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分析哲学と政治哲学どちらが論理能力はつくでしょうか
論理能力といっても「思考する際の(正しい)道筋」、「誰もが納得できる考え方」といったような日常で使うような論理能力を磨くということです。 回答お願いします
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分析哲学は、結構数学的論理に近いというか数学的論理でしょうね。ラッセルなど読まれたら分かると思います。ラッセルのもとをウィトゲンシュタインが自分の書いたものを持参して訪れて「自分は数学者になるべきでしょうか、哲学者になるべきでしょうか?」と尋ねたそうです。 ウィトゲンシュタインがもってきたものを読んで、ラッセルは「君は哲学者になるべきだ。」と言ったそうです。そのウィトゲンシュタインは、前期に「論理哲学論考」を表し、後期にそれをすべて覆す「哲学探究」を弟子たちがまとめました。最後の締めくくりにウィトゲンシュタインは「語り得ぬものには沈黙しなければならない。」という有名な言葉を残しています。つまり語り得ぬ世界には立ち入らないという態度が分析哲学に連なるものには存在します。のちカルナップやポパーなど論理実証主義者などに連なっています。言語そのものを重視し、基幹にあるものは科学的実証主義だと思ってよいでしょう。 その意味では論理力は分析哲学系に連なる学派の方が厳密な意味での論理力はつくと思います。しかし他の哲学のように発想による飛躍はないと思います。 政治哲学は、マイケル・サンデル氏のようなものが代表的とは言いませんが、人間世界の矛盾・非合理な世界の中での論理になりますので、いきおい道徳よく言えば実践哲学的雰囲気をもちます。非常に道徳的な側面からは長期に渡る論理力も含むと思いますが、目の前の問題解決を強く迫られる性質をもつため、ある意味の論理力は当然ですが、論理の範囲に含まれない決断力を強く迫る学問でもあると思います。 論理力に限って言えば以上のようになりますが、哲学自体のおもしろさは上記以外のものに多すぎるくらい見つけることができます。 回答が気にはなっていたのですが、どなたか私よりいいものをお出しになるだろうと思い、今までお答え致しませんでした。もっと早く参入すべきでした。