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物価目標導入国の事例とは?
- 日本経済新聞によると、安倍晋三政権の要請を受けて日銀が来年1月に1%または2%の物価目標を導入する見通しです。
- ニュージーランド、カナダ、英国、スウェーデンなどの国々は過去に物価目標を導入しており、デフレ下で物価を上げることを目的としています。
- 一方、高いインフレ下で物価を抑えるために物価目標を導入した国もありますが、デフレ下でプラスの物価上昇を目指した国はないとされています。
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> 上記各国はマイナスの物価上昇率なので1から数%の目標を設定したのでしょうかあるいはインフレを抑えるために目標を設定したのでしょうか教えて下さい。 池上氏の言った内容が正しいです。 過去、金融政策によるインフレターゲット政策によって5%以上の高インフレを2%前後に抑えたという事例はありますが、デフレ下において金融政策によるインフレターゲット政策によってインフレにしたという事例はありません。 勿論、前例がないから効果がないと主張するつもりはありませんが、前例がないというのは事実です。 因みに、金融緩和は日本においても行われていますが(例:ゼロ金利政策)、デフレには全くと言っていいほど効果がなく、過去20年の日本経済において効果があったのは、実態経済の回復でした。 安倍政権が打ち出している経済政策も、公共事業などの財政政策によって実態経済の刺激を柱の一つとしています。
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- abcde1064510
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こんにちは。 他の方の指摘もある通り、インフレ目標は、上限だけでなく下限も常に設定しています。 ですから、高いインフレを防ぐだけでなく、デフレ(マイナスのインフレ率)を防ぐ為の 目標値でもあります。 欧州や北米だけでなくアジアを含めて先進各国の中央銀行では、「安定した経済成長を得る ためには、インフレ率を1-4%程度にコントロールすることが必要条件」という「考え方」 を、共通して持っています(ただし日銀を除く)。 米国やユーロは違う、と言う人もいるようですが、FRBもECBも「実質的」にインフレ率 2%程度を目標にしています。 池上氏の話は分りやすくて好評のようですが、言葉の読み方によっては誤解を招くことも あるようですね(ご質問の内容だけでは、池上氏の本当の意図はわかりかねますが)。 普通は、インフレ目標を明示する以前にインフレ率が+だったか-だったか、で比較や、 区別をしたりはしません。理論的にも実際にも、意味の無いことだからです。 例えば、あなたが例に挙げられているスェーデンでは、所謂リーマンショックの影響で、 2009年にはインフレ率がマイナスに陥りました(もちろん米国でも同様です。)。 しかし、こうした国々でも翌年にはインフレ率を1-3%程度に回復させています。 つまり、(高いインフレだけでなく)デフレも実際に回避できていると言えます。 これは、インフレ目標値が明示されているかどうかよりも、上記の「考え方」を持って、 金融政策を行っていることが重要で、その結果、インフレ率が適切にコントロールされて いる、ということだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。たの国はせいぜい1、2年でマイナス物価から脱却しているとはうらやましいかぎりです。日本のデフレはいかに悪性かと言うことですね。
- ueda21
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他の方の回答の様にインフレが起こり物価の不安定にを抑えるべく物価の安定を目指して導入されたと思います。 例えばイギリスのインフレ率1992年ごろは5~6%ありますね。 日銀 金融研究/2009.10 インフレーション・ターゲティングの変貌:ニュージーランド、カナダ、英国、スウェーデンの経験 http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk28-3-3.pdf 最初数学的な記述はありますが、読み飛ばして46から47ページに政策金利とインフレ率(CPI)の1986年ごろからのグラフがあります。 読んでいるとインフレのコントロールをしようという動機もありますが当時の中央銀行の中期目標がマネーサプライであったのを実態と合わないからインフレ率に変えたと記述があります。 詳細は理解しかねますが今安倍政権から発信されたインフレにすればよくなるとは状況が違うきがします。
お礼
大変参考になる文献を紹介して下さり有り難うございます。
- nasi000
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昨今まで戦後デフレで苦しんだ国は日本しかありませんでした。 そのため世界中の経済学のほぼすべてがインフレを前提にしており、デフレを主眼にした経済政策はほぼ皆無でした。その為日本などでデフレ退治の不況政策を発言する学者はコテンパンに叩きの召されることが続きました。 そこに07年の米国バブル崩壊を切っ掛けに米国やEUが日本と同じような状態に陥りました。米国は当初はそれまでのスタンダードな金融政策中心の経済対策を行いましたが、全く効果がなく、その後はオバマ政権への政権交代などもあり、日本の七転八倒に習ってのデフレ退治の経済政策へと舵を切りました。 一応インフレ目標というのは「X%以上」を目標とする訳でもなく、「X%以下」を目標とするものでもありません。「X%」を目標とするものです。これまではインフレ抑制を行うことが主軸でしたが、デフレへ陥っている中では当然インフレ抑制政策を行っても無意味でありそれ以上に悪影響であるので、当然その対策内容は大きく変化しているという状態です。 (しかしそれでも原理や原則を無視して、過去の常識に従うことしか考えない人は多く、緊縮財政や市場万能論に基づく神の手だよりの主張を前提にした自殺政策を行おうとする人々は世界各国に数多いです)。
お礼
さっそく、難解ですが示唆にとんだ回答ありがとうございます。
お礼
日経新聞の記事によるとたの国もインフレターゲット政策をとっているのでデフレ下の日本でインフレターゲットを設定するのはなんら問題はないとゆう書き方をしていますが、たの国は高インフレ を下げるために目標を設定しているわけで我が国の状況とはまるで違うわけですね。日経の記事は読者に誤解をあたえる記事と言わざるを得ません。