ちなみに、PitapaはSUICAとは違い、磁気カードの全面置換 を期待してなかったそうです。そのため、各駅の自動改札も 全部がICカード対応には未だになっていません。この面も 「金がないので導入費用をケチりたかった」せいなんです。 ちなみに、同じ理由で拡販も自己負担じゃなく、カード会社に おんぶにだっこだったんです。結果として、カード会社の後付け サービスも可能になった・・・という有利さもあったんですが。 ということで、Pitapa以外の交通系ICカードと、Pitapaは、 かなり性格が違うんで、他社ではPitapa同様なサービスは ちょっと難しいんじゃないかと思います。 まあ、Pitapa以外の交通カードシステムは、SUICAのコピー ですから、JR東日本(=SUICA)が「したくない」と言えば、出来 ない可能性が大きい・・・という問題もありますけど。
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- PAP
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PiTaPaの方がネットに答えているサイトがありました。 サイトは「Business Media 誠」というサイトです。会社は"ITmedia.com"です。 こちらの紹介を。 PiTaPaはなぜ“ポストペイ方式”なのか――スルッとKANSAIに聞く(前編) http://bizmakoto.jp/bizmobile/articles/0604/10/news015.html 優れたサービスは「関西のお客さん」が育てる――スルッとKANSAIに聞く(後編) http://bizmakoto.jp/bizmobile/articles/0604/12/news005.html 上記をお読みになると、ある程度の知見は得られるかと思います。 ともに”2006年04月”の記事ですので、今のように共通化利用の始まるかなり前、ある意味黎明期の記事とはなりますが、一考に値するかと思います。 もちろんPiTaPaのもとになったスルッとKANSAIの方へのインタビューですから、どの程度現状を予想できているかはわかりませんが、導入当時のお話として考えて下さい。 現在は共通化の実施により、「近くの鉄道」のカードより、「便利でお得になるカード」という選択肢もありましょうし、逆に、どこでも一緒だから「近くの鉄道のカードでいいや」となるかもしれません。 各事業者の懐具合に加えて、ばらばらにスタートしたことも影響しているのかもしれませんね。 関西人のお金に対する考え方なども影響しているのかも・・・ 以上、ご参考になれば幸いです。
お礼
面白い読み物でした。ありがとうございます。 まさにその通り、PASPYは、残額が電車なりバスに乗るまでわからない。乗った時に残額が出るが、見落とした、さあ、チャージすべきかどうか?その時に1000円札がない、まずい....('_') 後付けサービス以外にも、ほんとポストペイは便利なシステムで、うらやましい次第です。 岡山まで来ても、笠松を超えられないか.......
- mer-lion
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ポストペイというシステムはクレジットカードそのものですので、与信審査が必要になります。 このために、カードを即時発行出来ず申込みから発行まで時間がかかること、審査により発行が認められない人も出てきます。 また、審査や利用代金の収納などにかかるコストもカード発行会社に発生します。これらの費用は交通事業者がカード発行会社に支払いますので、交通事業者の負担が大きくなります。 クレジットカードですから、高校生以下だと本人名義では発行が出来ません。親の家族カードとして機能制限付き(ショッピング利用不可)のカードは持てますが、親もPiTaPaを持つ必要があります。親が頻繁に鉄道やバスを使っているのならともかく、ほとんど使っていない場合は親のカードを作ってもらうことは難しくなります。 高校生の通学が利用の主体となっているような地方の交通事業者だと、ポストペイのカードを導入するメリットは何もないですね。 PiTaPaを導入しているバス会社の大半は、自社独自の定期券機能を付けられるプリペイドタイプのICカードを並行して発行していることからも、PiTaPaだけでは顧客の要望に対応出来ていないということがわかります。 また、PiTaPaの区間指定割引は1ヶ月定期の運賃を頭打ちの価格にしている事業者が多く、3ヶ月や6ヶ月の定期券と比較すると高くなってしまうという事例がほとんどです。このため、実際にはあまり利用されておらず、京阪や近鉄のようにICOCA定期券を販売している会社もあります。 プリペイド式のICカードでもポイント制度を導入していたり、チャージ時に一定額のプレミアムを付けたり、ICカード利用時には現金利用時より安くする(PASPYはこの方式ですね)など割引を実施している例はありますので、ポストペイでなくてもそれに近いサービスは実現出来ますので。
お礼
毎月出勤日数を見て、定期が得か、PASPYが得かを考えて定期を買うのですけど、これを考えずに勝手にやってくれるメリットや、いまだ理解できない大阪地下鉄のPiTaPa割引なんてとっても魅力に見えます。(関係ないのであまり理解しようとしないのですけど) でも、そうですよね、クレジットがネックですね。
- ALF7001
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普及させづらいからです。 チャージ方式は先払いなので磁気カード(プリペイドカード)の延長で導入できます。しかし、ポストペイ方式は後払い。つまり、事実上クレジットカードなので入会審査があります。子供はもちろん、大人でも支払い能力がない人は入会すらできません。 誰でも購入できるチャージ方式のICカードが普及して、磁気カードがサービス終了になった他のエリアに対して、PiTaPaを導入している関西私鉄エリアで磁気カード(スルッとKANSAIカード)が廃止されないのはICカードへの移行が進んでいない証拠です。 チャージ方式とポストペイ方式を並行して導入するにはコストがかかるため、今後ポストペイ方式が広がることは難しいと思われます。VIEW Suicaカードのようにクレジット一体型カードで、チャージの手間を省くオートチャージサービスは導入されています。
お礼
確かに、PASPYエリアは、磁気カードが撤廃されました。 そうですね、誰でもが持てないっていうデメリットがありますね。 ありがとうございます。
お礼
すごいです.......逆転の発想ですか? ちょっと感激しました。 それと大阪らしいというか、なんというか、東の言うこと聞くかってところもあったりして? ありがとうございます。
補足
PASPY誕生の秘話ありがとうございました。 ちょっと感動したりして..... ダイジェストにまとめていただいたので、ベストにさせていただきます。