No.2です。補足で理解したところによれば、見かけ上現在の「同軸二重反転」
ヘリコプターのブレード両端が接触し固定された、横から見ると上下ローター
で「輪っか」を形成するようなものということでしょうか。
それだと、当初のご質問である、
「>実際の機体で使われている例はあるのでしょうか。」については無いと
思います。少なくとも例を知りません。理由は複数ですが、そのような構造
では「フラッピング」が困難ですし、不可能とも言えませんが「フェザリング」
(ピッチ変更)の為には結合されている翼端に複雑な機構が要ります。
ここで「強度的に」と仰っている部分について、有人実機あるいはラジコンヘリ
と竹トンボでは大分事情が違う気がします。「軸(マスト)」と「ローター」の
結合強度で、回転に起因するものを考えたとき、竹トンボは始めに人間の手で
急激な回転を与えられます。しかし飛んでしまえば軸と結合している必要自体
無い筈です。ローターだけ、「頭」だけが飛び、軸は残る竹トンボも有りますね。
一方、実機では回転を伝えているのはマストに切られた溝(スプライン)であり、
ラジコンヘリでは数馬力のエンジン搭載機でも実質3mm程度のボルト1本のせん断
力が全ての回転力を受け持っています。竹トンボと違うのは「急激に」回さない
ということです。ローター停止状態から回転起動する場合、実機であればピストン
エンジン機なら遠心クラッチ(ベル47等)またはベルトのスリップ(ヒューズ/
シュワイザー300)で徐々に回転を伝えますし、ガスタービン機ならエンジンと
ローター間には機械的結合が存在せず、「風車」に風を吹きつけるようにして
います。ラジコンヘリでもエンジン機は遠心クラッチで、電動モーターであれば
「スロー(ソフト)スタート」設定で回り出しに時間を掛けます。
ラジコンヘリではトラブルや誤操作で意図せず急激にトルクを伝えてしまう事も
あります。しかし、この場合壊れるのは回転伝達をしているワンウェイクラッチや
ギアであり、マストとローターヘッド結合が壊れることはまずありません。
この意味では実機もラジコンヘリも、現在マストとローターヘッド間の強度不足
が問題視される状況にはありません。従って回転伝達の強度を上げるために
複数個所でこれを結合する、という発想にも至っていないのです。
竹トンボでは別な解決方法もあるのではありませんか? ローターだけ飛んでいく
タイプだと軸先端がフォーク状に広がっているものを見ますし、これと同じで
接着のみでなく羽との結合部分が機械的に回転を伝える、例えば「竹串」で
無く元々「竹箸」で四角い部分があるものを加工するとか、あるいは竹串に直角に
穴を開け、ここに1mmφ程度のカーボンロッドを通し瞬間で固めてこのロッドが
実質羽根への回転伝達をする、という方法は適用出来ないでしょうか。
お礼
ご丁寧に対応していただき、ありがとうございます。私の質問の仕方のせいでご迷惑をおかけしました。竹トンボのほうはいろいろ工夫しています。竹ではなく紙で作るほうがおもしろいので何か新しいことができないかと模索中です。今後ともよろしくお願い申し上げます。