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なぜ、松本智津夫被告の弁護団は辞めるのに控訴するのですか?
2/27にオウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告(4/8)の判決公判あり、小川正持(しょうじ)裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。弁護団は同日控訴し、全員が控訴審の弁護は受任しない方針を明らかにした。 でも、なぜなのでしょう?辞めるんだったら控訴するのは無責任では? 被告が何にも言わないんだったら、このまま死刑を確定させれば良いのに。 そうなったら松本智津夫被告も焦って何かしゃべる気になるかもしれないのに。 なぜ、弁護団は辞めるのに控訴するのですか? 教えてください。
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なぜ控訴するかというのは、他の方も書かれているように、事実関係を争って無罪を主張している以上、弁護人としてなしうることは全部やるということだろうと思います。 それなのになぜ全員辞任するかというのは、どのような事情があるのかわからないのでなんとも言いようがありません。 ただ、もし#3の方が書かれているように時間稼ぎというのが目的であるとすれば、無責任と言われてもしかたがないと思います。 どのような被告人であれ、その正当な利益を最大限に保護するのが弁護士の役割であることはもちろんですが、裁判を無駄に引き延ばすことは被告人の正当な利益とはいえないでしょう。刑事裁判は長くかかればかかるほど被告人の利益になるという考え方自体が考え直されるべきだと思います。
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個人的な感情としては別として、控訴は、被告人の人権を守るべき立場の弁護人としては当然でしょう。 全員辞めるというのは、国会での牛歩戦術と同じ意味合いで、無駄とわかっていても取る裁判戦術です。全員辞めることに意味があるのです。残っていると”原審の記録を精査する時間が必要です”という主張が認められにくくなるからです。 彼が壊そうとした国体により彼自身が守られているというのは皮肉といえば皮肉ですが、彼を例外として特別扱いすることは、彼の希望どおり歴史上の人物(英雄)化に通じるので、あくまでも一般の刑事被告人として考えるべきです。 慎重かつ厳正な裁判を行って、判決とともに彼を輪廻転生の中に送り込むべきだと思います。
- densha
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被告人に対して「極刑以外の選択はあり得ない」という世論は別として、 最大限に被告人の利益を保護するのが第一の勤めだからだと考えます。 「さっさと殺せ」という発想は行うべきではないと思います。 ましてや、弁護士という仕事は・・・ 確かに裁判が長いという考えの方も多いですが、 それは制度の問題で、弁護団に責任はありません。 人が人を裁くという重みを知っているからこそ 最大限の努力をするのだと思います。 弁護団の方々も「大手柄を狙う」という気持ちではなく 司法制度の維持のためにがんばっているのだと思います。 弁護団を責めるのは、お門違いだと考えます。 以上、自分の感情とは別の自分の考えです。
同様の質問に回答していますので、詳しくはそちらをご覧いただきたいのですが、簡単に言うと 「それが弁護人の役割だから」 です。 やめようが、継続して代理人であろうが、控訴することが弁護人の「被告人の利益を最大限に確保する」というつとめなのです。 だから責任ある行動です。 もっとも、これ以外にも「被告に真実をしゃべってほしい」とか「このままこの裁判を終わらせても解決にはならないだろう」という思いが弁護人たちにない、とはいえません(似たようなことをいっていましたしね、過去に)。 でも、それはあくまでも「私見」であり、控訴する、しない、を左右することではありません。