簡単に書きますと、有機肥料は化学的に作られた化成肥料以外の自然界にある
動植物を原料とした肥料です。
一般には油を絞った実のカスや貝殻、骨、魚粉、鶏ふん、牛ふんなどです。
堆肥は発酵させる工程が加わったものです。
堆肥における発酵とは上記の有機肥料になるような材料や食品の残渣などを
稲ワラ、落ち葉、オガクズなどと混ぜて積み上げる事で各種微生物がそれらを餌にして
発酵し、温度が一旦約80度になって、温度が下がったら更に2-3回積み直して再び
温度の上下を繰り返して、最終的に発酵が停止し、温度が下がって落ち着いた
状態になった物です。
たしかに堆肥は有機肥料の一種ですが、その使い方、成分量、性質が異なるので、
分けて表現します。
それは堆肥が微生物の大きな集団ですし、土の構造の変化をもたらし、植物にとって
大切な「土の団粒化」の促進する材料となるものですから。
腐葉土は落ち葉や小枝が堆積し発酵したものですから堆肥の一種ですが、
これも分ける事が多いです。
堆肥を肥料成分として見た時には、その%は低いですが投入量が多いのでトータル量では
無視はできません。
例えば10a(1反=1000m2)に2000Kgを入れると仮に0.3%のチッソ分の堆肥なら
10a当たり成分で6Kgのチッソを入れた事になります。
雑な発酵をすると、未完熟な物であったり、有益な菌類が少ない事などがあります。
お礼
よくわかりました。ありがとうございます。